「人生を選べ」「ビタミンCが違法だったらやってた」_ #Trainspotting はなぜ今も人を魅了する?#ミリの映画から学ぼう #T2
Posted on映画はたった数時間で
1つの人生を覗くことができる。
これが私が映画を好きな理由です 😛
数ある映画の中でも
「クー!やられた!」ってなる
強烈な印象を色濃く残してく
鮮烈な作品ってあると思うのだけど、
私にとってその1つである作品が…
「トレインスポッティング」
1996年公開のイギリス映画。
20年前なんて考えられない
色褪せぬ映像、音楽センスに加えて
強烈なストーリー。
あらすじに触れるのみで今回も
書いていきますのでご安心を〜 😛
RENTON
この物語の主軸となる男。
(やめたほうがいいんだろうな〜
とは思いつつも)薬物中毒。
彼らが暮らすスコットランドの
エディンバラでの
変わらない日々に退屈していた。
SICK BOY
007オタク、薬物中毒、
そして女たらしのモテ男、サイモン。
SPUD
小心者のいいヤツではあるものの
何かとやらかすぶっ飛び男。
彼ももちろん薬物中毒。
TOMMY
比較的このメンバーの中では
まともな方ではあるが blah blah blah…
詳しくは本編で。笑
BEGBIE
薬物はやらないものの
重度の喧嘩中毒。
彼がいれば大抵そこで血が流れる。
とまあかなり濃いメンバーが
おりなす一種の(極めて特殊な)
青春ものなのですが、
かなりのジャンキー揃いが
生み出すエディンバラでの
日々はかなり強烈。笑
ちなみにR-15指定作品でする。
何度も言うけど結構強烈なシーン多め、
そして口がかなり悪い。笑
若者が薬物に溺れて
やりたい放題する作品って
世界中に結構あると思うんだけど、
この作品が他と違うのは
やりたい放題する若者が
「なんでやりたい放題するに至ってるか」を
ちゃんと描こうとしている点かと思う。
一見ぶっ飛んでる人たちって
「ぶっ飛んでる人」ってカテゴライズして、
そういう人はそういうものだって
(なんだかジャイアニズムな響き)
頭の中の図鑑に記入して
その人の真意まで
深く見ようとしない世の中だけど、
フィクションとはいえ映画で
彼らの世界を覗くことはとても新鮮で
なおかつおもしろく、
学ぶことも多かったのよね 😛
あとは幻覚の見え方の映像化が
とてもおもしろいし
インスピレーショナルなので必見。
そんなTrainspotting、
名言も多くて
ぶっ飛んでる映画と言いつつも
かなり心に残る言葉もくれる
映画でもあります 🙂
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「ビタミンCが違法だったらやってた」
これは私の中ですごく
印象に残ったフレーズ。
彼らの気持ちをジョーク混じりながらも
ちゃんと表してるなって思った。
いわゆる違法ドラッグって、
普段とは違う感覚になれるから
刺激や変化を求めて手を出すじゃない?
けどビタミンCは言わずと知れた
カラダにいい成分ですし、
摂取したところでいわゆる
ドラッグ的な興奮は得られない。
けどもし「違法」とされてたら
やってたってことは、
ダメだとされるものに手を出す
その気持ち自体が
刺激だったり、
興奮になったりしてるって事になる。
怖いのがわかっててお化け屋敷に入ったり
ジェットコースターに乗るのも
スリルを味わう
いわば刺激摂取系アクティビティ。
ドラッグで考えると理解できなくとも、
こうして身近なものに変換すると
人はいかに刺激に
魅力を感じてるかって思うよね。
つまりは気持ち的なものが
与える影響ってかなり大きいし、
退屈で毎日が同じ繰り返しになると
人によってはそれだけその感覚が
恐怖にすらなり得るということ。
映画の中の彼らは
刺激を求めて楽しんでる姿も確かにあるけど…
その退屈な日々、
同じ明日が繰り返される事への恐怖、
見えない何か(現実)から必死に走って
逃げてるような
葛藤みたいなものも見えたり。
本当の恐怖は退屈なのかも
しれない。
そんな風に映画を見て
モクモクと考えてました。
見た目では全く問題なさそうな人でも
それぞれ自分なりの葛藤って必ずあるし、
自分にとって悩みに思えない小さなことでも
誰かにとっては毎日眠れないほど
悩む理由だったりするのかもしれない。
だって実際、映画の中の彼らは
見た目だけでいったら
毎日ハッピーやりたい放題って感じだし。笑
けど彼らなりに葛藤があるわけで 🙂
退屈な日々を抜け出したくて、
必死に楽しそうな事に飛びつこうとした結果、
それがトレインスポッティングなのだと。
彼らがどこか憎めず愛くるしいのは
人間味に溢れていて、自分に素直だからだね♥
欲に素直だからといって
ドラッグも暴力も決してダメだけどね!笑
これは声を大にして言うけれど!
