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岩井志麻子のare you ok? 〜性にまつわるエトセトラ〜

読者からの性のお悩みは尽きませんね。

人生経験豊富な岩井志麻子氏の独自の理論で皆様のお悩みを解決していただきましょう!

QUESTION 06

 

男性との付き合い経験がなく、セックスすらありません。毎日焦っています。
こんな私にアドバイスを!(22歳女性)

ANSWER

 

 なんで焦るんだろう? 本当に本当に悩んでるんだったら、出会い系でも、ナンパでも経験できる手段はあるのよ。本当にコンプレックスに思っていてどうにかしたい人は行動をするんですよ。例えば容姿にコンプレックスがある人は整形をしますよね。整形することによって、心の状態がプラスになるのであればそれで良いんです。

 

 なので質問者さんは、もしかしたら男性経験がないことに、そこまでのコンプレックスを持っているわけではないのかもしれません。悩んでいる自分が好き…。なのでは?
 そして、みんなが経験をしているからって、しなければいけないわけではないですよ。みんなと同じである必要はないんです。

 

 私も乙女の時代があなたと同じようにあって、男性との経験を妄想していた時もありましたよ。今の時代は妄想を突っ走ることができるグッズもたくさんありますし、全てをバーチャルで経験することもできるので生身の男性と機会がないようだったらこんな解決法もオススメします。

岩井志麻子(いわい しまこ)

1964年岡山県生まれ。高校在学中の82年に、第3回小説ジュニア短編小説新人賞に佳作入賞。

少女小説家を経て、99年『ぼっけえ、きょうてえ』が第6回日本ホラー小説大賞を受賞。

同作で00年に第13回山本周五郎賞を受賞。また02年には、『岡山女』で第124回直木賞候補となる。

精力的な執筆活動と並行して多数のメディアに出演しコメンテーターを務める。

また、女優としてドラマや映画に出演し、活躍の場を広げている。東京MX「5時に夢中!」、日本テレビ「有吉反省会」レギュラー出演中

ボディータイツ¥10,000(Corrida Corset/コリーダコルセット)、イヤリング¥3,046(PIN NAP/ピンナップ)、
ネックレス¥5,546(VIDAKUSH/ピンナップ)スカーフ¥5,000(FAITH/フェイス)、ロングブーツ¥20,800(YELLO/イエロ)

SHOP LIST

コリーダコルセット 03-5468-9339

フェイス sparklingmall.jp

ピンナップ 03-3470-2567

イエロ yelloshoes.com

STAFF

MODEL: SHIMAKO IWAI

PHOTOGRAPHY : WAKABA NODA(TRON)

STYLIST : AI SUGANUMA

HAIR&MAKEUP : MIHO MASHINO

STILL : KENICHI SUGIMORI

TEXT&EDIT NAOMI TAHARA

EDIT : YURIKA NAGAI

DESIGN : AZUSA TSUBOTA

CODING : NATSUKI DOZAKI



芸術の秋。メイクもいつもより
アーティ&クリエイティブに楽しみたい季節。
vol.3の今回は、次世代ガールズ・ユニオンFAKYの
メンバーとして活躍するTAKIが出演。
オーバーラインとシアーシャドウで
目もとにフィーチャーしたメイクに挑戦♡

1. アイホール全体にaをのせ、bを上に重ねる。
2. bを目頭に入れる。
3. cで大きめのダブルラインを引く。

a.アイカラー:アイカラー:アイコニックルック アイシャドウ M409 festive night ¥2,200 ジルスチュアート ビューティ
b.アイカラー:アイカラー:ザ アイシャドウ 092 Mariage ¥2,000 ADDICTION BEAUTY
c.アイカラー:アイカラー:ザ カラーシック アイライナー 05 Lady of the Lake ¥2,500 ADDICTION BEAUTY

TAKI

2000年4月21日生まれ。静岡県出身。
フィリピンとブラジルのハーフ。フランス語・英語・タガログ語・日本語と4ヶ国語を操るマルチリンガル。フィリピンで芸能活動をスタートさせ、2018年FAKY加入のため来日。現在は“次世代ガールズ・ユニオンFAKY”のメンバーとして活動中。フォロワーが30万人を超えるインスタも人気。

Instagram:@taki_faky

カーディガン¥37,000、ハイネックトップ¥17,000(共にTENDER PERSON/テンダー パーソン)、パンツ¥90,000(YOHEI OHNO/エスティーム プレス)、イヤリング スタイリスト私物

SHOP LIST
テンダー パーソン info@tenderperson.com
エスティーム プレス 03-5428-0928

INFO
ジルスチュアート ビューティ 0120-878-652
ADDICTION BEAUTY 0120-586-683

MODEL: TAKI(FAKY/AVEX)
PHOTOGRAPHY&VIDEO: TOSH SHINTANI
STYLIST: MIKI SHIMIZU
HAIR: MIHO EMORI(KIKI INC.)
MAKEUP: NAO YOSHIDA
TEXT: YUKA SAKAMOTO
EDIT: YURIKA NAGAI, KAHO FUKUDA
DESIGN: AZUSA TSUBOTA
CODING: JUN OKUZAWA



新たな魅力を宿したピテラの伝説
それを伝えるのは一体?

