blogger mariaが次の itな人物にインタビューする企画”NEXT IT”。ダンスデュオ、”Cyan.”にインタビュー。

Posted on 2016年4月9日2016年4月9日

-NEXT IT Interview–

今年から新たな試みとして新しく新企画を（勝手に）スタートすることにしました。その名も”NEXT IT interview”。私、ブロガーmariaが紹介したいITな人を紹介する企画です。

ただ紹介するのではなく、実際にインタビュー等を行い、その人の活動（お仕事）の本質をより読者に伝えることをが狙いとなっています。記事を読んで初めてNEXT ITのことを知る人もいれば、前から知っていたけどこんな想いがあって活動（お仕事）をしているのか、こんな職業があるのか、など、読者によりNEXT ITへの興味や刺激を受けてもらえる記事になっています。

-WATH’S IS “Cyan.”?-

■Cyan.■

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-INTERVIEW –

Maria(以降M）:Cyan. をの活動のきっかけは？

Lisa(以降L）：大学の舞踊学専攻が一緒で、その時には全然関わりがなかったのですが、ファッションのイベントがあって、それを手伝ったのが出会いです。大学を卒業することになった時期に何をしようかと考えてて、丁度sumireから声が掛かかったんです。一緒にダンスやろう。って感じで始まりました。

M：名前の由来は？

L：特に深い意味はなくて、sumireの髪の色がその頃青色で（笑　私の名前、Lisaの漢字に梨という漢字が入ってて緑と青を混ぜたら＝シアン色になるね。って話になって、二人で一つの色になるという意味を込めてCyan.という名前にしました。とても単純なんだけど（笑）

Sumire(以降S)：それとシアン色は色の三原色の一つで、色々な人とコラボして色々な色になれたらいいね、という気持ちも込めてこの名前にしました。

M：Cyan.という名前で最初に活動したのは？

S：私が主催していた１２人くらいの合同展示で、その中でダンスをやるというのが一番最初でした。２年前だっけ？

L：２０１４年５月３０日の原宿のデザインフェスタギャラリー。

S：最初にやっていたダンスと今のダンスの感じは大分変わったよね。

L：うん。私がもともとモダンダンス出身だったこともあって、その時はモダンダンス作品とsumireが作ったまた違うジャンルの作品を二部構成で発表しました。一つのテーマを違う視点から考えて。

S：ロングドレスで綺麗めの、今とは全然違う感じ。

M：今のダンスはなんというかコンテンポラリーに近い気がしますね。

S：どっちかっていうとそうですね・・・でも、わからないんですよね、自分のダンスのジャンルが。シーンごとにダンスのジャンルが変わるから、このシーンではスロージャズとか今のは違うジャンルとか、お客さんにもよく聞かれます（笑）”この踊りのジャンルは何”って。

M：ダンスはどうやって作られるのですか？

L：基本振りや構成はsumireが作ってそれをサポートしていくのが私という感じ。sumireが思いつく世界観を、私はダンサーとして表現する。それと他の部分でもできることはするといった感じでやっています。

S：私の場合、振り付けは踊っている人を頭の中でイメージしながら作るんですけど、Cyan.の作品ではlisaが踊ってるのをイメージしながら作ってます。彼女は私のミューズ的存在でもあります。他に、小道具とか空間にもこだわりがあって、チカバルーンを使ったりとかフェイクグリーンを天井から垂らしたり踊り単体じゃなくて色々やります。振り付け自体は一時間でできる時もあるし、６時間やっても何も進まないこともあります。没の作品もあるし、途中で作品が凄く変わったりすることもあります。

M：この活動をしてよかったと思ったことは？

L：sumireと活動していていろんなアーティストと出会って、いろんなことが間近で見れること。この活動を始める前はダンスだけの世界だったから、ダンスの人としか関わりが無かった。だけどこうやってCyan.で色々なシーンと関わりながら活動することで、他の世界を知ることができたことが、とても刺激的です。

S：もともとやりたいことがダンスに限らず沢山あって、やりたいと思うことが一人じゃできないことの場合が多いので、色々な人が加わって力を借りてやりたかったことが実現出来た時、よかったと思う。

M：やってて辛かったことは？

L：Cyan.はWHITE　PLAN　ROOMプロジェクトの中心なので、ダンスだけじゃなくてイベントや企画準備とか全体の指導もやらなくてはいけません。ダンスしかやってこなかったから、そのことでわからないことが多くて不安な時もあります。だけど、sumireが色々教えてくれるから、どんどんとこなしていける。あとはダンスだとsumireの表現したいことを表現できない時かな。sumireのイメージを捉えるまで…。でも、それが出来るようになることが楽しいです。

