エジプトの果てにある世界遺産の原点の地【アブ・シンベル神殿】旅行記

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こんにちは、ブロガーのMAYU(@mayu1224eve)です。
 
今回、エジプトを旅したとき、遺跡と遺跡はそんなに離れていなくて密集しているのかなぁ…とぼんやりと思っていたわたし。
 
個人手配だったことから、さあ、ルートを組み立てるぞ!とリサーチを進めていくと、遺跡と遺跡がかなり離れていることに驚き!
 
例を言うと、ギザのピラミッドからアブシンベル神殿までは約1,100kmも離れていました。
 
今回は、スーダン国境近くにあるアブ・シンベル神殿を訪れた旅行記です。
 

 
 

アブ・シンベル神殿への行き方

 
アブ・シンベル神殿は、エジプトの最南・スーダン国境近くにあり、まさにエジプトの果てにあります。
 
ツアーで行くのが一般的で、現地で出会った日本人は全員ツアーで予約していました。
 
ツアー以外だと、バスやマイクロバスで行くルートがあり、これが一番安いです。
 
わたしは時間や寄り道など自由に動きたかったため、現地でドライバーさんを雇うことに。
 
アスワン市街地に泊まっていたホテルに迎えに来てもらい、アブ・シンベル神殿まで車で約3時間半かかりました。
 
往復で約6時間以上かかるため、1日のほとんどは移動時間となります。
 
そのため、アブ・シンベル神殿を訪れる日は余裕の持ったスケジュールにした方が良いかもしれません。
 

 
 
アスワン市街地を抜けると、何もない砂漠の風景に突入しました。
 
アブ・シンベル神殿に到着するまでは、ひたすら砂漠の中を走り続けるのですが、これが異国感たっぷり!!
 

 
 
途中でトイレ休憩に寄ったパーキングエリアには観光バスがたくさん並んでいました。
 
その中で日本人のツアー団体にも出会い、とても久しぶりに日本語で会話できたのが嬉しかったです。
 
この時は、まだお昼前。わたしはアブ・シンベル神殿へ向かう前ですが、その方たちはすでに帰りだと言います。
 
話を聞くと、なんと真夜中の3時半にアスワンを出発したんだって。しかも、これからカイロへ戻るそう。
 
ドライバーさんに聞くと、ツアーだと真夜中出発が多く、サンライズが綺麗なんだよ!って教えてくれました。
 

 
 

入場料

 
入場料金は2023年12月時点で615EGP(エジプトポンド)で、日本円だと約2,800円(1EGP=4.6円で計算)でした。
 
チケットの支払いはキャッシュレスのみとなっており、現金は使えないので注意してください。
 
エジプトのイメージとは近い、近代化がここまで進んでいて驚きました。
 

左が観光客価格・右が現地人価格

 

 
 
訪れた日は2023年末だったのですが、12月だと言うのに28度を超えていて暑い日でした。
 
真夏は40度近くになることもあるので、ベストシーズンは11〜3月だと言われています。
 
ツアーの場合だと、真夜中に出発が多いのは、もしかしたら日中の暑さを避けるという理由もあるのかもしれません。
 

 

 
 
ゲートから、アブ・シンベル神殿までやや歩くのですが、途中で出会うナセル湖の眺めがとても綺麗でした。
 
このナセル湖、元々あったわけではなく、アスワン・ハイ・ダムが建設されたことによって出来た人造湖なんだって。
 

 
 

アブ・シンベル神殿

 
いよいよ、待ちに待ったアブ・シンベル神殿!!
 
これが紀元前1260年頃に建てられたなんて、信じられない…!!
 
果てしなく遠い歴史とあまりの迫力にワクワクとロマンが止まらない…!!
 

 
 
高さ20メートルにもおよぶラムセス2世の像は圧巻!
 
後日、ギザのピラミッドも訪れたのですが、もしかするとアブ・シンベル神殿の方が感動を上回っていたかもしれません。
 

 

 
 
古代エジプトの王の中でも有名なラムセス2世によって建てられたアブ・シンベル神殿は、大神殿・小神殿と2つの神殿が隣り合う形で並んでいます。
 

太陽神ラーを祀っている大神殿

 
大神殿の内部

 
 
女神ハトホルを祀っている小神殿

 
小神殿の内部

 
 

水没の危機から救済された神殿

 
かつて、アブ・シンベル神殿はアスワン・ハイ・ダムが建設されることにより水没の危機にありました。
 
ユネスコによる国際的な救済活動により、元の位置より約65メートル高い地面に移設されたのは有名ですよね。
 
この移設がきっかけとなり世界遺産が創設されました。つまり、世界遺産がはじまった原点の地でもあるのです。
 

 
 
なんと大神殿と小神殿合わせて、約1,042個の巨大なブロックに切り分けて再組み立てを行ったんだって!
 
それなのに、間近で見ても繋ぎ目がないのがすごい…!!
 

 
 
左から2体目の像だけ、顔が崩れているのですが、地面にそのまま顔が転がっていました。
 
建設後の約7年後に大地震があって、崩れてしまったそう。
 
えっ7年後ってことは、移設する前…?
 
なんと移設されてからも、当時の状態を再現しているんだって。
 

 
 
エジプトの最南端にあり、アクセスは簡単ではないけれど、訪れる価値のあるアブ・シンベル神殿
 
わたしは日帰りでしたが、夜には音と光のショーが開催されているので、翌日のサンライズと合わせてゆっくりと泊まりで訪れるのも良いかもしれません。
 

 

この記事を書いた人

平 真悠子
NYLONブロガー10年目・北海道出身。ECサイトやLP制作をしている耳の聞こえないデジタルノマド。このブログでは主に訪れた国の情報や旅の思い出を発信しています。みなさんの旅のちょっとしたライフハックになれたら幸いです。
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