あらゆる世代から支持を得るSK-Ⅱのピテラ™がポップカルチャーと融合しさらに進化!
マンガやヴァーチャル、音楽との意外とも言えるコラボレーションで、
新たな魅力が加わったピテラの伝説。カギとなるのはNYLON JAPANでも度々登場する
話題のヴァーチャルヒューマン imma。彼女をストーリーテラーに迎え、
アンバサダーである女優 綾瀬はるからと共にピテラ™の伝説の根源となる
酒蔵から始まるストーリーを展開。

手に宿ったピテラ™のパワーを表現したカラフルで幻想的な映像で魅力していく。
ピテラ™のパワーを手にしたimmaが、そのパワーを手から手へと伝え、
東京の街をポップでカラフルな世界へと染めていく。
それはまさにピテラ™のパワーを余すことなく表現し、新たな伝説となる瞬間。
immaと綾瀬はるかがパワーを伝えていくタットダンスにも注目!!

酒蔵で働く杜氏の“手”が驚くほど美しいことを偶然目にしたことから始まった、SK-Ⅱの美肌探求。
それがピテラ™の秘めたパワーを解き放つきっかけに。
特別な酵母による独自の発酵過程で生み出される独自成分ピテラ™は、健康な肌が本来持つ
天然保湿因子(NMF)と同じ成分をいくつか持ち、
50種類以上の肌に有用なビタミン類、アミノ酸類などを含んでいる。
このピテラ™を1本に90%以上も含み、ピテラ™のエッセンスとも言われるSK-Ⅱのアイコン
「フェイシャル トリートメント エッセンス」は、肌に透明感を与え、
曇りのないクリアな素肌に導いてくれる。

ピテラ™:ガラクトミセス培養液(整肌保湿成分)

そして、2019年のホリデーシーズンは、マンガやヴァーチャル、
音楽などポップカルチャーとのコラボレーションにより、よりパワーアップした魅力を発信。
動画の世界観そのままに、そのピテラ™のパワーをデザインとして大胆に表現したのは、
ポップでヴィヴィッドな世界を生み出すトップクリエイター・ファンタジスタ歌磨呂。
ポップカルチャーと出会ったSK-Ⅱはこの冬、SK-Ⅱ史上最もモダンでカラフルに進化し、
新たなピテラ™の力を余すことなく表現。

10月21日(月)より発売されるリミテッド エディションは、
ボトルデザインと同じくファンタジスタ歌麿呂のアートワークが施されたスペシャルボックスIN。
ポップなデザインのフェイシャル トリートメント エッセンスで、
使うたびに気分が上がるスキンケアタイムを楽しもう!

SK-IIのアイコン化粧水「フェイシャルトリートメントエッセンス」が、3種のカラーで登場。たっぷり使える230mL現品サイズの化粧水に、洗顔料、ふき取り用化粧水、そして今年は美容乳液のミニサイズがセットに。

フェイシャル トリートメント エッセンス ファンタジスタ歌麿呂 リミテッド エディション
¥22,000(税抜)

初めてSK-IIをお使いいただく方のために作られたこのキット。AR(拡張現実)でスキンケア方法を楽しく優しくガイドしてくれる機能もついているので安心してスタートできる!

ピテラ ファースト エクスペリエンス キット リミテッド エディション
¥9,000(税抜)

“うるツヤ”と“美白”-なりたい肌に合わせて選べるキットも登場! 毎日のお手入れに大活躍のフェイシャルトリートメントエッセンスとフェイシャルトリートメントクレンザーがIN。さらに美容乳液、もしくは美白美容液のいずれかをチョイスできる!

