読書の秋!ナイロニスタは読むべきオススメ漫画その1 #オススメ漫画
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fav MANGA vol.1


読書の秋ということで、ここはひとつ、おすすめ漫画を紹介しようと思います。私はカラオケより満喫派、授業中は教科書の裏でお弁当ではなく漫画を隠して読んでいたという高校時代を送っていたほどの漫画大好き人間。かといってコアすぎるものまでは知らないんですけど、個人的に名作だと思うものを書いてみました。紹介しているのはメンズ漫画が割と多いんですけど、少女漫画も読むしオールマイティーに読みます。熱ははいりすぎて文字数多くなってしまったので記事を二つに分けました。素敵な作品達なので是非読んでね。


僕だけがいない街-三部けい
以前ブログで記事にした僕だけがいない街は相変わらずお勧めです。前の記事の段階ではまだ途中の巻までしか販売されていませんでしたが、数か月前最終巻が出ました。ので、まだ読んでない方は一気に読めるおすすめ本。過去へリバイバル出来る能力をもつ主人公が、自分の廻りで起こる事件の真実を暴いていくというサスペンスストーリーなのですが、なんとといっても、各単行本の締め方がうまい。ああこれどうなっちゃうの?早く続き!!と読みたくなるそのセンスが個人的にはツボ。海外ドラマの24などといったドキハラサスペンス系が好きな人はおすすめです。細かいおすすめ部分はこっちの記事で。


いぬやしき-奥浩哉
GANTZで有名な奥浩哉先生の新しい作品。最近知ったのですが7巻まで出ているということはだいぶ前からあるということですかね。本屋にある20ページくらいのお試しブックでしかまだ読んでないのですが、それでもおすすめしちゃうのは20ページでも面白いのと奥浩哉先生なら絶対面白いというその確信から。今まで社会にも家族にも反発することのできないホビットのような生活を送っていたよぼよぼのおじちゃんが、突然空から降ってきた宇宙人に人造人間にされてしまった、、、、(20ページぐらいだとそこまで)割愛するとおじいちゃんが世界を助けるヒーローSFです(ちょっとズレあるとおもうけど)。
何がいいって奥浩哉先生ならではのコミカルで残酷的な表現といったところでしょうか。人造人間にされる前の、なんか若いあの頃の精神を持って捨てきれない、でもこんなじいちゃんの歳にもなって、それでもなんもできない今の自分、といった現実的で残酷なシーン。常にじいちゃんの周りが小刻みに震えてる(「~」みたいなやつ)エフェクトとか、なんというか芸が細かい。GANTZ同様リアルタッチが最大の特徴ですから、おじいちゃんの顔が半分に割れて機械だとわかるシーンの生々しさがやはりインパクトになってきますよね。あと、もうひとついいと思うのは、SFものってどうしても現実から遠い世界に感じちゃうのですが、100%異次元の世界にするのではなく、舞台を現実の世界にしていること、バナナマンやバカリズム(らしき人)など現実に存在する人が出てくるコマとかあったりすると、より身近な残酷さがみえてくる、のにSF、という点が面白いと思います。なんというか、ターゲットが今生きている人に絞っているのではないでしょうか。
おそらくこの後戦闘シーンが続々と出てくるのでしょうから、人の頭やら体がバッコンバッコンするグロテスクな表現が苦手な人にはあまりおすすめできませんが、進撃の巨人とかGANTZとかアイアムヒーローが好きな人にはおすすめです。


