世界最大の砂漠、サハラ砂漠。オリオン座と一生忘れられない夜。 #morocco #アフリカ #サハラ砂漠 #メルズーガ #放浪
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人生で一度は行ってみたかった世界最大の砂漠、サハラ砂漠。
それが、わたしが今回モロッコを訪れた最大の理由。
サハラ砂漠への玄関口は主に2つあり、メルズーガとワルザザードという街。
わたしが今回訪れたのはメルズーガで、そこには砂漠のイメージ通りの大砂丘が広がっている。
砂漠までのロードトリップ
今回の出発時点フェズからメルズーガまでは車で6時間以上もかかり、大移動になる。
そんな大移動の休憩中に、度々出会ったのがビリヤード。
ルールもそれほど差がなく言葉が通じなくても参加している人、見学している人、みんなが楽しめたのがなんだか幸せな時間だった。そんなふとした瞬間だけど、ずっと記憶に残っている。
周りに荒野が広がっている中にもビリヤードが存在するということが失礼ながらも驚いた。と同時に日本でも見慣れたそれがあるということに親近感、安心感が湧きホームシックが少し和らいだ。
砂漠までのロードトリップでは、度々ラクダに遭遇することがある。
気付いたら、ぞろぞろと沢山横断してきてちょっとした通行止め状態に。
すると、動物たちを放牧している先住民族のベルベル人の親子が近付いてきて、お金を下さいって言われた私はこのままお金を渡すのが正しいことなのか考えてしまい持っていたヨーグルトをいくつか渡した。旅行者がお金や物を渡すということ、その答えを今でも考えてしまう。
突然現れるオアシス
わたしがいくつか持っていた砂漠のイメージの一つがオアシス
完全な砂漠に辿り着くまで荒野がずっと続いている中、突然オアシスが現れたりする。綺麗にそこにだけ緑が存在していて神秘的だった。
目の前がすぐ砂漠のホテル
今回、滞在した宿は砂漠が目の前で、お部屋のベランダからも砂丘が眺められた。砂漠のテントにいた為、ほとんどこの部屋にはいなかったけれど荷物を置いたり、シャワーを浴びたりするのに宿は確保することをお勧めします。
[Auberge Kasbah Merzouga BP 49 Merzouga Centre, Merzouga 12400, Morocco]
余談としてSNS世代のみんなが気になるであろうWifi環境。Wifiが使えるって聞いて、Wifi環境があるうちに仕事を進めようとしても一向に繋がらず、パスワードを何度も聞いても最後まで繋がることはなかった。チェックイン前にクレジットカードが使えるって言っていたけれど、結局使えずに近くの街のATMからお金を送ることに。
よくよく考えたら、砂漠の真ん中でWifiやクレジットカードを使えるって思う方がどうかしていたのかもしれない。文明社会に生きているということ、文明に囚われているというストレスを考えるきっかけになった。
砂漠とラクダ
部屋の値段の交渉、昼食を済ませ荷物を置き、ラクダの手配が終わり、ついに憧れのサハラ砂漠とご対面。
遠くから見えてきているラクダにドキドキが高まる。
うわぁ、ラクダだ。。。
ラクダに出会えた時、わたしはついにサハラ砂漠へ来れたんだという実感が湧いてきた。
日本から西の果てモロッコまで来れたこと。夢だったものの一つがこうして現実になり、もうどこまでも行けるというわたしの中の可能性が広がった瞬間だった。
サハラ砂漠へ
日没が近付いていき、ラクダに乗りいよいよサハラ砂漠の大砂丘へ。
数時間ゆっくり進んで行く。人によってはお尻が痛くなる人がいるみたいだけれど、わたしは相性が良かったみたいで全然平気だった。
出発地点の宿も見えなくなり辺り一面は砂だけの世界。太陽が沈んでいきオレンジ色に広がる砂漠。だんだんと追っていく闇。
すっかり日が暮れた頃にキャンプ地へ到着。ベルベル人の青年たちがベルベル音楽や料理でおもてなしをしてくれた。
日本人だって伝えたら、前に日本人の青年が夜の砂漠で遭難していて助けたことがあるよ!って。たった1人で夜の砂漠を歩くということに驚愕した。
砂漠で遭難という映画みたいなことがまだ今の時代にあるなんて。実際に夜の砂漠は真っ暗ではなく月の光で照らされていてとても明るくて、これなら歩けちゃうかもって思ったけれど、1人で歩く勇気はわたしにはない。無謀だし危険過ぎるけれどその冒険心わたしは嫌いじゃない。
ここだけの話、テント内にトイレがあったのにはびっくりした。ただ、隠しきれていないのが女性には気になるところ。
ふと、後ろを見るといつの間にか上がっていた月。そのあまりの大きさについ叫ぶ。
それは私がこれまで生きてきた中で一番巨大な月だった。わたしのカメラの技術では伝えられないのが残念なぐらい。
ベルベル人のストール
照りつける太陽、砂嵐から守るベルベル人のストール。
私が一番好きな色ブルー。ここでのブルーはベルベル人にとって高貴な色とされていて人気があるんだって。ちなみにベルベル人の女性は結婚後、旦那さんの希望によって目以外をストールで隠す風習も残っている。
オリオン座
この旅で何度も見上げたオリオン座。
日本、札幌での日常生活、家の前、辛い夜も嬉しい夜もいつもそこにあったオリオン座。
2018年を迎えたアメリカ、モニュメントバレーの夜空でも光っていたオリオン座。
オリオン座には沢山の思い出があるけれど、サハラ砂漠で見たオリオン座が一番綺麗だった。
地球のどこから見上げてもオリオン座が見えるのが不思議なのに、常に変わらないものがそこにあるという安心感があって見守られている気がした。
日本に帰国してもオリオン座を見上げる度に、旅の思い出があっという間に蘇る。
サンライズ
サンセットだけではなく、もちろんサンライズも欠かせない。
まだ暗いうちから早起きをして、サンライズを見に行くことに。
まだ月も見えている。
前夜の星空に感動し過ぎて、寝るまでに2〜3時間以上も夜空を眺めていたから正直寝不足だったけれど、その眠さも吹き飛ぶぐらいの絶景が待っていた。
一生忘れられない犬
ここサハラ砂漠で、素敵な出会いがあった。
ホテルのスタッフがご飯をあげているという犬が精一杯おもてなししてくれた。
チェックイン時はホテルの部屋まで案内してくれた犬。役目を果たすと、わたしの部屋の中に入ることはなく自分の居場所へちゃんと戻って行く。
宿へ戻る度に全力で尻尾を振って、お迎えしてくれた。ホテルの人によると、宿泊客とそうじゃない人の見分けがつくらしく番犬の役割もしてくれてるんだって。
朝、サンライズを見終わって宿へ帰ってきた時も、入り口の前でずっと待っていたね。
そして近くなると尻尾を振りながら駆け寄ってくれた。君のおかげで何倍も砂漠滞在がとても楽しかったよ。ありがとう。
日本でも多くの犬と出会ったり、家でも3匹の犬と暮らしているけれど、こんなに心に残る犬ははじめてだった。
また、今も無性に君に会いたいよ。名前をちゃんと聞いておくべきだったよ。
今年の冬か来年にはまた会いに行くからね。
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