左: ピテラ パワー キット リミテッド エディション ¥9,000(税抜)

右: ピテラ オーラ キット リミテッド エディション ¥9,000(税抜)

INFO
SK-Ⅱ 0120-021325
製品情報はこちら

STAFF
EDIT: KAHO FUKUDA
DESIGN: AZUSA TSUBOTA
CODING: JUN OKUZAWA



STYLING TIPS #04

週末にトライしたい3ステップHOW TOをレクチャーする連載『WEEKEND TIPS』。今回は、トレンドアイテムの着回しTIPSを4週にわたってお届け。コーディネイトの幅を広げて、秋のファッションをさらに楽しんでみて♡

vol4.は、夏に活躍したTシャツを秋仕様にアレンジ♡ スタイリング力が重要になる定番アイテムのハイセンスな着回し術をチェック! 

Tシャツ×パーカーでストリートな雰囲気に。
パイソン柄や鮮やかなカラー使いがポイント!

Tシャツ¥5,800(G.V.G.V.FLAT/ケイスリーオフィス)、なかに着たパーカー¥21,000(CarneBollente/ケイスリーオフィス)、USEDパンツ¥9,250(PINNAP/ピンナップ)、イヤリング¥10,000(THEDallas/ザダラスラボ.)、シューズ¥10,900(ZARA/ザラ・ジャパンカスタマーサービス)

スパンコールスカートと総柄トップスでエッジを効かせて。
甘くなりすぎないようにボーイッシュな足もとでバランス調整。

なかに着たトップス¥5,176(PINNAP/ピンナップ)、スカート¥28,000(OPENINGCEREMONY/オープニングセレモニー)、ネックレス¥3,229(GALLERIETOKYO/ギャレリートウキョウ)、ソックス¥2,900(CarneBollente/ケイスリーオフィス)、スニーカー¥15,000(ReebokCLASSIC/リーボックアディダスグループお客様窓口)

プリントを生かして、ウエスタンなムードに統一。
オーバーサイズTシャツは、インをしてシルエットに変化を。

ジャケット¥49,000(77circa)、パンツ¥19,000(REDCARD×RayBEAMS)、ブーツ¥43,000(miista/全てビームスウィメン原宿)、ハット¥14,000(KAIKO/ピールピーアール)、ピアス¥16,000(BijouR.I/オープニングセレモニー)、ベルト¥26,000(THEDallas/ザダラスラボ.)

SHOP LIST
ケイスリー オフィス 03-3464-5357
ピンナップ 03-3470-2567
ザ ダラス ラボ. 03-5491-7331
ザラ・ジャパン カスタマーサービス 03-6415-8061
オープニングセレモニー 03-5466-6350
ギャレリー トウキョウ 03-6434-9770
リーボック アディダスグループお客様窓口 0570-033-033
ビームス ウィメン 原宿 03-5413-6415
ピールピーアール 03-6434-1368


STAFF
MODEL: SEIKA SHIRAKAWA
STYLING: YUI KUROSE
HAIR&MAKE: MAYUKO ASADA
PHOTOGRAPHY: MIE NISHIGORI
EDIT: MARIKO TANAKA
DESIGN: AZUSA TSUBOTA



「自分を好きになる」が私のテーマ
失敗は次の成功のために必要なもの

-こういったお仕事以外にもメイクを通じたボランティア活動をされていると伺いましたが、具体的にどのような活動をされていますか?

NYに行く前から、社会のために自分に何かできるか、何かしたいと考えていた時に、私にはメイクしかないなと思ったんです。老人ホームの入居者の方にメイクして、その写真を撮ってプレゼントしたら喜んでもらえるんじゃないかと思って、NYに渡ってからこのボランティア活動をスタートさせました。初めは社会への恩返しと思ってスタートさせたことだったのに、やってみたら自分がもらうことばかりで。友人が増えたこともそうだし、何より綺麗になった喜びのエネルギーをもらえるんです。それまでは私が与える側と思っていたのに、実はもらってばかりだったんです。

-ボランティア活動を行っているなかで印象的な出来事はありましたか?

たくさんありますね。メイクの力って人を変えるぐらいのエネルギーがあって。1度重度のアルコール中毒の女性が入院している病院に訪問したことがありました。ある女性は「私は絶対にやりたくない」って言い張っていたけれどみんなでお誘いして、絶対に赤リップが似合うと思って赤リップを塗ったんです。最初はすごく嫌がっていたのに、みんなで「綺麗!」って褒めていると段々「そう?」と心を許してくれた瞬間があって。そのメイクでプロのカメラマンが撮った写真をプレゼントしたんです。その後、彼女は2度とアルコールに手を出さなかったそうです。「私って綺麗!」と思うことによって自身を変えられることもあるんですよね。ボランティアをしているなかでこういう場面に出合うことが多いです。東北地震の被災地でも、お母さんが綺麗になると子供達が喜んで踊ったりしているんです。メイクの力ってメイクをされた人だけじゃなくて、その周りの人達も元気にさせる力があるように思います。この経験を通じて得たものは数えきれないほどあります。ちょっとでも綺麗になることが何かを変えるきっかけにもなったりするんですね。

-松井さんが考える“美”の定義とはなんでしょうか?