S：私は社会と違うことをやることがとても難しいということ。自分がやりたいことでも、社会的に沿わなきゃいけない部分もあったり。それは、これからも生まれる壁であって、これからも立ち向かう部分でもあると思う。

M：お互いの意見がぶつかり合うことはありますか。

S：どっちかというと企画や準備作業で私が一方的に怒っているかな（笑）ダンスに関しては好きな物やことが何でも似てるので特にぶつかり合うことは無いです。でも、イメージやニュアンスの部分で「こうじゃない」という時はあります。

L：最初の２、３回だよね、踊り方でこうじゃないって言うのは。どういうイメージで踊って欲しいのかを掴んで形にしていく感じです。

S：ダンスに関してはお互いが近づいていっていると思う。どっちかに寄っているんじゃなくて、お互いが近づいてる感じ。あるお客さんに、二人とも踊ってる感じは違うけど、マッチしていると言われたことが嬉しかった。初期から見てくださっている方は特に私たちのダンスが変わっていっているのが分かるみたい。

M：出演者やコラボするアーティストはどうやってキャスティングしているのですか？

S：基本私がキャスティングしています。イベントだったり映像企画だったり沢山の人とコラボするLIVEだったり色々あるんですけど、この人とこの人を組み合わせたらどうなるのかな…とか考えながら、人を伝ってスカウトすることもあれば、インスタなどでハンティングすることもあります。実際に会って、私はこんなことをこんな風に思っているんだけど、あなたはどう思う？とか質問してみたりして。そこでマッチしたものがあれば、その意見を共有しながら、じゃあ一緒にやってみようか、みたいな感じでやっていますね。

M：たくさんの人がいると、舞台構成も大変なのでは？

S：実は、打ち合わせは全体で集まることはまずありません。(笑)基本私が１つ１つの打ち合わせやリハに参加して、全体リハは１週間前か２週間前に大体２回位なんです。そこで急に全体の構成やイメージを出演者に伝えて、まず通してみる。それを見て、壊してみたりすることもあります。それが結構面白かったりする。持ってくるものは前もって決めたことを守ってれば、各々自由にしているんですけど、違ったら違うからやり直し！って言っちゃうこともあります（笑）でも、ちゃんとなんで違うかの理由を言いますよ。自分の元々作ってある持ち前のルーティーンを持ってくる人もいますが、それは一人でのライブでも出来ることだから、せっかく集まったメンバーなんだからもっとゼロからその時にしか出来ないオリジナルを作ろうとか言っちゃいます。

M：今までで、おすすめのLIVEは？

Performance art LIVE「starry day」

S：このLIVEは２２１２年の地球がどうなっているか？というストーリーなんですけど、Performance art LIVEは大体１時間通しで見てもらいます。ストーリーはあるものの舞台みたいにセリフが無いので、この時はラッパーをキャスティングして、朗読とラップの間みたいな感じでいって欲しいとお願いしました。ラッパーを流れのキーパーソンにしました。みんなが思う未来って機械的なテクノロジーな世界が多いけど、私のイメージする未来は自然が勝つというか、自然が溢れていて…ていう感じのLIVEでしたね。皆が思う未来を裏切りたくて(笑）あれはまた再公演したいなって思います。基本は公演ごとに消化し切っちゃうことが多いんですけど。

L：きっとまた再公演したら、また新しいより良いものができると思います。

M：sumireさんはたくさんの活動をしていますが、今のように、たくさんの活動をしたいと思ったきっかけは一体なんなのでしょうか。

S：大学は舞踊学専攻(ダンス専攻)のある大学に通ってたんですけど、卒業はしたけどあんまりしっかりは大学で活動を行ってなくて。ダンスに対して良くわからなくなっちゃたんです。そんな時、あるきっかけがあって大学の時は原宿界隈の友達とか服関係の友達が多くて、イベントでファッションショーにダンスを取り入れたりするのを手伝ったり、音楽構成を担当したり、動き方とかも考えたりしていました。この時期は自分でも何をやりたいか分からなくて、ファッションショーのサポートや、その繋がりでDJを始めたり、イベントのオーガナイザーをしたりとか何でもしてました。でも大学の卒業公演をグループで1年間かけて作らなきゃいけなくて、あんまり大学で活動してなかった割に私がっつりとやっちゃってて（笑）卒業公演を通してやっぱりダンスがやりたいなって思ったんです。学校外でいろんな経験をして、沢山のことを自分の中にインプットしていった結果、今後はそれらをダンスに活かしてやっていきたいなと思って、この活動（Cyan.)をしようと思いました。その時はまだ一人で不安だったので、誰か一緒にやれないかなと探してた時に彼女(Lisa）のことを良いなって思って。ご飯誘ったんです（笑）すごくないですか、いきなり就活しないでダンスで面白いこと一緒にやろうっていう誘いなんですよ（笑）

