麻雀プロたちとの出会いと再会

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月溪です。こんばんは◯

 

 

先日、珍しいメンバーでのセットに参加させていただきました。

麻雀の文脈で使われる「セット」というのは、雀荘で卓を借りて麻雀をすること。

 

 

写真左から2番目の、日本プロ麻雀連盟・関西本部に所属する

吉田圭吾(よしだ けいご)プロがお声を掛けてくださり、4年ぶりにお会いすることに。

 

 

 


 

 

 

「すみません、女性専用の麻雀教室をHPで見たのですが、今日は開いていますか?」

「はい、やってますよ!お待ちしていますね〜」

 

 

 

今から約5年前。

 

プロテストを受験しようと決意してから、ふと気づく。

「そういえば、今まで一度も雀荘で打ったことない…」

 

 

 

麻雀の経験は、祖父母から教わった、いわゆる「家族麻雀」。

符計算ありの点数計算や待ち問題など、筆記試験の対策は自分でできているものの、身内以外の人と打った経験がないというのは不安すぎる。プロテストでは実技の試験もあるというのに、このままではやばい。

ということで急遽、生まれて初めて雀荘の扉を叩くことになった。

 

 

「女性専用」「個別指導」というポイントにこだわり、条件にぴったりの雀荘を発見。

それが吉田さんの経営されている雀荘「ねこじゃらし」でした。

 

 

 

この扉を開けてしまったら、もう後には引き返せない気がする。

なんだか不思議な、期待とも言える緊張感があった。

 

 

 

ドアの先にあった景色は、意外にも「普通」だった。

世間のイメージとはきっと大きく違い、塾の教室みたいに明るくて広さもある、勉強に向いている空間だ。

 

 

そして現れたのは、電話越しに聞いたままの、明るくてフレンドリーな吉田さん。

「協会受けるんですね!じゃ、まずは場所決めからしましょうか♪」

 

吉田さんの発する言葉のほとんどに「♪」がついているように見えている。(分かってくれる方いますか?)

とにかく、優しそうな方で安心する。

 

 

所作や、効率の良い点数計算の仕方、牌効率など

0から手厚く指導していただいたおかげで、無事に研修生として合格。

その後も女流合格(女流のみの対局まで参加可能という資格)

正規合格へと無事にテストをクリアし、

関西雀王戦などの男女混合の対局にも出場できることに。

 

 

真っ先に吉田さんにご報告すると、お祝いの焼肉をご馳走していただきました。

「いつか対局でご一緒できるように頑張ります!」

そう言ってお別れをしたのがちょうど4年前のこと。

 

 

 

 


 

 

 

 

そう。吉田さんとは、それ以来ぶりの再会。

 

 

 

セットの日の2週間ほど前、突然「連盟公式ルールセットしませんか?」とのLINEをいただき、

意外な方からの嬉しいご連絡に歓喜する。

 

 

団体ごとに採用している競技ルールは異なり、

私が所属しているのは日本プロ麻雀協会

連盟ルールと協会ルールも大きく違います。

 

 

戦い方もかなり変わってくるので

通常は同じ団体のプロ同士でセットをすることが多いのですが、

以前ブログにも書いた白帝トーナメントはまさに連盟公式ルール採用。

なかなか他での対局で打つことがなく、

白帝位を狙っている私にとっても貴重な機会でした。

 

 

何より久しぶりの再会が楽しみ。

「喜んでご一緒させてください!」と二つ返事で、今回のセットが実現しました。

 

右も左も分からなかったあの時から、少しでも成長した姿を見ていただけるだろうか。

公式戦ではないけれど、吉田さんとはプロになってから初めての同卓。

実は前日の夜、一睡もできなくてずっと麻雀の勉強をしていました。

(公式戦より緊張してた?)

 

 

 

 

私以外の3名は、日本プロ麻雀連盟に所属。

 

メンバーの一人は、写真では一番左に写っている稲岡(いなおか)ミカプロ。

普段は、健康麻雀の雀荘「菜の花」さんで勤務されているのだそう。

2年前の麻雀最強戦予選に出場したとき、会場の大和クラブでご挨拶して以来

連盟主催の対局で時々お会いするというだけの仲だったけれど

いつも彼女の、麻雀に対する愛、人に対する愛情の深さを感じていた。

 

今年の白帝で初めて同卓し、ともに28強、そしてベスト16へ。

今こうして勉強セットでご一緒できていることが、なんだか嬉しい。

(ミカさんのブログもぜひ読んでみてください)

 

 