皆人それぞれの美しさがあっていいと思っています。その人らしい良さを日々のメイクで発見して、積み重ねていって、自分らしい美しさを追求して欲しいと思います。誰かと同じでなくていいんです。

-あまりメイクをするのが好きではない、面倒臭いと思う女性もいるかと思いますが、そういった女性もメイクにチャレンジするほうがいいと思いますか?

もちろん。若い時はあまり必要なかったりするでしょうけど、そうも言っていられない時が来ますからね。いつまでも綺麗でいたいという気持ちは忘れないでほしいと思います。

-これまで積み重ねてきたキャリアのなかで、大切にしている言葉はありますか?

「自分を好きになる」ということが私のテーマなのでこの言葉がまずひとつですね。あと、NY時代に母に言われた言葉で、「今起こっていることは全て自分に必要なこと。悲しいことも辛いことも全て今の自分に必要なこと」。失敗は次の成功のために必要なものだと思っています。

—その言葉を聞いた時は何かご相談されていたんですか?

初めてもらったNYのショーの仕事だったのに、1つの失敗でショーが全部キャンセルなって、泣き崩れてしまった時があって。その時はもうNYにはいられないって思いましたが、その失敗も必要なことだって母に言われてすごく救われました。誰でも失敗はするので、失敗を恐れてはいけない。失敗して辛いなって萎縮してしまうより、どうしたらその失敗を乗り越えられるかを考えることが大事で、それがまた次につながっていくと思うんです。だから失敗は必要なんです。そう思ったら楽になりませんか。

-メイクアップアーティストを目指している人や海外でチャレンジしてみたい人もたくさんいると思います。日本人が海外でアピールするにはどうすれば良いでしょうか?

今、海外では日本人がすごく活躍しているんです。真面目な日本人はアシスタントとして重宝されるんです。アシスタントとしてしっかり業務をこなせば「あの子良かったよ」と噂が流れて別のメイクさんからも声がかかったりします。1回上手く行くと次はショーで呼ばれたり、その人に気に入ってもらえたら専属で付いてほしいとお願いされたりするんです。私は日本に帰ってきましたが、今も残っている友達は一流の人達と肩を並べて向こうの事務所に所属している人も多いですね。日本人=繊細なメイクと思われているくらい技術も素晴らしいので、メイクアップアーティストは特に重宝されていると思います。NYは実力主義なので自分の作品をしっかり作って自信を持つことが大切です。

-ゼロから海外に踏み込むというより1度日本で準備をしていくべきだと思われますか。

本当にゼロからだとまた1から仲間を作って撮影しないといけないけれど、日本である程度ブックみたいなものを作っておけば、多少英語が話せなくても「こういうメイクができます」と作品を見せることができるので、作品があればみんな見てくれるんです。だから、最初から海外へというよりはまず日本でメイクの勉強をしたり、社会経験を積んでいくほうがスムーズに入っていけるような気がします。

-最後に、夢を追いかけるNYLON読者へメッセージをお願いします。

夢は必ず叶うと思うので、ぜひ海外に行っていろんな経験をしてほしいです。向こうでしか経験できないことはたくさんあるし、いろんな人達に出会えます。辛い時は確かにあると思います。それを乗り越えた時、大きなステージが待っているかもしれない。失敗を恐れず、挑戦してほしいですね。ただ、自分のオリジナリティで勝負していくことがいいと思います。自分は何が好きか、何に向いているかをしっかり考えて、それを磨いていけたらいいですね。自然体で自分らしく、そして絶対上手くという思いで……。失敗=経験だから失敗しても諦めないでほしいです。日本のメイクさんやヘアさんは手先が器用で我慢強さもあり、これからも海外で活躍する人が増えると思います。その経験はどんなことにも対応できる力が養われると思うので、我こそはと思う人がいたらぜひ海外に出向いてください。行くと決めるのは自分。思い切った決断をしてほしいです。

Rika Matsui/松井里加

2000年よりNYを拠点にミラノやパリでメイクアップを行い、2006年帰国。国内外のファッション誌のみならず、ビューティ誌でもそのハイエンドなクリエイションを提案。化粧品のアドバイザーやコンサルタントとしても活躍する。多くの海外セレブのメイクも。

Instagram @rikamatsui26

ILLUSTRATION: RURU

INTERVIEW: KAHO FUKUDA

WEB DESIGN: AZUSA TSUBOTA

CODING: JUN OKUZAWA

 



市場はパリよりもNYの方が大きかった
アシスタントを経験してメイクの概念が一変

-その後NYで活動されていますよね?

