ハロウィン曲にもぴったり!素人なのにクオリティが高い?70年代のニューウェーブバンドThe Flying Lizardsに注目!
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The Flying Lizards

The Flying Lizardsという音楽グループを紹介。フライング・リザーズとは78年に「Summertime Blues」でデビュー、そして79年に「Money」という曲で大ヒットしたイギリスのニューウェーブグループです。細かいことは置いといてまずは大ヒットした「Money」という曲を聞いてみてください。
よくよく見て見るとこれらのライブ、クチパクで、演奏もしていないんです。しかもこの歌っている女性ときたら、全くのやる気のない表情。しかも歌というよりグチ?みたいな歌いかた(喋りかた?)。実はこのグループ、全くのド・素人。音楽について無知な彼は、ドラムが叩けないからダンボールを叩いて、灰皿やおもちゃを叩きつけた効果音、ロクに弾けないギターで演奏されて作られた曲なんだそう。歌っている人ももちろん素人。
このグループの謳い文句は「テープレコーダーとミキサーと地下鉄の乗車賃があれば誰でもヒット曲が作れる」。つまり全くのど素人でも音楽は作れてヒットする というなんとも皮肉たっぷりな新感覚な音楽。楽器がうまい=既成のルールに乗っかっているだけ、素人の僕達はルールなんて知らないからどこに行ったて良い。エア演奏で有名な日本のグループもいますが、口パク、エア演奏ならではの微妙なズレや演出が個人的にツボ。MoneyはBrretstrongのカバー曲でビートルズもカバーしています。また、他のMVもととても魅力的。色の鮮やかさやチープながららもセンスの良い感じが個人的にツボです。
皮肉(アイロニー)は時に我々の常識で固まった黒い何かをぶち壊してくれる。何十年も真面目に苦労を重ねて取った栄光も、それってなんの栄光?本当にクール?なんてあざ笑って、無効果してくれる。ゆるすぎイラストレーターの小山健さんや最近どハマりしているロバート秋山氏のクリエーターズファイルもその中の一つ。情熱何ちゃらとかに出てくるクリエイティブな人が言う真面目な一言も彼は簡単に言ってのけるし、笑えるものなんです。音楽などもそうですが、技術ばかりが問われたりかっこよく見えがちになってしまってますが、かつてジョーカーが「Why so serious?」と言ったものだけど、あざ笑って皮肉ってみましょうよ。私にとって無意味(にさせる)なもの程美しい。そう感じています。
最後にここまで書いといてあれなのですが、このバンド実は架空のバンド。このグループの正体はデヴィッド・カニンガムという美大生が作ったプロジェクト(ソロユニット)なんだそうです。エイプリル・フールに書くに匹敵する記事なんですけど、遠すぎたから先に書いちゃった(笑)
■interview■
1991downtown(fashion select shop)—http://www.nylon.jp/blog/maria/?p=7862
GRAPE MAGAZINE(independent magazine)—http://www.nylon.jp/blog/maria/?p=7734
EDITORIAL MAGAZINE(independent magazine)—http://www.nylon.jp/blog/maria/?p=7527
RADDLOUNGE(fashion select shop)—http://www.nylon.jp/blog/maria/?p=6645
Ruru (feminist/photographer)––http://www.nylon.jp/blog/maria/?p=6521
Erika(buyer)—http://www.nylon.jp/blog/maria/?p=6654
Cyan.(dancer) — ttp://www.nylon.jp/blog/maria/?p=6955