各国で受賞しまくり宇賀那監督作品『異物 -完全版-』

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Hi~

宇賀那健一監督の作品『異物 -完全版-』を、渋谷ユーロスペースで鑑賞してきました!

 

宇賀那監督といえば、NYLON読者のみなさまはご存知ですね!

そうです、NYLON JAPAN創刊15周年記念プロジェクトで製作された映画『転がるビー玉』の監督さんであります。

https://korogarubidama.com/

 

今回鑑賞してきた『異物 -完全版-』は、各国で受賞しまくりの作品と話題!!!ということなどもあり、実は密かに、ずーっと気になっていたのですよ!!

 

以下、予告編です ↓

 

––– 宇賀那監督が、監督と脚本を手掛けたオムニバス。『異物』『適応』『増殖』『消滅』の4本の短編作品をつなげて完全版とし、あるものにまつわるエピソードを描き出す。中原隆がエグゼクティブプロデューサーを務め、小出薫、田中俊介、石田桃香、吉村界人、ダンカンらが出演している。––––

 

▶︎作品情報(シネマトゥデイ): https://www.cinematoday.jp/movie/T0026247

▶︎配給: Vandalism

▶︎公式サイト: https://extraneousmatter.com/

 

 

私、映画は普段から好んでかなり観る方なのですが、ただ1つ…

人生で一度も、ホラーというジャンルの映画だけは、1本も観たことがないんですね。

あまりにグロいのも苦手だったりして。フライヤーもモノクロで、温度感が分からずソワソワ…

海外レビューなんかでは、ホラーやSFなどいろいろなジャンルに振り分けられているようで、『エロティック不条理コメディ』とはあれど、正直ビビっていたところもあったんですね。

怖いもの見たさみたいなのも、あったかもしれません。

 

 

いざ、上映されると、何気なく変わりばえのない日々を過ごす一人の女性、いつかの自分のような、友人らのような、馴染みある景色から、まさに今この時代を反映する描写があったり。

 

これからご覧になる方もいらっしゃるかと思いますので、ネタバレにならないように多くは語りませんが…

『異物』『適応』『増殖』『消滅』の、4つの短編で1つの映画になっています。

1つ目の『異物』では、遠くの方で咳払いが聞こえてきたり。平然を装いつつ、適度な大人同士の気まずさ…(笑)

 

2つ目の『適応』では、どこかコントのようなコメディのような、ただ音楽はとびっきりお洒落で。俳優さんたちの、絶妙な間合いがツボでした。

また、以前より「この人ヤバイな!天才だな!!」と個人的に大注目している、吉村界人さんが出演されています。メディアでは、個性派・実力派と言われていますが、絵を描かれたり、ラップや音楽を作ったりと多彩で芸術家な俳優さん。

 

3つ目の『増殖』では、笑いあり、無意識に世代別であるような〜!なんて言動だったり、受け継いではいけないなって部分を客観視できたり。ひとりひとりが自分の思うを正義を示しているだけなのに、それが衝突になっているものは、世界の縮図でした。

最後の『消滅』では、終盤、異物君を象徴する音が鳴ったとき、ウワーッ!と繋がって、涙が溢れました。

 

多くを語りませんが、と言いつつ、つらつらと書いてしまいましたが…

音に敏感な私は、半ば耳で映画を見ているような感覚でもありました。是非、耳もダンボにして、鑑賞いただきたいです。

 

何と言いましょうか。最後まで、違和感の残る映画でもありました。

それからですね、それぞれの章で引っかかっている社会問題と異物君の役割にもご注目いただくと、より面白いですよ!

これについては、宇賀那監督のアフタートークで聞いて、納得!となったので、先にシェアしちゃいました。悪しからず..

 

 

さて。私が、鑑賞してきたのは、1月27日 木曜日。

たまたまこの日しかスケジュール的に難しかったのですが、個人的にはとてもラッキーでした!

なぜかと言いますと..