サロンでは5年半働いて楽しく仕事していましたが、もっと深くメイクの勉強がしたいと思ってNYへ行こうと決心したんです。

-なぜ憧れのパリではなくNYを選んだんですか?

もちろんパリコレに憧れていたのでパリ行きも考えましたが、市場はNYの方が大きく、ヨーロッパの雑誌もNYで撮影することが多い、カメラマンもNYに多く住んでいると聞いたんです。それに1人だけ友人がいて、たとえ1人でも知り合いが現地にいるということが心強かったですね。あと、文化の時、フランス語を勉強していたのですが、挫折した苦い思い出もあって(笑)。今でもNYで良かったと思っています。

NYに行きたての時の写真。まだ道もわからず地図が手放せませんでした。

-NYには何年くらいいらっしゃいましたか?

6年くらいですね。

-最初はどのように過ごしていたんですか?

最初は語学学校に通っていました。そもそも1年くらいで帰ろうと思っていたんです。パリコレが好きで、海外のモード誌も読んでいたので、そういう撮影現場が見れたらいいな、くらいに思っていたんです。でも、SASHU時代に作った作品を持って「こういうメイクしています」っていろんな人に見てもらっているうちにカメラマンの人達とテストシュートができるようになって。1年後には作品作りが面白くなり始めて、もっとNYにいたいと思うようになりましたね。

-本格的にキャリアをスタートさせたのはいつでしたか?

NYで暮らし始めてから1年経ってようやくアシスタントに就いたのが、日本人アーティストの吉川康雄さんでした。

-吉川さんとはどういうつながりで就くことに?

自分で康雄さんの事務所に作品を持って行ったんです。NYコレクションでいろいろ周っていた時にマネージャーさんから「あなた、康雄のアシスタントしない?」って声をかけてもらって。

-アシスタント時代はどうでしたか?

ずっと学生ビザで、朝6時半からアシスタントに行って、夕方から19時半くらいまで語学学校。その後はバーでアルバイト。向こうの事務所に入るまでずっとそういう生活でした。忙しすぎてボロボロでしたね。寝れないし、お金もないし。でもちゃんと学校に行かないとビザがなくなってしまうので、真面目に行っていました。

祖母がNYに来てくれて一緒にMOMAへ。

-途中でくじけそうにはなりませんでしたか?

NYでは周りが頑張っている人ばかりだったので、お金がないのもあまり苦にはならなかったです。苦しいながらも楽しかったです。

-吉川さんのアシスタントを経験したなかで学んだことは?

康雄さんのメイクはクリエイティヴな面で勉強になりました。撮影でもショーでも、強調するところはして、引くところは引く。それまでの感覚ではファンデーションの後、パウダーをすることが当たり前で、そうすることからなかなか抜けられなかったのですが、必要なかったらコンシーラーだけにするとか。極端にウェットにした写真のためだけのメイクとか、そういう引き算メイクと撮影のメイクが勉強できたんです。

-アシスタントに就いていたのは吉川さんだけでしたか?

吉川さんに就かせていただいていたのは1年くらいですが、私にとってメイクの概念が変わるほど勉強させてもらいました。その後は単発でいろんな方のアシスタントをしました。最後にパリコレにつながるアーティストに就いて、遂に憧れのパリに行くことになったんです。

コレクション時の大量のスーツケース。

-実際のパリコレクションはいかがでしたか?

たくさんのショーを突然経験したのでついていくのに必死で、人生でいちばんテンパっていたと思います。パリとミラノを合わせて100個のメイクバッグをさばいてパッキングしていましたし、そのなかに何が入っているかも全部把握しなければいけませんでした。毎日ショーが終わった後次の日のショーのテストメイクが夜中まで。ほとんど寝られず、朝になったらまたその準備で大忙しでした。この時の経験は本当に生きるか死ぬかくらいあたふたしていましたね(笑)。あるショーではモデルが75人もいたし、別のショーではモデル全員の眉毛をブリーチして、ショーが終わったら元の色に戻さなければならないという仕事もあり、もうテンパりまくっていましたね。

Rika Matsui/松井里加

2000年よりNYを拠点にミラノやパリでメイクアップを行い、2006年帰国。国内外のファッション誌のみならず、ビューティ誌でもそのハイエンドなクリエイションを提案。化粧品のアドバイザーやコンサルタントとしても活躍する。多くの海外セレブのメイクも。

Instagram @rikamatsui26

ILLUSTRATION: RURU

INTERVIEW: KAHO FUKUDA

WEB DESIGN: AZUSA TSUBOTA

CODING: JUN OKUZAWA

 



大切なのはモデル自身が輝いて見えること
メイクアーティストの主張が出ないように

-独立した後の1〜2年はどういった仕事が多かったですか?