写真一番右の方は、森貴大(もり たかひろ)プロ。

初めて聞くお名前だったので検索してみると、連盟公式のXとHPのみでヒット。

個人のSNSはやっていないらしい。

若獅子戦という、連盟所属の29歳以下の男子プロのみが参加できるタイトル戦では、今年の決勝戦に進出されたのだそう。

 

 

「普段は雀荘でお仕事されてるんですか?」

「いえ、全然。笑」

「そうなんですね。勉強セットは結構してるんですか?」

「なかなか機会がなくて笑」

「ですよね…どうやって勉強してますか?」

「主に対局動画を見てますね笑」

「え、それだけですか??」

「基本的にそうなんですよね笑」

 

 

吉田さんの語尾「♪」に対して、彼は「笑」。

なのに、かえって何故か印象が良い。

ネット上で得られる情報は少ないけれど、実際にお会いすると物腰が柔らかくて、すぐに人柄の良さが伝わってくる。

どこかミステリアスでありながらも、確かな強さを感じた。

これから対局で目立っては、その度にファンが増えていく気がしています。

 

 

 

 

 

吉田p「4半荘勝負でいきましょう」

※pは「プロ」の略。

 

 

 

半荘(ハンチャン)とは、試合数の単位のこと。

4半荘、つまり4回戦行い、その合計ポイントを競うことになった。

 

 

 

普段の公式戦と同じように、黙々と打ち進めた。

 

 

一区切りついたときに、時々

「今こんな手だったんですけど、何切りますか?」と

手牌を開けて検討したりもした。

 

 

私は、外部から受け取った情報の海から

必要な情報を発掘して伝えるところまでの行程に

人一倍時間がかかってしまうことが課題のひとつなのだけれど

(私だけ口数が少なかったかもしれない)

皆さん言語化が上手で、それもまた強さを裏付けていて

非常に勉強になりました。

 

 

 

 

 

 

2回の大きなトップでこの戦いを制したのは森さん。

「強かった〜!」と口々に勝利を称える。

 

 

「連荘すごかったですよね」

「代名詞なんで笑」
 ※連荘(レンチャン)とは、親という有利な状態をキープすること。

「『代名詞は連荘です』……言ってみたい!笑」

 

 

「もっとオリた方が良かったんかな〜」

 

ミカさんの麻雀には明確な「意志」が表れていて

打ち方はどちらかというとアグレッシブなスタイルだと思う。

一方で、検討しているときの姿勢は非常に謙虚だ。

 

そして、決して意図的に出そうとしているわけではなくても

経験の豊かさが滲み出ているところがとにかくかっこよかった。

 

 

 

 

「ていうか、今日のこの会は一体なんなん?また唐突に」

「んー?まあ、なんかオモロそやなと思って♪」

 

 

 

 

平日の昼下がり、雀荘の個室で繰り広げられた4半荘の真剣勝負。

しかし、会話はずっとこんな感じで、和やかな雰囲気だった。

 

 

対面には、私を競技の世界に導いてくれた、一番最初の師である吉田圭吾プロ。

(ちなみに、偶然にも4半荘とも並びが変わらなかったので、常に対面には吉田さんがいた)

プロテストを受ける前に「プロってすごいです」と言っていた存在に

今、自分もなり、勉強をご一緒させていただいている。

憧れの方々には、まだ及ばないけれど。

対局後、吉田さんに「強かったです👍」と言っていただき、素直に喜んでしまった。

毎日、仕事終わりにカフェで勉強していたあの頃の自分が

期待していたシーンのひとつかもしれない。

そして、きっとまた次の景色を目指していく。

吉田さんとは、いつか必ず公式戦で戦いたい。

 

 

 

 

 

 

今日、ここに集まった私たちは

所属する団体もキャラクターも、背景も様々だけれど

麻雀に対する熱量は同じであるような気がしている。

そんな心に残る良いセットだった。

 

 

「この扉を開けてしまったら、もう後には引き返せない気がする」

 

 

 

 

 

あの時の予感は当たっていた。

同じ熱意を持って高みを目指す仲間たちと、

麻雀という競技に没頭できている人生って

こんなにも豊かで、楽しいのだから。

そして雀士として、良い麻雀を打って

見てくださる方々にも、この感動を共有していきたい。

 

 

 

最後の最後に、買ってきていたドーナツの存在を思い出した。

皆で食べ歩きながら、それぞれの帰り道へと向かう。

 

 

 

 

(森さん、ドーナツ食べるのめっっっちゃ早かった)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◉選手情報

吉田圭吾(よしだけいご)  X  ねこじゃらし

稲岡ミカ(いなおか みか) X  菜の花  ブログ

森貴大(もり たかひろ)YouTube 若獅子戦 第9期 決勝戦

 

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