時空を超えた空気に圧倒される。古代ローマの象徴コロッセオの凄まじさ。 #ローマ
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旅先でどこの国がおすすめ?とよく質問されるのですが、わたしが答える国のひとつがイタリア
特にローマの街並みはあちこち驚きに満ちていて、歩いているだけで当たり前のようにローマ帝国の遺跡に出会う。
そして、そのスケールの大きさにずっと圧倒されっぱなし。
中でも、イタリアの世界遺産で外せないのが古代ローマの象徴コロッセオ
2000年前に建てられた誰もが知る世界遺産ながらも、重苦しく退廃的な雰囲気が漂う。
100日間に渡って猛獣約9,000頭、約3,000人の剣闘士が命を落とした 負の世界遺産とも言えます。
その結果、ヨーロッパにいるほとんどのライオンが絶滅したとも言われているほど。
当時、真っ白だったコロッセオは真っ赤に染まったそうで、心霊の噂も絶えず、ローマ法王が年に一度、霊魂を鎮めるミサを実施しています。
コロッセオは、ローマ皇帝・ウェスパシアヌス帝の命令により、西暦80年に完成した約5万人も収納可能の円形闘技場。
西暦80年と言えば、日本では弥生・縄文村落しかなく国家が出現したばかりと考えると驚きです。
市民の注目をここに向けることで反乱を抑えることが目的だったと言われ、闘技場というよりも娯楽施設と言った方が近いかもしれません。
現代の私たちがスタジアムでスポーツ観戦をするように、当時は観客が食事を取りながら血が流れる死闘に熱狂していました。
本気の殺し合いという名の競技に出場する剣闘士(グラディエーター)として選ばれたのは、罪人やユダヤ人捕虜、奴隷でした。
年間に数千人もの人々がコロッセオで命を落とし、観客側も熱狂するあまり観客同士で押しつぶされて命を落とすことも。
午前中は剣闘士と猛獣、猛獣同士の死闘、お昼には罪人の公開処刑、午後は剣闘士同士の死闘。
コロッセオでは、このように常軌を逸した催しが行われていました。
ジャン=レオン・ジェローム – ウォルターズ美術館: Home page Info about artwork, パブリック・ドメイン, リンクによる
現在はアリーナの地面が崩れてしまっていますが、コロッセオの目玉は現代建築にも劣らない複雑な地下構想
猛獣たちが待機する檻があり、巻き上げ機で運びアリーナ上へ跳ね上げて登場させる演出がありました。
また、水をアリーナ上へ張り人工の海を再現することが出来たというのが1番の驚きでした。
模擬海戦といい、本物の船を浮かべて海賊さながらの海戦が行われたそう。
一体どれぐらいのスケールだったのか、想像が及びません。
当時の水道や排水技術の高さを垣間見ることが出来ます。
Kuhn – www.vroma.org [1]. Originally from Kuhn, Albert: Roma. 1913, fig. 114, p. 103, パブリック・ドメイン, リンクによる
どれほどの血が流れたのか、どれほどの凄まじさだったのか。どれほど混沌としていたのか。
約2000年間の時空を超えて、当時を想像してみると鳥肌が立ちました。
百聞は一見にしかず。
これが現地へ赴くという、旅の醍醐味のひとつかもしれません。
コロッセオには血みどろの歴史がありますが、現在は死刑廃止のイベントで使用されるようになり歴史は前へ進み続けています。
最後は静かに祈りを捧げて、後にしたのでした。
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