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そしてこの作品の
代名詞とも言えるセリフ
“Choose life.”
「人生を選べ」
麻薬撲滅運動の
スローガンを
ジャンキーな彼らが皮肉を込めて
合言葉にしてるのですが…
“Choose ◯◯”
短い言葉ながらも、
人生が選択の積み重ねで
成り立っていることを
痛感する言葉だし、
解釈がいろいろできる言葉でもある。
“Choose life”ってのは
麻薬撲滅だけでなく、
自殺撲滅運動のスローガンでもあります。
数ある選択の中でも
「生きる」ことを前提とした選択の提示。
もし死にたくなるくらいの状況なら
その環境を変える「他の選択」がある
ってことなのです。
そのためにはまず
「生きる」ことを選択すること。
そして自分の
「未来を選べ」「人生を選べ」
ということ。
「生きてるだけで丸儲け」
って有名なフレーズがあるけど、
本当そうだなって思う♥
そんな映画でもあるかな!
とにかくハチャメチャなのに
なぜか観終わってすごく
気持ちがいいのは、
しっかりとメッセージ性もあるからかもね 😎
あとはやっぱり最高の音楽を
絶妙にいいタイミングで
バシッと入れてくれるとこ♥
映画「時計じかけのオレンジ」も
その類いというかなんというか。
実際この作品をオマージュしてる
シーンがTrainspottingにはあるしね!
CLICKして記事にジャンプ。
▶︎アート系映画が好きな
ナイロニスタに絶対観て欲しい
「時計じかけのオレンジ」
#MOVIE #StanleyKubrick
この映画もかなり
ぶっ飛んでるんだけど、
実はかなり深く人間の心理や
社会情勢を描いてます。
個人的な感覚としては
「時計じかけのオレンジ」の方が
ぶっ飛んでるかなぁ..?
観るのに、より体力がいる感じ。笑
「トレインスポッティング」は
比較的もっと肩の力を抜いて観れるかな!
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では最後に…
とある仕事の面接前の
RENTONとSPUDのお気に入りの迷言。
RENTON
「頑張りすぎはー」
“Try too hard-“
SPUD
「ー就職しちまう」
“You might get the fuckin’ job.”
いやもう何のための
就活wwww
ってなるこの名(迷)シーンは
めちゃくちゃおもしろいので
ぜひ映画本編でチェックしてね。笑
映画を観たことあって
あのシーンを今すぐ観たい!
って方はこちらからご覧あれ。
SPUDの狂いっぷりが
私は大好きです。愛くるしい。笑
20年後の彼らを描いた続編
“T2 Trainspotting”が現在公開中!
今回も前作同様に
最高に気持ちのいいタイミングで
最高にいい音楽を爆音で流してくれるので
ぜひとも映画館で観て欲しい♥
基本的に続編ものって
「やっぱり初期のがいいジャーン」って
ってなることが多いんだけど
「前回と同じくらい…
いやもはや超えるかも」
って作品を同じメインキャストで
同じDanny Boyleが本気で作ってきた感じ、
最高にしびれます。
T2 Trainspottingを映画館で観るためにも
ぜひとも1作目を観てみてねー!
観たことある方はおさらいもかねて♥
ナイロニスタは大好きだと思う 😛
P.S.
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