SNSってなんだ?自分の価値を他人から求めてしまっている人たちへ。

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こんにちはまりあんぬです。今回お話するのはSNSの話。最近Instagramがいいね表記をなくすテストを実施したりと、SNSが精神に及ぼす影響を危惧している面が見られます。例えば、「いいね」のためにフォトジェニックな食べ物を買って撮影し、食べずに捨てたり、効果なモノを無理して買ってしまったり。アンチな誹謗中傷が来たり、フォロワーでマウントをとったり人の価値を決めてしまったり。もちろんInstagramによって例えば地域活性化ができたり、世の中に伝えたいことを伝えられるようになったり、商品をPRしやすくなったり、使い方次第で自分のメンタルをボロボロにもできるし、商売上手にもなると思っています。

今回この話をする意味としては今後いつかまた記事にしたい(まだ一文字もできていない)と思っている「モノ」についてのステップとしてです。「モノ」を買う、消費する、選ぶことについて色々思うことがあるのでその一つとしてSNSによって満たされる幸福の闇についてかけたら良いなと思います。また「いるわーそんな人」という部分もあるので、その人にはこんな心理が働いているのかなんてことも知れたらきっとそんな人にイライラしなくなるかも?しれません。

(※この記事はまりあんぬが書籍などを参考にした記事であり、あくまでも参考として読んでください。知識の部分で間違っている部分がありましたら優しく教えてくださると助かります。)

現代は承認欲求を求めたくなりやすくなっている

人の欲望にはランクがあり、そのランクごとに人は要求を満たしていくそうです。
欲望の段階は5段階あり、ランク順に人は欲を満たそうとするらしいのですが、承認要求は5段階目にあるそう。そして、大まかに現在の日本人の背景であれば、4段階めの承認要求を欲する欲が一番強くなっているようです。また、SNSの普及により、3段階目の欲求を満たすことなく4段階目の承認要求を見たしやすくなっているということでした。

他者承認欲求=SNS?

そして承認欲求には種類が二つあります。自己承認欲求他者承認欲求です。自己承認欲求は自分で自分を認めたいと思うこと。例えば技術や能力、自分への信頼を意味します。そして他者承認欲求は文字通り他人に自分を認めてもらいたいと思うことです。SNSは他者承認欲求にあたります。他人からの評価=いいねやフォロワー数を人の価値の基準としています(現状そういう仕組みに働いてしまっている)人から賞賛されたい、注目されたい、地位や名声を得たい。集団で生活しているとこういった部分に依存している人はたくさんいますので、SNSだけでなくあらゆる場面で他者承認欲求を求めてしまっている人に出会えます。また他者承認欲求に依存してしまうと、人から求められている自分を演じてしまうなど、自分を犠牲にしたり押し殺してしまって自己の負担を作ってしまいます。残念ながら他者承認欲求を満たそうとしていても、一時的な幸福は得られるかも知れませんが、心の負担が大きく、心からの満足は得られません。

他者承認欲求の種類

他者承認欲求には5つの重なりによるものです。
1)優越欲求・・・他人より優れていたいと思うこと。自慢話をしたり、ステータスやプライドが高い、人と比較してしまう、上からアドバイス、人のせいにする、など
2)自己顕示欲求・・・注目されたいと思うこと。せっかちで人の話を聞かない、自分好きな人
3)対立欲求・・・他人と違いたいと思うこと。奇抜な格好をしたり、変な行動をわざと取ってしまうなどが挙げられます。
4)同化欲求・・・他人と同情して感情移入すること。いいねやフォロバ要求などの同調を求めたがりです。あなたのためを思って系。
5)救護欲求・・・愛されたい、褒められたいと思うこと。愛されていることを知らせるために恋人自慢(しすぎ)、逆に自分の可哀想自慢、自傷をして気にかけてくれる人を探しています。

