地球環境と服を買うということ。サスティナブル・エシカルファッション

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私はファッションが大好きだけど、どちらかというと服はあまり購入しない方かもしれません。
 
最後に買った服も数ヶ月前だったりと物欲はない方だけど、お気に入りの服たちは長年愛用しているものばかり。
 
そして、トレンドを追いかけたファッションをしている人よりも、自分のスタイルを持っている人に憧れます。
 

 
 
 
私が買い物において、いつも意識しているのがそのものが作られたプロセスを想像すること。
 
“どんな人が、どんな場所で、どのように作って、届けているんだろう”
 

 
 
 
そのきっかけとなったのが、10年以上前、ファッション学生時代に生地の生産を調べたとき、毛皮が作られる残虐なプロセスにショックを受けたことでした。
 
その頃はまだリアルファーが沢山売られていた時代で、今はようやくエコファーが浸透してきました。
 
時給が約7円、徹夜作業も当たり前という過酷な条件で長時間労働している少女の毎日を追いかけた女工哀歌(じょこうエレジー)というドキュメンタリー映画も、私に影響をとても与えました。
 
アメリカ滞在中によく利用するウォルマート(アメリカ大手スーパーチェーン)で販売されるデニムを作っているということも衝撃でした。
 

[Photo by http://www.espace-sarou.co.jp/jokou/]
 

私たちが毎日つくるジーンズ
誰がはいているんだろう?

 
というキャッチコピーがとても心に刺さります。
 
 
最近、よくサスティナブル・エシカルファッションがトレンドワードに上がってきていますね。
 
Google検索数でもエシカルというキーワードが年々増加しているそう。
 

Ethical (エシカル) ・・・直訳すると「倫理的」「道徳上」という意味。
倫理的活動を「エシカル(ethical)○○○○」と表現し、エシカル「倫理的=環境保全や社会貢献」という意味合いが強くなっている。
Wikipediaより引用
サスティナブル(Sustainable)・・・・sustain=持続する able=できる が組み合わさった言葉で「持続可能な」「ずっと維持していける」という意味。地球の自然環境を維持し、未来の世代へ残していける、持続可能な自然環境、社会を実現していく行動を表すときによく聞かれる。

 
サスティナブルと言えば、SDGs(持続可能な開発目標)も色んな場面でよく見かけるようになりました。

[Photo by 外務省 https://www.mofa.go.jp/mofaj/index.html]
 
 
永遠に続いていくかのような地球。
 
現実は、深刻な環境破壊、異常気象、貧困、失われていっている動物の多様性…
 
地球は無限ではなく有限であり、努力しなければ持続可能ではない。
 
色んな取り組みが行われていますが、私たちが毎日身につけている洋服の影響力はとても大きく、ファッション業界は“世界で2番目に環境汚染を引き起こしている業界”とも言われているそう。
 
つまり、サスティナブル、エシカルファッションとは、地球環境・労働問題・社会問題に配慮したファッション。
 
いわゆる“自然や動物、人々に優しいファッション”と言えます。
 

・労働者の人権や賃金などを守るフェアトレード
・水や二酸化炭素の使用量を最小限にしている
・毛皮を使用しないなど、動物の権利を尊重している
・有毒農薬を使用せず、オーガニックコットンなど天然素材を使用する
・伝統を守り、手仕事を多用する
・紛争の資金源になるようなメタルや宝石を使ったパーツは使用しない
・障がい者支援につながる商品
・リサイクル・アップサイクル、ゴミ問題に取り組んでいる

 
などが、サスティナブル・エシカルファッションと言われています。
 
エシカルファッションが注目されるようになったのは、ある事故でした。
 

ラナプラザ崩壊事故・・・2013年にバングラデシュで、縫製工場が入った8階建てビル「ラナ・プラザ」が崩壊した事故。死者約1,130人、負傷者2,500人以上という悲劇が起きました。

 
ビルは違法に増築され、事故前日にビルの亀裂が発見され倒壊の恐れがあるものの、ビルのオーナーたちに無視されていました。
 
このような劣悪な労働環境に加えて、安い賃金で長時間労働を強いられていた従業員たち。
 
世界的に有名なファストファッションの製品が作られていて、ブランド側は生産者たちの劣悪な労働環境を把握していなかったという問題が浮き彫りになったのです。
 

[Photo by Wikipediaより引用]
 
 
 
サスティナブル・エシカルファッションのブランド代表といえばStella McCartney(ステラ・マッカートニー)が有名。
 
エコロジストとして有名なステラ・マッカートニーが手掛ける“ベジタリアン・ラグジュアリーブランド”
 
レザー、ファーをはじめとした動物性素材を使用しないという動物愛護目線だけではなく、レザーが作られる過程で化学薬品が大量に使用されるという環境への汚染問題にも着手しています。
 


 
ハリウッド女優Patricia Rooney Mara(ルーニー・マーラ)が立ち上げたブランドHiraeth(ヒライス)
 
レザー、ファー、シルク、ウールまで動物由来の素材を一切使用せず、LAダウンタウンで作られています。
 
中でも上質なフェイクレザーが人気。
 


 
服が大量に生産され・大量消費されていくのを間近で見てきたデザイナー2人がニューヨークで立ち上げたCienne(シエン)
 
長い間、服を愛用していったら、結果的にそれがサスティナブルに繋がる。
 
サスティナブルということを前面に出すのではなく、お気に入りの1枚に出会い、長年愛用されるようにという想いを込めたブランド。
 


 
こういったサスティナブルなブランド、オーガニック素材、フェアトレードの服を選ぶだけではなく、実はヴィンテージや古着を購入するというのもサスティナブル・エシカルファッションのひとつ。
 
私自身、アメリカ古着からヴィンテージファッションが好きなのもあり、ほとんどの服が古着で5年以上愛用しているものが多いです。
 

 

 
 
 
わたし自身、サスティナブルなブランドやオーガニック素材は、まだ手に入れていません。
 
これっていう難しいルールや定義はなく、価値観も人それぞれ。
 
自分が好きな一着を大切に長年着ることもサスティナブル・エシカルファッション。
 
なんだか、ハードルが高いイメージになりがちだけれど
 
まずは、日常の中で何かを買う前に”どんな人がどんな場所でどのように作っているんだろう”と思いを馳せてみる。
 
それは他者を思いやることにも繋がっていく。
 
そんな世界になれたら素敵。
 
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