自分が思う美を求めて。ゴミみたいなアーティスト達。
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ゴミみたいなアーティスト達
最近作った私のZINE。みんなはどうみた?
(私のZINEをよりしたい人はコチラの記事をチェック!)エターナルサンシャインのオマージュZINEなのだけれど、エターナルの混沌した記憶の表現として、ZINEをクシャクシャにして、真空パックに入れたものを売ったのです。この表現を思いついたのは、雨に濡れて 自然とクシャクシャのカピカピになったフリーペーパーを見て。以前から、『何故本はシワひとつない綺麗な状態で本屋に並ばれているのか?そして買ったら大事そうにそっと読むのか?』という疑問を持っていました。その概念を覆したいという気持ちも込めて、今回のZINEはわざとクシャクシャにしたりしてみました。
なぜゴミが魅力?
実は昔からゴミというものに魅力を感じていて、その魅力を伝えるのはちょっと難しかったりします。分かりやすく言うとゴミの魅力はノスタルイジーな廃墟ロマンスの縮小番のようなもの。一般的な概念ならば、 ”ゴミ”=”汚い” と言ったものを連想されると思いますが、実はその汚さの中に美しいものがあるのです。幾何学や建築物など人が計算尽くされた形は想像の中に収まってしまうもの。そして綺麗なものは私としては綺麗すぎる、そう感じます。簡単に言うと私的には「もぅ、見飽きた」。しかしながら、人が無意識にクシャクシャにした紙は人の想像性を超えているような、、、気がします。ゴミだからいい、というわけではないのですが、、偶然的に組み合わされた、綺麗ではないモノの美しさを想像させるアーティストをご紹介します。
wonbinyang
韓国のアーティスト。まさに、ゴミ、を扱った作品。その辺に落ちているゴミが、生き物のように動いだすという不気味な作品。でもパッと見てコンセプトがとても伝わる面白い作品だと思います。無機質、機械的、魂のない。だけどどこか温かみがある、そんな気がしませんか?様々な国の美術館で展示されていますが、まず、神聖な空間にゴミが落ちているというのも、なかなかのクレイジーさでもありますよね。
Bang&Lee
こちらも韓国のアーティスト。機械的で無機質という考え方はゴミにも似た感覚。コンセプト的にはなんだか小難しい理論に基づいた作品なのでその辺は飛ばすとして、だとしても私の中では死ぬまでには見たいアーティストだったりします。上品な装飾は一切捨て、剥製のヤギ、むき出しのネオン管 昔、ゲームボーイでカバーをクリアにし、機械の中身を見せたのが流行ったのでうすが、そう言った魅力です。
(引用:http://twoonionrings.tumblr.com/)
TomSachs
私のブログでは何度も紹介しているトムサックス。彼の代表的な作品で、シャネル、エルメスなどといったハイブランドのロゴでジャンクフードのパッケージを作り、彼特有なアナログテイストで再構築した作品です。既存のものを拝借してアートとする、ハイブランドとファーストフードの組み合わせなど皮肉(アイロニー)要素が強い作品です。綺麗なものとして作られないアナログ感はトムサックスの魅力であり、作品によりアイロニーさをプラスしていると思います。
Banksy
みんなが知っているバンクシーは壁面に描くステンシルアートだと思いますが、過去にバンクシーはたくさんの個展(?)を開催しています。2009年に開催されたpet shop はナゲットがひよこの形をしてマスタードを食べていたり、老いた羽のないトゥイーティー(みんなを笑顔にするキャラクターの終末)、などなんともブラックジョークなこの展示を見たとき、私は「絶対この人昔ディズニーランドに働いてた!!」と思っていたら、数年前にディズニーランドならぬディズマランドをやってました。(なんかこれで確証を得たような・・・)ディズニーランドを綺麗なものとしたら、ディズマランドは 綺麗じゃないもの。でも魅力があるこの感じ、わかります?綺麗な世界ではやってはいけないナンセンスなものをジョークとしてやる、これがこの世界の魅力です。
自分の中の美しいものを極めろ!
いかがでしたでしょうか、なかなかのマイワールドのアーティスト達だったと思います。おそらくこの人たちは、自分なりの、自分らしい美しさというものを持っていて、他者の良い、悪いというという評価をある意味気にしていないようにも見えます。自分らしい美学というものは確立すればするほど、他者の概念にとらわれない新しいものが出てくるのかもしれません。
angelic milk(music artist)—http://www.nylon.jp/blog/maria/?p=7929
1991downtown(fashion select shop)—http://www.nylon.jp/blog/maria/?p=7862
GRAPE MAGAZINE(independent magazine)—http://www.nylon.jp/blog/maria/?p=7734
EDITORIAL MAGAZINE(independent magazine)—http://www.nylon.jp/blog/maria/?p=7527
RADDLOUNGE(fashion select shop)—http://www.nylon.jp/blog/maria/?p=6645
Ruru (feminist/photographer)––http://www.nylon.jp/blog/maria/?p=6521
Erika(buyer)—http://www.nylon.jp/blog/maria/?p=6654
Cyan.(dancer) — ttp://www.nylon.jp/blog/maria/?p=6955