どれも「いるいる〜」と思う人たちばかりですね。上からアドバイスしがちなおじさまはきっと優越欲求の強い人なのでしょう。。。そしてSNSに焦点を当てると、この欲求を煽られるものばかりですよね。(1)の優越欲求の高い人であればフォロワー数で価値を決める人だろうし、(2)の自己顕示欲求が高い人であれば、自撮りばっかりupしてそうだし、(3)の対立欲求であればやたら変な画像ばっかあげてる人だし、(4)の同化欲求はハッシュタグに#◯◯好きと繋がりたい ってつけてそうだし。(5)救護欲求は急なポエマーと真っ黒い画像あげてそうだし。。。

ほどほどであったり、それが人にそう見られたい欲でなければいいと思いますが、他者にそう見られたいと思う気持ちだけで何度もupしていれば、かなり意味合いは違っています。

またこれは人によって欲求の種類の度合いは違うのではないかと思います。私であれば、(4)の同化欲求や(5)の救護欲求が全くないのに対し、(1)はちょっとあるし、(3)の対立欲求は妙に強かったりします。例えばAesopのハンドクリームの香りはめちゃくちゃ好きだけど、みんな持ってるから買いたくないとか、学生の頃は人と違うアイディアを出すことがえらい!みたいな考え方がありました。なので、まず自分がどの他者欲求が強いのかを見極めるのは現状の自分を知る上で、大切なことなのではないかと思います。

承認欲求の暴走化

残念ながら他者承認欲求で本当に心が満たされることはありません。もっともっとと思うようにもなるし、アンチコメや思うような反応がなければ次第に他者承認欲求は暴走します。もっと人に認めてもらえるような行動をとるようになったり、人によっては人気のアカウントに誹謗中傷を書くような人もいるでしょう。ネットの中だけの面識のない人間関係ならば、人が傷つく言葉も簡単にかけてしまうのも事実です。

他者承認欲求の強い人とは

つまり自己肯定感の弱い人です。自分に自信がありません。自分に自信がないから他人から肯定されることを求めて自分に価値を見出そうとします。他人からのリアクション(いいね)がなければ自分を好きになれません。いいねのためだけに服を選んだり、食べきれないポンドステーキを頼んだり、そうやってインスタの自分を武装するのです。ステータスを求める優越欲求が強ければ、ブランド物で自分を見にまとう人もいるでしょう。

大切なのは他者承認欲求「満たす」ではなく「なくす」

他者承認欲求は「満たす」のではなく「なくす」。満たしても心や現状の生活に負担をかけるだけです。しかし、ただ、承認欲求を完全に消滅するとそれは成長威力を失ってしまいます。大事なのは他者からの承認欲求をなくすこと。「他人ではなく自分を見ること」です。(課題の分離)
他者承認欲求を減らして、自己承認欲求を満たすことです。スキルを上げるにしても◯◯ちゃんより上手くという他者との比較ではなく、自分との比較です。そして間違えてはならないのは、失敗してもそれを受け入れること。失敗した自分を責めるのではなく、次は受け入れてどうしたら良いかを考えられるよにすることです。
つまり、自分のネガティブな部分もちゃんと受け入れることです。また、自分の価値を一般概念から見出している人も要注意です。若いから仕事が得られる、モテるなど、一般概念は自分を成長させることを妨げるものでもあります。

同じようだけど違う観点

第三者から見ると、違いがわかりにくいのが傷ですが、たとえ奇抜な格好をしている人でも、それが人を基準としているか、他人を基準としているかで意味合いが違います。自分が本当にそのモノが良いと感じて身につけてた結果、一般から外れるようなファッションになり変人と言われるのと、他人に変人に思われたいから、奇抜な服装をして、変人と言われるのとは、その人にとってのモノの価値観が変わってくるのです。

SNSは使いこなし次第

SNSをやめるというのも1つの手ではありますが、もともとSNS自体、他者承認欲求を利用したビジネスではありません。もともとは友達と気軽にシェアしたり、はたまた同じカコデリの写真を見つけて新しい出会いを発見したりすることが目的で、マウントを取り合うような世界ではないはずです。他者承認欲求にこだわらず、自分らしくインスタを活用することを見いだせれば、SNSは近代の素晴らしいメディア媒体となるでしょう。大事なのは人から価値を見出すようになっていないか、常に自分に問うことだと思います。


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