音楽クリエイター【nerdneko】インタビュー #ミクゲイザー #Mikgazer

Posted on 2024年4月7日2024年4月7日

こんにちは！

manamiです。

近年VOCALOID初音ミクを駆使したシューゲイズサウンドでコアなネット音楽界隈を中心に注目を集めているミクゲイザー（Mikgazer)。

その中でも一躍異才を放つアーティスト『nerdneko』。

金属的で残響感あるギターサウンド、浮遊的に馴染むミクのメロディーは時にはファルセットを響かせます。
陰鬱な音像の中には随所に希望の光を感じ、国内にとどまらず海外のリスナーのリアクションも多数。

-nerdneko提供-

2021年1st EP『CURE』はオルタナティブなバンドサウンドにてサブスクリション、YouTubeでの配信後、現在はフィジカルは入手困難となっています。

-nerdneko提供-

2023年2nd EP『Another Planet』では更にシンセ/トラックサウンドに接近し、躍動的で新しい一面を感じました。

-nerdneko提供-

今年1月にはデジタルシングル『天使』をリリース。エッジのあるマス/ポストロックを内包したインパクトのある楽曲になっています。

今回、快くご本人にダイレクトメッセージにてインタビューを決行することができた為、その内容をお届けしたいと思います！

音楽のルーツ

──nerdnekoさんの音楽制作の背景やルーツを教えて頂けますでしょうか？

nerdneko 昔から何かを作るのが好きで、ボカロ黎明期から好きだった初音ミクを使って自分も作れるかも、と思ったのが発端です。なのでルーツにはハチやwowakaといったバンドサウンドを使ったボカロPが根強くいます。

──なるほどです。そこからnerdnekoさん自身の楽曲を確立していったと思うのですが、今の音楽の方向性へ至った過程を伺ってもよろしいでしょうか。

nerdneko まず、“ミクゲイザー”という存在に出会った事が大きいと思います。自分自身、洋、邦問わずシューゲイザーやマス/ポストロック、ドリームポップのようなオルタナティブミュージックを聴く事が多かったので、それと初音ミクという親和性に感銘を受けました。

ただ、自身の楽曲を作るにあたって踏襲するだけでは面白くないので、メロディのポップさや、各楽曲のテーマ、世界観を掘り下げて行くことで徐々にオリジナリティが出来てきたと思っています。

──世界観で言うと詩世界が内省的かつ美徳がありVOCALOIDに類を見ない独特なものを感じます。言葉は音楽以外からの文学やカルチャーから着想を得ているのでしょうか？

nerdneko ありがとうございます。言葉や世界観はまさに文学やアニメ、映画といった様々なカルチャーに着想を得ていると思います。寺山修司や太宰治など内省的で退廃的な詩、文章を元々好んでいたので、内向きなものに影響を受けているのかも知れません。
また、UndertaleやAIRなど、その中で世界観が完成されているようなゲームも例外ではない気がします。

活動について

──多岐に渡るインプットが楽曲に影響を与えてるのですね。去年はM3（同人即売会）にも参加されていました。ネットでの交流が主流な中、リアルな反応はどうでしたか。

nerdneko やはり聴いていただいている方から直接感想を伝えていただけるのは非常に嬉しいです。純粋に作ったものを形として残したいと思っているので、M3のような場はありがたいですね。
同じようにネット上で音楽を作っている人達が沢山いることがわかるのは刺激になりますし、何よりお客さんの顔が見えるところが良いです。今年も秋のM3に新譜を携えて出店する予定です。

──新譜とても楽しみです！最後に今後活動していく中でさらにトライしてみたいことはありますか？

nerdneko 基本的には曲を作って出す事を続けていきたですが、強いて言うならば、いつかバンドセットでライブをしてみたいですね。路傍の石さん、kinoue64さんのように近いジャンルでライブをされている方がいらっしゃるのはとても刺激的です。ミクゲイザーからのリアルな表現はトライしてみたいことの一つですね。

1st EP 『CURE』