アンダーカバーの展示の魅力とは？＠it_s_you_

Posted on 2015年10月28日2015年10月29日

LABYRINTH OF UNDERCOVER “25 year retrospective”

オシャレニスタなら知らないひとはいないアンダーカバーの展示を見に行きました。彼の作った作品達が１から１０まで魅力よく見る事ができます。展示の構成はとてもシンプル。「アンダーカバーへようこそ」と言いたくなるようなサーカスのテントをくぐり抜け、過去のショーのビデオ→過去のDM→シーズンごとの作品が年代別に並び、途中プロセスがわかる、コラージュブックを見る事が出来、ラストはのGRACE人形達で幕を閉じる感じでした。この展示のマイナス点としては概要が一切記されていないので、アンダーカバーのことをよく知ってからいくと、よりこの展示が魅力的になります。

アンダーカバーを軸としているものは、常に時代への反抗心、パンクやロックといったもの。デザイナーである　高橋盾はセックスピストルズのコピーバンドをしていたりと、デザインの背景もそこにありそう。つまり、一般的な若者達のそういう反抗心がおそらくアンダーカバーの魅力とマッチし、とても人気になっている部分もあるような気がします。

コラージュセンス

展示をみていてとても思った事はとてもコラージュがうまいということ、過去のDMを壁に貼っているコーナーがあるのですがその貼り方にもコラージュのセンスが光っています。ビスの止め方さえ荒くしている感じがとてもいい。

初期のデザインもコラージュセンスが光るような気がします。布や装飾を切っては貼って行くような形。アンダーカバーのタグでさえ、中心に綺麗に縫い付けていないのがとても面白いです。デザイナーはとても挑戦的だと考えます。アンダーカバーのカラーはまもりつつ、素材を面白くつかったり、プリント柄に着目したり、常に様々なアイディアを取り入れている。それが常に反抗心を持っている事のひとつな要なきもします。

GILAPPLE

アンダーカバーでとても人気な林檎のオブジェが展示では大きな木にたくさん実っています。アダムとイブをとても連想させますね。毒々しい赤に生命がやどったかのような、いやそれとも心のない機会なのか、不思議な感覚に陥らされます。

GRACE

彼は途中らファッションデザイナーなら誰もが夢みるランウェイからの脱却をはかります。パリコレに出ず、出したものはLOOKBOOK。得体の知れない生き物のGRACE。人間でいう顔の部分には機械的なライトがあり、コレもまたあたたかな色合いのライトによって生命が宿り始めました。これはインスタレーションという言葉がとてもあいます。ショーのように服を来た人物が歩いている写真もありますが、LOOKBOOKだけで作品の魅力を伝えています。ランウェイにはできない映画のような一コマ、そして絵本のように”めくる”という動作に意味を持たせたかったのでしょう。

シーズンごとのコラージュブックがすごい

この展示のもう一つも魅力はシーズンごとのコラージュブックが展示されている事です。１つのシーズンを作り出すためにできた一冊のコラージュ本。表紙まで加工してあり、全てがその本から読み取れます。残念ながらコラージュ本をめくってみる事は出来ませんが、それでもその一冊におさまっている内容が、本の厚さ、そして表紙から読み取れるのです。“服”というものは勉強したことがないのですが、とても面白い展示でした。よかったらいってみてね

【イベント詳細】
LABYRINTH OF UNDERCOVER “25 year retrospective”
開催期間：2015年10月10日(土)～12月23日(水・祝)
会場：東京オペラシティアートギャラリー
住所：東京都新宿区西新宿3-20-2
時間：11:00～19:00 ※金・土は20:00まで。
※最終入場は閉館30分前まで。開館時間は、変更の可能性有。
休館日：月曜日(祝日の場合は翌火曜日)
入場料：
・一般1,200(1,000)円
・大、高生800(600)円
・中学生以下無料