家族とモンゴル料理を囲む #cafemongolia

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最後に会ったのはお正月。
あれから約半年ぶりに、弟と時間を過ごした。

 

 

本当は私の授業後すぐに待ち合わせする予定だったところ、塾でまだやり残したことがあって帰るのを渋り、少し遅れてお店に入ることになった。

 

 

「遅くなっちゃってごめんね!」
「いいよ。お疲れさま」

 

そう言ってくれることを知っているから、優しさに甘えてしまっているところはある。

 

「これから弟と会うって生徒に言ったら、今日は『もう早く帰ってください』って言われたの。私はまだ帰りたくないって言ってたんだけど。でね、少しだけ残ることになって、また別のある生徒は、『自分が先生だったら、先生と同じことするかも』って」

「なんか…いい生徒さんたちだね。必要以上のリスペクトがなくて」

「本当にそうだよね!」

 

 

弟は、私が大切にしていることは何なのかを、言わずともよく分かってくれている。
もちろん、こんな風に家族と会うことだって。

あなたも本当に良い弟だよ、と思う。

 

 

心斎橋から少し歩いたところにある、『CAFE MONGOLIA』
二人ともモンゴル料理は初めてで、各々気になったメニューを選んでシェアすることにした。

 

 

・Bantan モンゴルの羊粥

・Sharsan havriga ラムチョップ

・Huushuur ホーショール 揚げ餃子?

・Budaatai huurga モンゴル式チャーハン

デザートには、キャロットケーキとモンゴル式ミルクティー

 

初めに出てきたのはお粥。味のついた中華粥にちょっと似てる。
細かいラム肉が入ることで独特な甘みが加わって美味しい。

 

 

 

年末年始、みんなで実家に集まったときから半年。
一瞬でもうこんなところまできていた。

あの時にはまだ出会っていなかった人や、もの。
起こっていなかった出来事。あのときはできなかったこと。
日々の失敗、今頑張っていること。周りの友人たちの頑張り。

次から次へと、話題が移り変わっていく。

 

 

「そういえば、待ってる間、宇多田ヒカルと庵野秀明の対談動画を見てた。 ”喪失”という言葉がひとつのテーマで、見ながら”喪失”について考えていた」

すぐに”One Last Kiss”を連想した。

 

初めてのルーブルは…

 

改めて一緒に歌詞を眺めてみる。

「いい曲だね」
「対談も面白かった、見てみるといいよ」

 

これまで生きてきて、何度も得ては失ってきたけれど、その喪失感に慣れることなんてない。失うことはやっぱりこわい。
私たちだけではなく、きっと多くの人がそうなのだろうと想像する。

 

「人ってさ、みんな、器用に生きることを目指さなくても大丈夫なんだと思う」

 

その通りだね。彼の言葉は、チューニングがうまくいっていないかもと感じるとき、よくリセットするヒントになってくれる。

そんなきっかけを求めている誰かにも伝えたいし、私自身も時々思い出したい。

 

 

器用ではなくても、そんなあなたが素敵だよ。
心からそう思っている。

 

 

 

 

思い返してみると、家族で集まって食事をすることは、幼少期のお決まりの休日の過ごし方だった。
気を許せる誰かと、ゆっくり美味しいご飯を食べているときって、お休みの時間を満喫できている気がするし、気持ちが安らぐ。

 

初めて食べたモンゴル料理、ベースとなっているやさしい岩塩の塩味が、素材のおいしさを際立たせていた。気取らずお家感のある空間で、のんびりしたひと時を過ごした。

 

次にまた会えるのはいつだろう。
その日を楽しみに、また明日からもお互い頑張ろうね。自分なりの歩み方で。

 

 

●お店情報

Cafe & Bar モンゴリア
大阪府大阪市中央区博労町1-9-9

TEL: 070-8410-9445  /  instagram

 

 

 

●Now Playing:宇多田ヒカル『One Last Kiss』

 


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