韓国の9 Lights in 9 Roomsで見た光のアート。Carlos Cruz Diezという男。#art
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3月半ば、韓国旅行に行ってきました。今回の目的は私の好きなCarlos Cruz Diezのインスタレーションを見に行くことです。というわけでCarlos Cruz Diezについての紹介記事。その他おすすめスポットは後日の記事で。また、今回は私の見た作品、Spatial Illumination – 9 Lights in 9 Roomsを中心に書こうと思います。
カルロスクルズはベネズエラのカラカスで生まれ、現在はパリを拠点に活動しいます。1960年キネティックアート(動く美術作品または動くように見える美術作品)が台頭して以来、その分野の代表的なアーティストとして知られています。色彩からの空間的知覚が彼の得意分野で、グラフィックとも彫刻とも言える空間的インスタレーションが特徴的です。彼によると、色は自律する存在であり、実時間のなかで、また形や支えが不要な空間のなかで、展開しているといいます。(画像引用http://www.cruz-diez.com)
Spatial Illuminationでは、彼は光で空間自体に色を塗るということを考えます。空間の中に”入ってきた”すべてのものを塗る。実際、入ってくるものにその場でペンキを塗るわけにはいきませんから、光と言うものを彼は使ったのです。光は、実際に色を”入ってきたもの”に塗っているわけでなく、一時的にその色になることができる。そして、色を一瞬で切り替えることが出来る。形ではなく空間に色をつけることで、そこに入ってくるものすべてを作品の中に取り込むことができます。平面(2次元)に色を塗るという感覚とはまた違い、空間(3次元)に色を塗るということは、人間からすれば、知覚自体に色を塗っているようにも思います。また、彫刻で多いものは”物体”です。物体が世界に向けて、メッセージを派生させます。しかしインスタレーションは、空間の中に人物を閉じ込め、メッセージで人を覆います。視覚そのものを支配し不思議な感覚にさせてくれるのか彼の作品です。
最初私は、これだけの計算された複雑で多色の色を出しているのですから、空間に置かれた光の数も、複雑なモノだと思っていました。しかしながら、中を介せば、仕掛けはとてもシンプルで単純だったのです。空間を上から見た図です。長方形で高さ3mほどの空間の中に、等間隔に頭上に設置された青と赤と緑の光。3つとも同じ分量の光を均等に設置されています。中央にコの字に光を区切る壁が2m50cmほどまで立ち上げられ、頭上に50cmほどの光を切り返す長方形の物体が吊り下げられています。赤、青、緑の3つの照明、シンメトリーな区画、たったこれだけのシンプルな構造です。このシンプルか構成が何千ものグラデーションを操っているようにも見えます。壁で仕切ることによって色を急にパツンと切るその感じなど、自然の美だけでは成り立たない人工的な空間のアート。この作品を見るときは、空間構成自体がシンメトリーであることを頭に入れておくとこの作品がまた違って見えてくるかもしれません。
いかがでしょうか。展示はすでに終了してしまいましたが、いつか彼のインスタレーションを見る機会がありましたら、ぜひみてください!
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