【ポーラ美術館】フィリップ・パレーノ 国内最大規模の個展
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こんにちは
Cocoです
今年の4月にソウルのリウム美術館で開催されていた、現代のフランス美術を代表するフィリップ・パレーノの個展が、この度神奈川県箱根のポーラ美術館にやってきたということで、行ってきました
フィリップ・パレーノ:この場所、あの空
Philippe Parreno: Places and Spaces
ソウルで見たものとはまた少し違った内容になっていました
彼の作品は映像、音、彫刻、オブジェ、テキストやドローイングなど作品は多岐にわたっています
そしてその意識は常に、現実/フィクション/仮想の境界、あるいは実物と人工物との間に生じる乖離や、ズレへと向けられています
また、芸術や「作者性」の概念にも疑問を投げかけ、数多くのアーティスト、建築家、音楽家と共同で作品を生みだしてきました
そんな彼の作品は我々の頭で考えられる範疇を優に超えてきます
むしろ感性の赴くままに作品と向き合う・体験することでより一層、彼の作品および自分自身に対する理解が深まるのではないでしょうか
今回の展示の一部をご紹介
代表作品でもある、『私の部屋は金魚鉢』
ポーラ美術館がある箱根の自然を活かした森が見える水槽
作家の手によってひとつずつ描かれた瞳が印象的な魚たち
鑑賞者は自由にこの魚たちに触れることができます
天井いっぱいに浮かぶ黄金のバルーン
これは、1997年から継続的に様々な色で制作されている「ふきだし」シリーズの最新作『ふきだし(ブロンズ)』
天井に浮かぶ空白のふきだしは言葉の無力さ、声なき声の存在を示唆しているようにも思えます
映像作品とリンクしているように点滅を繰り返す『マーキー』
タイミングやリズムが計算されている照明作品も彼の技巧をもっとも感じることができる作品の一つ
このほかにも空間や箱根の自然を活かしたフィリップ・パレーノのユニークな作品が国内最大規模で数多くあります
会期は
2024年6月8日(土)~12月1日(日)
まだ見る機会がありますし、文章だけでは伝わりきらないと思うので、ぜひフィリップ・パレーノの作品を体験してみてください
おすすめです
ということで今回はここまで
次回の記事もお楽しみに
Coco
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