耳が聞こえない人のオリンピック、デフリンピックって知っている?

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[photo by https://www.deaflympics.com]
 
 
 
2020東京パラリンピックが開幕し、連日報道が盛り上がっていますね。
 
そのパラリンピックにろう者の姿を見かけることがなく、ずっと疑問に思っていました。(※聴覚を含む重複障がいがあるアスリートの出場歴はあるそう)
 
わたし自身、ろう文化に触れ手話を学びはじめたのがここ数年の出来事のため、ろう者のアスリートが参加するデフリンピックの存在があるということを最近になって知りました。(わたしは口の動きで会話をする方法を選んでいたため手話に触れる機会がなかった)
 
デフリンピック(Deaflympics)のdeaf(デフ)とは、ろう者、聴覚障がい者という意味の英単語になります。
 
 
 

デフリンピックの主な特徴


[photo by https://www.deaflympics.com]
 
1.運営者が全員ろう者
 
2.コミュニケーション全てが国際手話で行われる
(手話は世界共通だと思っている方も多いのですが、手話は国によって異なります)
 
3.聴力が55デシベル以上(中等度難聴以上)
 
4.補聴器を外した裸耳の状態で参加する
 
5.競技会場では、練習、試合時間関係なく補聴器を装用するのは禁止(選手同士の公平性を保つため)
 
6.スタートは号砲と連動し光で知らせるスタートランプが使われる
 
 
 
パラリンピックに参加出来ない理由


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身体的には障がい者ではないため、他のアスリートとの身体的能力の差がひとつに挙げられるそう。
 
それならオリンピックに参加出来るのでは?と思ったのですが、スタートの号砲が聞こえなかったり、声の掛け合いが重要な団体競技(バレーなど)だと、健常者チームに比べ不利になるといる理由がありました。
 
(※個人競技の場合は、オリンピックに参加して活躍しているデフアスリートもいます。)
 
耳の奧にある平衡感覚をつかさどる三半規管に障がいがあるアスリートも多いそう。
 
また、手話通訳によるタイムラグで、素早くコミュニケーションを取れないという問題もあります。
 
 
かつてはパラリンピックに加盟


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89年にパラリンピックが発足された当時は国際ろう者スポーツ委員会も加盟していたのですが、コミュニケーションの取り方の相違、デフリンピックの独創性を追求するために95年に離脱しました。
 
パラリンピックより歴史が古く1924年から続いているデフリンピック、合体の道を選ぶのではなく伝統を大切にしたとも受け取られます。
 
また、大会中は手話でコミュニケーションを取り合うため、手話が出来なく、口話や筆談でコミュニケーションを取り合うろう者は参加するのは難しいそう。
 
個人的にはパラリンピックに聴覚障がいの枠がないのも寂しく感じるのも本音。
 
ダイバーシティが進んでいく世の中においてもデリケートな課題なので、様々な意見や議論が行われているのも事実です。
 
パラリンピックに比べてメディアにもあまり取り上げられなく知名度がまだまだ低いデフリンピック。
 
次の夏季デフリンピックは2022年5月にブラジルで開催される予定。
 
デフリンピックの存在が少しでも広まったら嬉しいです。


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