脳噛ネウロ-松井優征
2005年~2009年に連載された、松井優征先生の作品。単行本は23巻まで。まりあんぬ家では兄弟総出でバイブルとして読み返されている作品です。謎を喰う魔人、脳噛ネウロが更なる腹を満たす謎を求め人間界に訪れるところから始まる。人間界でカモフラージュしながら生きていくために、人間である桂木弥子を探偵役に仕立て上げて、様々な殺人事件の謎を解決(喰う)していく、というサスペンスもの、、、とみせかけた実際は娯楽漫画。個人的には人間愛漫画と言いたい。
なんといっても拍手したいのが、完結しているということ。ジャンプ派ですが、ジャンプが敵だと思うのは、大人の事情で連載が打ち切りになるところ。その漫画がどんな展開をむかえていようが、切るものは切るし、連載を伸ばすものは伸ばすんです。だから毎回いい作品でも、え、なにその適当な終わり・・・。みたいな残念な漫画になってしまうのが多い。そんな現実を作者は知ってか知らずか、ストーリーごとに、区切りをつけておいて、自分の作品がいつ終わっても良いように構想を練っていたとのこと。そして最終的にこの脳噛ネウロという作品の一番よい状態で終りとして作品完結したんだな、と感じています。そしてやはりおすすめ出来るのがブラックジョークともいえる哲学的なワードセンスとそれを表現する解釈絵のセンスという感じでしょうか。少年ジャンプというティーンエイジャーをターゲットとしているので、ヤングマガジンのような残酷すぎる設定はなく(まあでもそれなりにグロテスクなシーンもありますが)、かといって「友情・努力・勝利」というジャンプ最大テーマを真正面に挑んでいない変化球さも好きです。次作の暗殺教室もそうですが、あまりにも正義とは程遠いキャラクターがメインで、真の正とはまた違った角度の正も見してくれる、とにかく松井優征先生ならではのセンスが大好きです。個人的に、だから人間っておもしろいよね、って言いたくなる、人間の進化力の魅力について伝えてくれる作品だと思っています。
しかしなぜかネウロより次作の暗殺教室の方が流行ってしまって、漫画喫茶やブックオフではそんなに置かれてなかったりすることはなんとも不思議だと思っています。(暗殺教室は全巻そろっているのに、何故ネウロは中途半端な巻しかないとかなんなんだ・・・いや、それも美味。)


クローズ-高橋ヒロシ
ザ・不良漫画を描く高橋ヒロシ先生の作品で2001年~2003年にかけて連載された名漫画。もちろん不良漫画であります。映画化もしてるし、有名だとは思うけど、私は映画もみていないし、はっきり言ってしまえば、全巻は読んだことがなくて、単行本じゃなくてよくコンビニで売られている本を私が小学生時代に元パピーのお部屋でこっそり読んでたってやつ。高橋ヒロシ先生の作品をすべて読んだことがないので、なんとも言えませんが、不良の中でも春道坊主が格別だと感じます。主人公ではあるが、サブキャラっぽい。わりと春道坊主をとりまく仲間たちの集団たちのストーリーがメインで、そこにひょっこりと、かっこよく、春道坊主が出てきて、パンチしていく。
不良の世界、わかりませんが集団的、族的、グループ的なものがあるなかで、一匹オオカミであり、かといって孤独なやつでもなく、異存もしない。そして強い。ほどほどにバカな演出をするその性格も、そして友情に対する考え方が、くどく人間関係を考える人が多い世の中でとてもかっこよくみえます。私としては SNSでf4f?とかコメントしてくる人とか嫌われるんじゃないかと常に周りに気を使ってしまう子ちゃんに読んでもらいたい漫画です。
今日はここまで、明日はオススメ第二弾お教えしまーす!
■ interview■
angelic milk(music artist)—http://www.nylon.jp/blog/maria/?p=7929
1991downtown(fashion select shop)—http://www.nylon.jp/blog/maria/?p=7862
GRAPE MAGAZINE(independent magazine)—http://www.nylon.jp/blog/maria/?p=7734
EDITORIAL MAGAZINE(independent magazine)—http://www.nylon.jp/blog/maria/?p=7527
RADDLOUNGE(fashion select shop)—http://www.nylon.jp/blog/maria/?p=6645
Ruru (feminist/photographer)––http://www.nylon.jp/blog/maria/?p=6521
Erika(buyer)—http://www.nylon.jp/blog/maria/?p=6654
Cyan.(dancer) — ttp://www.nylon.jp/blog/maria/?p=6955