念願の事務所には入ったのですが、ビザの取得がいちばんの目的だったのでとにかく事務所から来た仕事をこなす日々でした。ファッションの仕事がしたかったのですが、自分に来た仕事はライフスタイルマガジンみたいな撮影が多くて。これでは私の目的は違うと思いながらも、仕事があることがありがたかったです。

-NY滞在中と帰国後、仕事やメイクに対する意識にどのような変化がありましたか?

NYは特に他の人と違うことをやって、人とは違うアイデアでクリエイティヴな面で抜きん出ようという気持ちがすごくありました。アイデアひとつで1発当ててやろうじゃないですけど、奇抜なメイクをやっていました。でも日本に帰ってくるともっとその人に似合う、その人らしさを活かしたいと思うようになって、改めて考えるとすごく変わりましたね。

シューティング中にカメラマンに撮影していただいたもの。

-日本とNYのメイクシーンに違いは感じましたか?

NYでは人種のるつぼで本当に人それぞれですね。私は私で自分の意見をはっきり持っていて自分はこうだとはっきり言える。それがメイクにも反映されている感じです。対して日本は周りを気にして皆で流行に向かっていくというか……そういった違いは面白いなと感じます。

-NYLON JAPANとのクリエイションはいかがですか?

NYLON JAPANは許容範囲が広くて、エネルギーがあって素晴らしいです。キャスティングされるモデルも個性的で、ダイバーシティがあると感じます。撮影の時に「モデルの子がもう少し細くてもよかったね」と言ったら、その時エディターさんが「NYLONは企画に合わせてキャスティングしているから、あえてそうじゃない子を選んでいるのかもしれません」と言われて、本当にそうだなと思い直しました。確かにその子がそれで綺麗だったらそのままでいいし、これからはそうあるべきだと思いましたね。思えばNYもそんな撮影が多かったです。

-トレンドメイクの情報源はやはりパリコレから?

そうですね。プレタポルテからオートクチュール、メンズコレクションまでいつも見逃さずにチェックしています。

-毎回メイクの案を出していただく時に新しいメイクばかりで感心しています。

コレクションも多いですが、海外誌を見ていいなと思ったものも参考にしているので、そこからどうNYLONらしく落とし込むとか、ブランドにも喜んでもらえるメイクをエディターさんと一緒になって考えるのは楽しいですよね。NYLONのビューティページを見て、ストリート×モードメイクで新しい面白さを取り入れてみたいって感じてもらえたらと思っています。

-メイクをする際に重視しているところは?

たとえ強いメイクを施していても、その人の骨格にハマるところがあるんです。その人がそのメイクでずっと生きている人だと思わせられるくらい、ハマるところをしっかり探していきます。

-それは派手なカラーメイクでも、素肌感のあるヌーディメイクであっても共通して?

大切にしているのはモデル自身が輝いて見えること。その写真を見て「メイクさん頑張ってるね」と思わせないように、メイクアーティストの主張が出すぎないように、モデル自身が輝けるように心がけています。ベースメイクでもあってもその人の肌の色に合っているかということは重要で、その人の肌そのものに見えないといけない。どんなに強いメイクでも自然に見えることが大切だと思いますね。

-10月号のビューティページでやっていただいた発光マットのメイクには感動しました! 発光マットってこういうことなんだと編集部でも話題に。

ありがとうございます。ファンデーションの質感の進化には驚くものがありますよね。

-骨格を重視されるようになったのはNY時代ですか?

そうですね。日本のメイクは好きなように色をのせていく水彩画のような面白さがありますが、海外は骨を強調していくメイクなので、そこをNYで学べて良かったと思っています。

-コスメブランドのルックも手掛けていらっしゃいますよね。多くの人が目にするルック撮影でのメイクにはどういったことを心がけていますか?

ちょっとトレンド性を入れることがまず大事です。ブランド広告のメイクをやる時も、少しの新しさと、トレンドを入れる。でもあまりかけ離れてもダメで、ちょっと手を伸ばせそう、背伸びしてやってみたい、この美しさに憧れたいと思ってもらえるメイクになるといいですね。

メイクショーでのバックステージ

-プライベートでも常にメイクのことは頭にありますか?

もうずっとです。異常なくらい(笑)。他のメイクさんや私のアシスタントを卒業した人達を集めたワークショップをやっていて、それが日々のライフワークでもあります。

-ワークショップでは具体的にどんなことをされているんですか?