鑑賞後にトークセッションがあったのですが、そのゲストが、マシュー・チョジックさんと、今作品や過去に公開された宇賀那さんの作品の音周りも担当している、映画音楽家の小野川浩幸さんでした。

 

以前、『すばらしき映画音楽たち』というドキュメンタリー映画を観て以来、映画に音や音楽をつけるということ、映画音楽にもの凄く興味があって。

http://score-filmmusic.com/

 

映像の空間の大小に合わせて、録音の方法を変えたりと、マニアックなお話をお伺いできたのは、とても貴重で面白かったです。願わくば、もうちょっと長くお話しを聞きたかったくらい…!!!

 

帰り際には、異物君にも会えましたよ〜!

主演の小出薫さんと一緒に、お見送りしてくれました♪(笑)

 

日数はだんだん短くなって参りましたが、公開延長ということで…!

登壇スケジュールが追加されていましたので、シェアしますね。

 

【2月 登壇スケジュール】

2月1日▷内田英治監督×田中俊介さん×宇賀那監督

2月2日▷宮崎秋人さん×宇賀那監督

2月3日▷吉村界人さん×日南響子さん×宇賀那監督

2月4日▷小出薫さん×宇賀那監督

 

因みに、火曜日はユーロスペースのサービスデー。1100円でお得に鑑賞できますよ〜!(๑╹ω╹๑ )

海外でも、高評価の作品を観られる貴重なチャンス!ぜひお見逃しなくです!!

 

チケット購入は、下記リンクからどうぞ!

http://eurospace.co.jp

 

 

他、宇賀那さんの監督作品では、『黒い暴動』や『魔法少年☆ワイルドバージン』など、有名なものはたくさんありますが、個人的にマストで見ていただきたいのは『サラバ静寂』です。

装苑モデルで、CHARAさんの娘さんでもあるSUMIREさんがヒロインを務めた映画です。

この映画は、娯楽が禁じられた世界が舞台です。みんなが大好きな音楽も、もちろん禁止です。

すっかり音楽人の私は、1秒も生きられない世界であります(笑)あぁ、恐ろしい…

斎藤工さんや若葉竜也さん、ラッパーであり個人的には詩人のアーティスト・GOMESS君も出演しています。

2年程前、私、音楽の道に行きたいかも!って思ってお仕事を辞めた頃、音楽を題材にした映画、ミュージシャンのドキュメンタリーやバトル、ライブ映像などを、片っ端から見ていた時期があったんですね。

 

GOMESS君というアーティストの名前は、どこかで耳にして以来ずっと頭の片隅にあったのですが、たまたまこの映画を見ていて、彼のシーンになった時「誰だ!このアーティストさんは!!?」となって。映画を見終わってから、調べたところ、GOMESS君がこの方だったのか!と、かなりの衝撃を受けたのを覚えています。

彼の詩や音楽は、生々しいほど血が通っています。マイクを持ったGOMESS君の情熱、最強っぷりは、物腰柔らかく優しいチャーミングなお人柄からは想像できないほど。楽曲、CHECKしてみてね!

▶︎GOMESS君 Instagram: https://www.instagram.com/gomessjapan/

 

 

【追伸:2022/2/3】

なんと!!現在、再延長で、渋谷ユーロスペース にて公開中の『異物 -完全版-』ですが、好評につき!

2/11(金)まで、再々延長が決定しました!

現時点で、2/4(金)までは、追加でアフタートークの登壇もあるそうなので、是非お見逃しなくです〜!

 

また、『適応』に出演されていた吉村さんは、現在放送中で、「劇団EXILE」の鈴木伸之さんと、犬飼貴丈さんのW主演の連続ドラマ「ケイ×ヤク―あぶない相棒―」に総理の息子・大須匡役で出演されています。こちらも合わせてご視聴くださいませ!

 

以上!!

 

まだまだ寒い日が続いているので、手洗いうがいとあたたかくして。

体調に気をつけて、楽しい日々をお過ごしください〜★彡

 

では、またね。

Love,

-HITOMI


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