読書の秋!ナイロニスタは読むべきオススメ漫画その2 #オススメ漫画
Posted on


fav MANGA vol.2
読書の秋ということで、ここはひとつ、おすすめ漫画を紹介しようと思います。いつだったかの記事で書いたのですが、私はカラオケより満喫派、授業中は教科書の裏でお弁当ではなく漫画を隠して読んでいたという高校時代を送っていたほどの漫画大好き人間。かといってコアすぎるものまでは知らないんですけど、個人的に名作だと思うものを書いてみました。紹介しているのはメンズ漫画が割と多いんですけど、少女漫画も読むしオールマイティーに読みます。熱ははいりすぎて文字数多くなってしまったので記事を二つに分けました。(vol.1はこちら)素敵な作品達なので是非読んでね。



ストロボエッジ/アオハライド/思い、思われ、ふり、ふられ
– 咲坂伊緒
恋愛系少女漫画の面白さはズバリ読者をどれくらいキュンキュンできるか。男性の漫画より、少女漫画の方が縛りが強い。恋愛なのだから、片思い→ライバル登場→告白→一回振られる→告白→両想い が基本的なお決まりで、多少順序が違えど必ずそうならなくてはならない。その展開の縛りのなかで、どれだけ人をキュンキュンハラハラドキドキさせられるかが勝負どころなのです。かの有名な「壁ドン」も少女漫画が編み出したキュン作法ともいえるでしょう。日本男児なら全くもってしなそうな あんなことやこんなこと、二次元は裏切らないとはこのこと。
ずば抜けてそんなキュンがうまいのが咲坂伊緒先生の作品。「ストロボエッジ」、「アオハライド」と少女漫画ランキングで常に上位、実写映画化と、ヒット作を出し続けています。そして現在連載中の「思い、思われ、ふり、ふられ」も、告白しようとした矢先親の事情で好きな子と家族になってしまった少年に恋してしまう女子高校生(しかも少年の片思い相手が親友だった)というなんともありえへんトライアングル関係ながら、キュン度が全く消えない、どころか4巻早くでてくれと待ち遠しい展開のままの状態。咲坂伊緒先生の男性からのアプローチシーン、仕草、コマの使い方、焦らし方、展開、すべてがうまいし、ませたキャラクターが出てきたとしても100%プラトニックで描けるのもなかなかすごい。「ストロボエッジ」は気取らない清純男子、「アオハライド」もはませたツンツン男子、草食風肉食男子、とキャラによってアプローチが変わるのもいいですね。バットエンドは基本少女漫画はならないので、安心してキュンを楽しめます。
同級生、卒業生Ⅰ / Ⅱ、空と原 – 中村明日美子
ボーイズラブ漫画ってナイロン読者で読んだことある人はいるのでしょうか。男女の恋愛漫画が男性同士になった、それだけの話なので、恋愛漫画として読んでなんらおかしなことはありません。ドラマにもなった失恋ショコラティエで有名な水城せとな先生など、レディースコミックもボーイズラブコミックも描く作者はいますし、特に差はないんじゃないでしょうか。しかしながらボーイズラブの作者は心情の描写がものすごくうまい人が多いです。女性の観点から描いたゲイものなので、リアルのゲイの観点とは違います。しかしそれがボーイズラブの美学。咲坂伊緒先生のようなプラトニックさとはまた違った、違う意味でものすごくプラトニックな、嫉妬とか、独占力とか、報われない片思いとか、プラトニックだからこそ生まれるどろっとした、そういった言葉で表現できないような生っぽい部分の描写。そういった表現がうまい人ほど人気な作者である確率が高いです。ちょっと興味が出てきたと思いますので、初心者向けにおすすめできるのが、中村明日美子先生の同級生シリーズ。コアな部分で価値のある漫画もありますが、同級生は極めて純度が高いので(多少描写はあります)読みやすい。中村明日美子先生の作品は絵のタッチも独特で世界感を作り出していますし、心情描写が特にうまい。アニメ映画化もしたほどの作品です。
卒業生は同級生の続き物で、空と原はそこに登場してきた報われなかった先生を幸せにすべく(読者からそういったメッセージがたくさんきたらしい)作られたスピンオフ作品。個人的には「空と原」までちゃんと読んでほしい。そして裏表紙をみて、カバー裏までちゃんと見てほしい。裏表紙とカバー裏で作品を完璧にハッピーエンドで終わらせた中村明日美子先生のセンスに度肝を抜かれます。



鼻兎 – 小林賢太郎
四コマのようなシンプルなものも漫画にはあります。そして120%リアルな描写からかけはなれた一筆書きのような漫画もあります。ある意味くどくなくて、シンプルで、グサッと突き刺さったり、笑える、シンプルイズザベストな漫画。鼻兎は文字通り、鼻がちょっとながい兎が主人公でそのまわりにいる イヌの「いぬ」、ネコの「ニニコ」とのちょっとしたお話。鼻兎自体なんかかわいくなくて、ちょっと怖い。4コマレベルのものでなんならセリフさえない話まであります。だけどそれがいい。表紙もデザイン的でおしゃれ。ンでもって作者がお笑いのラーメンズの小林賢太郎氏だから間違いないって話。
angelic milk(music artist)—http://www.nylon.jp/blog/maria/?p=7929
1991downtown(fashion select shop)—http://www.nylon.jp/blog/maria/?p=7862
GRAPE MAGAZINE(independent magazine)—http://www.nylon.jp/blog/maria/?p=7734
EDITORIAL MAGAZINE(independent magazine)—http://www.nylon.jp/blog/maria/?p=7527
RADDLOUNGE(fashion select shop)—http://www.nylon.jp/blog/maria/?p=6645
Ruru (feminist/photographer)––http://www.nylon.jp/blog/maria/?p=6521
Erika(buyer)—http://www.nylon.jp/blog/maria/?p=6654
Cyan.(dancer) — ttp://www.nylon.jp/blog/maria/?p=6955