新製品もたくさんあるのでそれらを実際に使う前の練習もしますし、テーマを決めて相モデルでメイクして発表して意見交換したり、コレクションで良かったメイクを研究したりしています。

-研究の日々ですね。

はい、そうなんです。でもそれが私のメイクの根幹になっていると思います。やはりいつも練習していないと現場ではすぐにできないです。パリコレだって常に新しい技術を取り入れて進化しているので、自分も変わっていかなくてはいけない。製品もどんどん新しいものに変わっていくので、自分の技術も向上させなくてはいけないと思っています。

Rika Matsui/松井里加

2000年よりNYを拠点にミラノやパリでメイクアップを行い、2006年帰国。国内外のファッション誌のみならず、ビューティ誌でもそのハイエンドなクリエイションを提案。化粧品のアドバイザーやコンサルタントとしても活躍する。多くの海外セレブのメイクも。

Instagram @rikamatsui26

ILLUSTRATION: RURU

INTERVIEW: KAHO FUKUDA

WEB DESIGN: AZUSA TSUBOTA

CODING: JUN OKUZAWA

 



可愛いペンギンちゃんが夜のお友達

 こんにちは、セックストイからランジェリーまで取り扱う専門店WILDONEのPR泉です。世の中にはセックストイが色々ありすぎて、何が何だかわからないという方がたくさんいらっしゃいます。そこで、私の連載ではグッズとその使い方をエピソードも交えながらご紹介してみようと思います。

 前回は“セルフプレジャー”(=オナニー)について書かせて頂きましたが、今回はクリオナについてです。

 色んな人に、オナニーを始めたキッカケについてお伺いすると、思春期に「自転車のサドルになんか不思議な気持ちになった」「机の角にアソコが当たって気持ち良かった」「固い床に直接座ったらアソコが不思議な感覚に…」などなどアソコに何か当たってというキッカケが多いようです。

 私はお風呂に入ってるときにシャワーがアソコに当たった刺激で不思議な気持ちになり、シャワーの水流でオナニーを始めてしまった、シャワーオナニー派でした(笑)。それがクリトリスオナニーの始まりで、何度か繰り返しているうちにある日、体がビクッとなって頭が真っ白になる快感(=イク)を知ります。そして、実家暮らしの頃はお風呂場が一人になれるんで、私にとって絶好のオナニースポットでした。

 読者の中にはイッた事が無い、そもそもオナニーしないという方もいらっしゃると思います。まずはクリトリスから開発してみるのは如何でしょうか。そこでクリイキの開発におススメのグッズがあります、それは「Penguin」です。ドイツで産まれたSatisfyerというブランドのグッズです。クリトリス吸引バイブと呼ばれてるカテゴリーなのです。
吸引口をクリトリスにあてがい密閉することにより内部の空気の圧力が震えて、クリトリスが揺さぶられるという感じです。

 その感覚はまるで、クンニされて唇の中でクリを揺さぶられ転がされるような快感。この吸引グッズが登場した当初はとっても高かったので買おうかどうしようかと、迷った時期があったんですが。買ってみて初めて使った時の感動は今でも忘れられません。めっちゃくちゃ気持ちイイんです。吸引グッズはクリトリスにピタっとあてがうだけ、後は身を任せるだけなんで楽々なんですよね。だから人にしてもらっているかのような気持ちで、快感だけに集中できちゃう。

Penguin

「Penguin」はUSB充電なので充電して何度も使えて、
完全防水なので使った後は洗って清潔に出来ます。
お風呂場でも使えるのでおススメです。
白黒2トーンのPenguinさんは蝶ネクタイのような
おリボンしてて見た目も可愛く、お洒落でしょ(笑)。

7,150円(税込)

アダルトショップWILD ONE
PR 泉さん

20代で結婚~泥沼の離婚裁判~出産
赤子を抱えて渡米し、思い付きでブティックを開業。海外と日本を行き来するバイヤー生活&ブティック経営のきらきらライフを送ると思いきや、大手プチプラブランドにすっかり負けて閉店。その後、たまたま見た求人の「アダルト」の文字に妙にときめいて、ワイルドワンの門を叩く。もっと西海岸のようにアダルトグッズをカジュアルにオシャレに発信出来たら素敵かも!とバイブバーワイルドワン広報に就任。
www.wildone.co.jp/

STAFF

TEXT&EDIT:NAOMI TAHARA

EDIT:YURIKA NAGAI

DESIGN:AZUSA TSUBOTA

CODING:JUN OKUZAWA



今月のtokyo it girl beautyは、
アーティなメイクをクリエイティヴ。
vol.2には、ドラマ、舞台で活躍する俳優 小越勇輝が登場。
カラー使いのペイント風メイクは、
まもなくやってくるハロウィンにもぴったり!

