3つ繋がっているパーカー?!クレイジーなメキシコブランド #BARRAGÁN に注目 #TRIPLEHOODIE
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去年の9月私はこの世にいらない服をオンラインを通して買ったどんな服を買ったのかというと、簡単に言うとパーカーが3つ繋がった変な服である。この服、まぁ着にくい。なんせ服が3つ繋がっているわけだから、3着分の重さがあるし、収納しようにも3着分のスペースを占拠してしまう。でも、それが面白かった。いや、むしろそういうことが知りたかったから私は買った。私はこの服をカッコイイと思っていない。なんてバカなんだ、と思っている。でも私はそんな部分が好きだからこのブランドを愛してやまない。
このパーカーをootdとして写真に撮って載せるだけでも相当インパクトはあるかもしれないが、そうはしたくなくて、メディアの宣伝方法(ただ商品を説明するだけの記事)にも新しい概念をぶつけたいがために後回しにしていたら、RADDLOUNGEさんが公表してしまったので、少々慌ててこの記事を書いている。(メディアのことについては今後記事にしたいと思っています)少し手荒い記事になってしまうかもしれないが、ファッションメディア記事として成り立つようなブロガーという観点(ブランドやファッションのことについてあーだこーだ自信を持って言いまくれる人)でこの商品(作品)をPR、評価をしたいと思う。
この服を提案はビクター氏。メキシコ生まれで、現在は拠点をニューヨークに移している。初期はytinifninfinityというインディーズブランドであったが、1年ほど前にBARRAGÁNというハイなスタイルとしてブランドを確立。2017SSを発表し、インディペンディエントマガジンでもちょいちょい目にすることができる。ytinifninfinity自体はインディーズスタイルで現在も行っている。ハイなスタイルを提案するBARRAGÁNと比較し、ytinifninfinityの方が少し安価でラフなクレイジーさ遊び心や実験的なスタイルを提案する場にしているようだ。今回私の買った3つ繋がっているパーカーは、メキシコのレーベルNAFFI とのコラボレーションのために生まれたものである。
2016SS photo by @lolabanet ただただパーカーが3つ繋がっている。なんで3つ繋げたの?とビクター氏に聞いたところ、「シェアするため」だそうだ。(単純)3つ繋がるだけで、真ん中に一人だけ入ってルーズなスタイルにしたり、片方側に入って袖に足を通してオールインワン形式に着こなしたり、はたまたビクター氏のいう通り、二人でシェアしたり三人できたりしてみたりしても良い。もはや服とは一人のものだけでもないのかもしれないという変な考え方さえもできる。何10通りにも服の着方ができるのがこのパーカーの面白さである。
そう、3つ繋がっているただそれだけ。このシンプルなアイディアは、ある意味誰もが想像できて、作り、そして売ることも可能だったと思う。だけど誰もそんなことをやらなかった。前説でも書いた通り、ものすごく扱いにくい服だし、笑えるような、普通の人はまず買わないものだから、大量生産やお金儲けのためには需要がない服である。でもビクター氏はそれをやった。それができた理由は、ハイなコレクションとして展開するBARRAGÁNと、実験的で遊び心でできるytinifninfinityに分けたことが可能にしたのだと思う。
ビクター氏は服に関しては初心者だと思う。おそらくちゃんとした服飾の学校には入っていないか、真正直に服を勉強しなかった人だと思う。だけど、彼は自分のセンスや性格(アイデンティティ)に正直だととも思う。服を真面目に勉強した人であるなら理性で止められることでも、直感的に彼はやってのけている。だからこそクレイジーで面白いのだ。
このパーカーが届いてから私は友達にこのパーカーを着せた。私が買った理由は自分のものにすることではなく、人物によって服がどう見えるかが見たかったのも一つである。そしてこの服でカッコよくポーズをとって宣伝することはナンセンスだから動画にまとめた。初めに書いた通り、この服は、普通なら笑ってしまうような馬鹿な服だから、カッコよくポーズをとってもただただダサいだけになるからだ。
https://youtu.be/cTu7EMN-FnE
現在BARRAGÁN、ytinifninfinity はMYOBとRADDLOUNGEで日本でも買える。しかしながら、実はこのブランド、paypal等の方法で直接購入できる。というのも私が最初に買ったTシャツはめちゃくちゃ酸っぱい匂いがしたし、切手が尋常じゃないほど貼られていたり、他にも届くまで4か月くらいかかったり、パッケージが雑だったり、の、割にロゴシールが20枚くらい大量に入っていたり、段ボールがやたらデカかったり、とにかく送られて到着するまでがメキシコスタイル?なのだ。セレクトショップの方々は好きだし、自分勝手なことを言ってしまうのだけれど、セレクトショップで買うと日本特有の綺麗じゃないとクレームきちゃう的なアレでそういう良さを排除されてしまう。来るまでもビクターワールド、そういうところ含めてこのブランドを愛してほしいと思っているからだ。因みに何回か買っていると定期的にクーポンがもらえるからお得だったりする。(ちなみに私はこの服を1.5万円くらいで買った)
そして実は個人的にビクター氏から連絡が来ていて2月にショーを日本でやるかもという情報を手に入れている。(これ言っていいのかしらね?情報を最後までシークレットにするのもいいけど、個人的な想いがあるので下記に続く)現在バラガンが繋がりのある日本のショップは 私が知っている限りでMYOB と LADDROUNGE。おそらくこの辺と手を組み、何かしらやるのでは?と勝手に推測しているのだが、BARRAGÁN自体はコアな部分ではちょっと有名。
日本でショーをやるにあたって私の希望としては日本xBARRAGÁN というようなやり方は個人的には見たくない。コシェのようなトンチャン通りで原宿カルチャーを匂わせたやり方(コシェのやり方はやり方で 一つくらいあんなのあってもいいと思ってます)は 既にコシェがやってのけたからもういいと思うし、BARRAGÁNが原宿カラーに染まるのはビクターを伝える部分においてはナンセンスだと思う。原宿カラー自体ものすごく強いので個の印象が薄まってしまうこともある。(それが原宿カラーの良さでもあり悪さでもある)ちなみにBARRAGÁN の 2016SS/FWのショーは個人的にめちゃ好きで、そのことに関しては以前記事にしているので良かったあらみてね。 (http://www.nylon.jp/blog/maria/?p=7645)
あくまでもBARRAGÁNというブランドが、ビクター氏の直感的でクレイジーなセンスが、最大限に伝わるショーを私は期待している。
BARRAGAN: @barragannnn / https://barragannnn.com
angelic milk(music artist)—http://www.nylon.jp/blog/maria/?p=7929
1991downtown(fashion select shop)—http://www.nylon.jp/blog/maria/?p=7862
GRAPE MAGAZINE(independent magazine)—http://www.nylon.jp/blog/maria/?p=7734
EDITORIAL MAGAZINE(independent magazine)—http://www.nylon.jp/blog/maria/?p=7527
RADDLOUNGE(fashion select shop)—http://www.nylon.jp/blog/maria/?p=6645
Ruru (feminist/photographer)––http://www.nylon.jp/blog/maria/?p=6521
Erika(buyer)—http://www.nylon.jp/blog/maria/?p=6654
Cyan.(dancer) — ttp://www.nylon.jp/blog/maria/?p=6955