バルセロナ旧市街にある【グエル邸】若き日のガウディ初期作品は必見!
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こんにちは、ブロガーのMAYU(@mayu1224eve)です。
バルセロナ市内に点在するガウディ建築群の中では、サグラダ・ファミリアやカサ・バトリョ等が特に人気ですよね。
今回紹介するグエル邸も合わせて見学すると、ガウディ作品についてより深く楽しめるのでおすすめです。
グエル公園も人気観光地であることから、グエルという名を聞いたことがある方はきっと多いでしょう。
エウセビ・グエルという男の存在なくてはアントニ・ガウディを語ることは決して出来ません。
ガウディより6歳年上であるグエル氏は莫大な富を持ち、繊維業を営む実業家であり政治家でもありました。

グエル氏がいなければ、今のガウディは存在しないといっても過言ではないぐらい、ガウディの最大の理解者であり経済的にも支えたパトロンなのです。
そんなグエル氏のために、青年時代のガウディが設計した邸宅がこのグエル邸です。
グエル邸を訪れる前に、カサ・バトリョ・カサ・ミラを別日に見学したのですが、これらの邸宅は両方ともグラシア通りにあります。
最初、グエル邸を見たときは華やかなグラシア通りと違い、旧市街の狭くて暗い通りにあることに驚きました。
当時のブルジョワ階級の人たちにとっては、グラシア通りがある新市街に邸宅を建てることがステータスだったのですが、グエル氏は自らが育った旧市街に住むことを望んだそう。
これまで見学してきたガウディ後期の作品と違って、初期作品であるグエル邸はクラシックな造り。
その中でも、やっぱりガウディだなと感じるデザインを至るところで見つけることができました。
他作品との共通点を何点かまとめてみたので、他のガウディ作品と見比べて見学してみると面白いかもしれません。
ガウディ建築の特徴のひとつがカテナリーアーチ
カテナリーアーチは、紐に重りをつけて垂らした時にできる曲線を逆さまにしたもので、すっきりとしたシャープな見た目が美しいです。
ガウディの作品では多くの動物たちを見かけることができます。
主にトカゲやヘビといった爬虫類が多いのですが、グエル邸ではガウディ作品にはめずらしい犬の彫刻がありました。
グエル邸の中で、1番ガウディらしさを感じるエリアは屋上テラスではないでしょうか。
ひとつとして同じものがない遊び心のある煙突・換気塔の数々はカサ・バトリョ・カサ・ミラにも見られます。
ガウディといったら、鮮やかな破砕タイルのイメージが強い方も多いはず。
ガウディが編み出した破砕タイル手法は、不用品となったタイルを再利用できるだけではなく、複雑な曲線にも対応しやすかったりと自由度が高い装飾方法でした。
上記であげたガウディ作品の特徴はほんの一部で、まだまだ他作品との共通点はたくさん隠されています。
サグラダファミリアやグエル公園に比べると訪れる人が少ないグエル邸。
観光名所であるランブラス通りから近いので、グエル邸も合わせて訪れてみてはいかがでしょうか。
この記事を書いた人
平 真悠子
NYLONブロガー10年目・北海道出身。ECサイトやLP制作をしている耳の聞こえないデジタルノマド。このブログでは主に訪れた国の情報や旅の思い出を発信しています。みなさんの旅のちょっとしたライフハックになれたら幸いです。
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