1. aを目頭から中央にのせる。
2. bを目もとの中央から目尻へのせる。
3. 二重ラインにcを目尻側に長めに引く。

a.アイカラー:FIVEISM×THREE ミラークールタッチ バー 05 ¥4,000 THREE
b.アイカラー:FIVEISM×THREE ミラークールタッチ バー 13 ¥4,000 THREE
c.アイカラー:ザ カラーシック アイライナー 04 Fanfare ¥2,500 ADDICTION BEAUTY

小越勇輝(おごえ ゆうき)

1994年4月8日生まれ。東京都出身。
幼少期から子役として活躍。2010年からはミュージカル『テニスの王子様 2nd season』で主役を務めた。2016年にはBSスカパー!のドラマ「弱虫ペダル」で連続ドラマ初主演を果たす。以降数多くのドラマや映画に出演。舞台「ハケンアニメ!」王子千晴役 10/12日より出演予定。

Instagram:@yuki_ogoe

ジャケット¥46,000(JohnUNDERCOVER/アンダーカバー)、Vネックトップ¥18,000(PRIMAL CODE/シック)、クルーネックトップ¥21,000(DIESEL/ディーゼル ジャパン)、パンツ¥33,000(Name./ネーム)

SHOP LIST
アンダーカバー 03-5778-4805
シック 03-5464-9321
ディーゼル ジャパン 0120-55-1978
ネーム 03-6416-4860

INFO
THREE 0120-898-003
ADDICTION BEAUTY 0120-586-683

MODEL:YUKI OGOE(AT PRODUCTION)
PHOTOGRAPHY&VIDEO: TOSH SHINTANI
STYLIST: MIKI SHIMIZU
HAIR: MIHO EMORI(KIKI INC.)
MAKEUP: NAO YOSHIDA
TEXT: YUKA SAKAMOTO
EDIT: YURIKA NAGAI, KAHO FUKUDA
DESIGN: AZUSA TSUBOTA
CODING: JUN OKUZAWA



STYLING TIPS #03

週末にトライしたい3ステップHOW TOをレクチャーする連載『WEEKEND TIPS』。今回は、トレンドアイテムの着回しTIPSを4週にわたってお届け。コーディネイトの幅を広げて、秋のファッションをさらに楽しんでみて♡

vol3.は、オールシーズン活躍してくれるシャツをピックアップ。最旬アイテムをプラスして、定番になりがちなスタイルをハイセンスにアレンジ♡ 

ブーツインをして、
ウエスタンな雰囲気にチェンジ!

シャツ¥5,546(ZARA/ザラ・ジャパン カスタマーサービス)、パンツ¥36,000(DIESEL/ディーゼル ジャパン)、ベレー帽¥7,300(KANGOL/カンゴール ヘッドウェア)、ネックレス¥22,000(ADER.bijoux/ビームス ウィメン 原宿)、ブーツ¥20,800(YELLO/イエロ)他スタイリスト私物

オーバーサイズのトップスに
重ね着して、ストリートに仕上げて♡

ノースリーブTシャツ¥9,000(SUB-AGE./カンナビス)、イヤリング¥21,000(THE Dallas/ザ ダラス ラボ.)、ブーツ¥22,800(YELLO/イエロ)

シアー感のワンピースあるとミニマムなキャミソールで、
重たく見せないレイヤード技。

キャミソール¥3,229、なかに着たワンピース¥8,629、パンツ¥6,990(全てGALLERIE TOKYO/ギャレリートウキョウ)、ピアス※1つで¥16,000(NEONSIGN/ネオンサイン)、ミュール¥17,800(YELLO/イエロ)

SHOP LIST
ザラ・ジャパン カスタマーサービス 03-6415-8061
ディーゼル ジャパン 0120-55-1978
カンゴール ヘッドウェア 03-6805-1272
ビームス ウィメン 原宿 03-5413-6415
イエロ 03-6804-8415
カンナビス 03-5766-3014
ザ ダラス ラボ. 03-5491-7331
ギャレリー トウキョウ 03-6434-9770
ネオンサイン 03-6447-0709


STAFF
MODEL: NOAN ISHIMARU
STYLING: YUI KUROSE
HAIR&MAKE: MAYUKO ASADA
PHOTOGRAPHY: MIE NISHIGORI
EDIT: MARIKO TANAKA
DESIGN: AZUSA TSUBOTA