自然と共に生きること。アイヌのお祭りに参加して #アイヌ #北海道

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毎年、夏になったら行く恒例のキャンプ。
 
いつもは海や湖だったのですが、今年は山でした。それも深い森の奥。
 
“今回、友達がライブをやるイベントがあるから、そこでキャンプをやろう”
 
友人の1人がそう提案したとき、私はちょっとしたフェスっぽいキャンプを想像していました。
 

 
 
 
想像をはるかに超えることになるキャンプは、もう道中からはじまっていました。
 
出発は皆が仕事を終えた夕方。車のライトを消そうものなら完全な闇、灯りのない山道をひたすら走る。
 
途中で現れる手作りの看板を頼りに進んでいくも、なかなか場所が見つからない。
 
イベント情報もネットやSNSにほぼ載っていなく、住所も大まかな場所のみ。
 
“もしかしたらイベント自体が幻なんじゃないの”って誰かが冗談を言う中、2〜3回場所を引き返したり場所を推理しながら、ようやく辿り着きました。
 
※ライブをやる予定だった友人はバンドメンバー1人が辿り着くことが出来ずに、残念ながらライブは実現ならずでした..
 
 
到着したのはアイヌのお祭り、アイヌモシリ一万年祭
 
アイヌモシリというのは、アイヌ語で人間の静かなる大地という意味。
 
一万年祭というのは、血と破壊の歴史を繰り返してきた人間社会に警鐘を鳴らすべく、一万年前の原点に戻ろうという願いが込められているそう。
 
今年で第31回目になるそうで、その存在を北海道生まれの私はずっと知りませんでした。
 

 
 
 
ここは、強制移住させられたアイヌ民族が住んでいた土地、平取町の貫気別旭
 
違う国に来てしまったか、まるでタイムスリップしたかのよう。
 
私の携帯は全く電波が通じなく、周りを見渡しても携帯を握っている人はいませんでした。
 
デジタルデトックスには、まさにうってつけの機会。
 

 
 
 
水道や電気はなく、あたり一面は川と緑だけが広がる大自然。
 

 

 
 
 
裸足で歩く参加者たち、小さい子供達は全裸の子も多く、全身虫刺されの痕がびっしりなのにも全く気にせず。
 
1日中リードに繋がれていなく自由に走り回ったり、好きな場所で眠ったりしていた犬たち。
 
まだ、日本にこういった風景が残っているなんて。
 
ちょっとしたカルチャーショックを受け、細かいことを気にし過ぎてる自分をつい振り返ってしまう。
 

 

 
 
 
水道がないため、洗剤は使わず川で食器や鍋を洗い、参加者は顔や身体を洗ったりしていました。
 
髪を洗ったり、全身、服のまま川に浸かる参加者もたくさん。
 
私は腕や足しか洗わなかったのですが、これがとても爽快。
 

 

 
 
 
はるか昔から、北海道で暮らしていたアイヌの人々。
 
私は北海道生まれ育ちで、身近にアイヌの血を受け継ぐ友人もいましたが、アイヌ文化というのに直に触れたことはありませんでした。
 
今回、はじめて参加した朝のカムイノミ
 
カムイノミとはカムイ=神 ノミ=に祈るという意味で、神への祈りの儀式。
 

 
 
 
アイヌ社会では、この世に存在するあらゆるものに魂、精神が宿っていると信じられています。
 
動物、植物、海、川、自然災害、天候、疫病と“人間の力の及ばない存在”をカムイ=神として畏れ敬いました。
 

 
 
 
グレイトスピリット、自然を崇拝し自然と共に生きる独自の精神文化を持つネイティブアメリカン
 
私が好きなネイティブアメリカンにも通じる部分があり、アイヌ文化を勉強しようと思うきっかけになりました。
 
「自然を保護する」なんて大それたこと
だって、人間は自然の一部で、自然の中で生かされているんだから。

 
自然を自分たちの力で制御しようとしている現代。謙虚に生きるということを改めて教えられた気がします。
 

 
 
 
地元の人、アイヌの方は無料ですが、一般の方は入場料が2,000円かかります。
 
今年は8月11〜17日の開催で、毎年1週間近く行われているそう。

アイヌモシリ一万年祭
北海道沙流郡平取町貫気別字旭
入場料 2,000円

 
期間中は、音楽ライブなどの催しだけではなくマッサージ、人生相談や手相といったお店も並び、ずっといても飽きることはありません。
 

 

 

 
 
 
私たちはテントを張りバーベキューをして過ごしたのですが、何も持参しなくても、深夜までタイ料理やお酒、コーヒーなどが販売されており食事に困ることはありません。
 
真っ暗な道が多く、仮設トイレも電気がない為、ライトは必須になります。
 

 

 

 
 
 
テントを持って来ていない方はチセ(伝統的な藁葺きの家)もあるのですが、壁がなかったりするため虫対策が必須になって来ます。
 
大げさな言い方をするとサバイバルにも近いので、アウトドア初心者はびっくりするかもしれません。
 
北海道のフェスと言ったら、言わずと知れたライジングサンが有名ですが、アイヌ文化や大自然に触れたくなったらアイヌモシリ一万年祭いかがでしょうか?
 
電気や水道、ガスといったライフラインが整った生活から離れ、自然と共に生きることを振り返らせてくれる貴重な体験が待っています。
 

 
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