絶滅危惧種の動物たちとネイルアート。6回目の大量絶滅と言われる今 #Donail
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毛皮問題だったりファッションと動物は結びついたりするけれど
これまでネイルと動物問題は結びつかないものでした。
約100カ国で活動している地球環境保全団体のWWFジャパンが現在行っている
ネイルアートを通じて野生生物の保護を呼びかけるDonail(ドネイル)
というキャンペーンを知り、応援したいと思ったのでシェアします。
[photo by https://www.instagram.com/wwfjapan/]
Donail(ドネイル)とは寄付を意味するDonationとNailを掛けた造語だそう。
レッドリストの中でも、特に絶滅のおそれが高いとされる
20種の動物たちをネイルアートのデザインに落とし込んでいます。
[photo by http://www.wwf.or.jp/campaign/donail/]
【Donail参加の仕方】
1.賛同しているネイルサロンへ予約し、好きなデザインを選んで施術を受ける。
2.施術中、パンフレットで絶滅の危機にある動物たちについて知る。
3.ハッシュタグ#DonailをつけてSNSでシェアをする。
もちろん、寄付で協力することも出来ます。
動物の絶滅問題にはあまり目を向ける機会がないかもしれませんが
ネイルアートとSNSのシェアという現代人の日常から
考えるきっかけ作りが出来るプロジェクトに感動しました。
薬指の赤はレッドリストとかけておりDonailのシンボルとなっているそう。
[photo by http://www.wwf.or.jp/campaign/donail/]
私が動物のことをはじめて本気で考えるきっかけになったのは
約10年前、ファッション学生のときでした。
服の生地の素材の授業がはじまり生徒がそれぞれ発表する授業で、レポートを
まとめる際に毛皮が作られる過程を知ってとても衝撃を受けたのを覚えています。
リアルファーは着なくなり動物実験をしていない化粧品を選ぶようになったのも
この頃からで買い物をする時はそれが出来上がるまでのプロセス
裏にある苦しんでいるものの存在を考えるようになりました。
「No!動物実験」というLUSHの紙袋も目立つようになりSNS社会になった
現在は10年前より今の方がだんだん認知されてきているのが嬉しいです。
そして、絶滅危惧種について考えるようになったのが
グラフィックデザイナーになってから。
あるシロクマの北海道お土産関係のお仕事で
シロクマの絶滅危機について伝えるページを作ったのがきっかけでした。
[photo by https://www.instagram.com/wwfjapan/]
シロクマと言えば、子供の頃から当たり前に知っている動物。
もちろん、お馴染みのトラも絶滅危惧種
密猟や環境破壊、ファッションとも関係ある毛皮の犠牲にもなってしまい
現在、トラは約4,000頭前後しかいません。
[photo by http://www.wwf.or.jp/campaign/donail/]
先月に行った博物館でも学んだのですが、これまで地球上の生き物たちは
5回大量絶滅を繰り返してきたと考えられているそう。
パンゲア大陸での火山ガスによる大量絶滅や小惑星衝突による恐竜の絶滅と
いったように、これまでは地球活動や自然による絶滅でした。
そして現在は人間の消費活動により、地球の野生生物の数が
過去40年間で52%が消滅しているそう。
40年間で半分以上も絶滅に追いやり、現在わたしたちが生きている今が
6回目の大量絶滅と考えている研究者もいるぐらい。
私の故郷の釧路、釧路湿原の生物のシンボル、タンチョウ
子供の時の身近な存在も絶滅の危機にあるのがとても悲しかったです。
[photo by http://www.wwf.or.jp/campaign/donail/]
WWFジャパンが発表しているレッドリストでは
絶滅の危機ランクが高い生物だけでも約2万種
普段の日常ではあまり考えないかもしれませんが
もっと真剣に向き合っていく時代にきているのかもしれません。
今回のプロジェクトは第1弾になり、これからネイルシールなどの制作も
検討しているそうでこれからの動きがとても楽しみです。
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