M：lisaさんはすぐにYESと言ったんですか？

L：そうですね、割と簡単に返事ができました。新宿のスタバでポンポンって決まった。私もダンスをやっていきたいと思っていたし、でもその時は全然違うジャンルをやっていこうって思ってたんです。だけどこの時みんなによく言われたのが、ダンスの雰囲気的に違うんじゃないかと言われてて。私もやってはみてはいるものの、上手く型にハマってないなとは思ってました。モダンダンス部に所属してたんですけど、部活の時は感情が入ったものをやってたし、そっちの方かもって、もっと感情が入ったような作品を踊りたいなと思っていた時に、sumireから声がかかり、これはやってみたいなて思ってやろうって言いました。

M：この活動を通して伝えたいことは？

S：伝えたいことというか、この活動自体、やりたいことをやるというのが一番の芯にあると思う。作品ごとに伝えたいことはあるけど、やはり根本的な部分はやりたいことをやる部分が強いです。

L：そうだね、踊らないか踊っていくかなら、踊る。それしかないかも。

M：今後この活動をどのようにしていきたい？

S：継続はしていきたい。Cyan.としてだけでなく、WHITE PLAN　ROOMの方ももっともっと大きくしていきたい。今、その時の時代にブンブン言わせて活動するのはもちろんだけど、３０年とか４０年後も続いていけるように、今の段階から準備をしていかないと自分たちの目指すポジションに入れないと思ってて。そのためにも色々な人に会って活動していきたいと思う。活動していく上では、埋もれているものをもっと出していきたいとも思っていて、アンダーグラウンドにいるままももちろん凄く格好良いけど、もっと表に出てもいい人を沢山の人にアピールしていきたいと思った。あと、夢とかじゃなくて目標なんですけど、アーティストやクリエイターの複合施設のようなものを作りたいという目標があります。その為にもWHITE PLAN ROOMを大きくしたいと思っています。ひとりひとり、仕事としてはもちろんだけど自分の持っている技術を使ってやりたいことをする（クリエイションする）のに適した環境って日本にあまりないと思うんです。学校とかはあるけど卒業したあと皆ぽつーんって。勝手にやってろって感じじゃないですか？まあ、勝手にやるんですけど。(笑)でも、色々な人達が自分たちのやりたいことを持ち寄れたり、それを施設でサポートしたり新しい出会いの場を作るのが目標です。

M：次のイベントは？

S:４月１７日に新しいプロジェクトとして、magentaというグループでイベントに出演します。

詳細はこちらを見てください！→　http://whiteplanroom.com/?p=882

今回は私は出ないで演出や指導の立場に周り、新しいダンサー３人とlisaで新しい形を見せていこうと思います。

-PRIVATE INTERVIW-

M：この活動以外にハマっているものは？

L：ショッピング。ビンテージやハイブランドも見るのが好き。あとは映画鑑賞。

S：映画鑑賞

M：オススメの映画は？

L：インセプションは何度も見てる。

S：小さい頃からお気に入りのジュマンジ、あとビックフィッシュ。季節によって邦画だったり洋画だったり、見たいものが変わるかも。あと最近教えてもらって観たアンチクライストは、映像がとても綺麗で内容とか映画の作りとかにも衝撃を受けました。

M：おすすめの場所は？

S：代々木周りとか、都会の中の静かな場所が好き。渋谷駅からちょっと歩いた場所にあるハンバーガー屋さんPort of callはお気に入り。その近くにあるChirimuloという焼き菓子屋さんもお勧めです。お店のSNSみないとやってるか分からないような(すぐ売り切れちゃう位人気で)小さなお店なんだけど、お店も可愛いし本当に美味しい！

L：６３２エコファーカフェ。の焼き菓子屋さんはおすすめ。

今回はここまで。Cyan.の魅力伝わってでしょうか。インタビューをしている時に思ったことは、Cyan.という名前の通り、二人で一つのことを作っている、ということ。お互い支え合っているんだなと思いました。sumireさんのやりたいことを、lisaさんがサポートしていく。お互いの立場を尊重しあってできている。バランスがとても取れていて、正直すごく羨ましいなと思いました。これからの活動がとても楽しみです。次のNEXT ITは誰でしょうか。次回もお楽しみに。