手話での温かいおもてなしに感動! 国内唯一の【サイニングストア】スターバックス東京・国立店
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こんにちは、ブロガーのMAYU(@mayu1224eve)です。
東京滞在中に訪れてみたかったスターバックスのサイニングストア。
サイニングストアとは、聴覚に障がいをもっている従業員が中心となり手話が共通言語となった店舗のことです。
4年前に国内でオープンしたのを聞いて以来、ずっと行くのを夢見ており今回やっと訪れることができました。
スターバックス nonowa国立店
そんなスタバがあるのは、東京・国立駅の北口改札の目の前という便利な立地!
サイニングストアはアメリカをはじめ世界にもあり、日本国内では2024年現在ここだけとなっています。
他のスタバと違い、お店の看板が手話の指文字となっているのがかわいい!
店内に入ると、目についたのが手話を表現した明るい配色のアートの数々。
ところどころに手話での表現方法が説明されていたりと、サイニングストアならではのお店づくりが素敵でした。
わたし自身、100dBを超える全聾であり耳が聞こえないひとりなのですが、ほぼ手話ができなく、主に口の動きで相手の話を読み取り、声を用いたコミュニケーション方法をとっています。
「耳が聞こえない人」というと多くの聴者は話せなくて手話が使えるというイメージが強いかもしれません。
実際は耳の聞こえの程度・生きてきた環境もさまざまで、声を発して会話する方から、手話のみ、手話も口話も両方使う方、日本手話のみならず英語・ASL(アメリカ手話)まで使いこなすトリリンガルまで、本当に色んな方がたくさんいて、多様性に溢れています。
何が正解なのかではなく、それぞれの選択・生き方があるように、自分らしく生きるのが1番だとわたし自身は思っています。
久しぶりに手話に触れるということもあり、ドリンクを注文する時はドキドキしました。
注文する手話の表現方法がわからなかったため、今回は筆談で注文したのですが、指差しで注文できるわかりやすいメニューを用意してくれました。
手話ユーザーの方はもちろん、聴者の方でも、手話を勉強中の方でも、誰でも注文しやすいのがうれしい!
これこそ、まさにインクルーシブ。
実は、スタバのインクルーシブにはじめて触れたのは今から10年以上前でした。
当時、わたしは札幌でアパレル店員として働いていて、休憩中は向かいにあるビルのスタバ(すすきの店)に通っていたのです。
ある日、いつものようにスタバを訪れると耳が聞こえない大学生の男の子が働いていたことに衝撃を受けました。
アパレル店員だったわたしは接客に自信がなく悩みが尽きなかった中、彼の堂々とした接客に勇気づけられた、という大切な思い出があります。
今でこそサイニングストアの存在が知られつつありますが、現在みたいにダイバーシティ・インクルーシブが広まっていなかった時代から、スターバックスは聴覚に障がいがある人を受け入れていました。
ドリンクを受け取るときは、注文番号がモニターに表示される工夫だけではなく、店員さんが指文字でゆっくりと丁寧に数字で伝えてくれて感動!
手話は、手の動きだけではなく顔の表情とも合わせて伝えるのが大切と言われているのですが、ありがとうという手話と共にこぼれるような笑顔を向けてくれたのには心を揺さぶられました。
こういった温かいおもてなしも、手話ならではの魅力のひとつ。
次回は手話で注文できるようになろうと、ますます手話に対する憧れが強まりました。
この記事を書いた人
平 真悠子
NYLONブロガー10年目・北海道出身。ECサイトやLP制作をしている耳の聞こえないデジタルノマド。このブログでは主に訪れた国の情報や旅の思い出を発信しています。みなさんの旅のちょっとしたライフハックになれたら幸いです。
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