【2022.23 aw】パリコレから見る社会との繋がり

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今年の初め、メンズレディース合わせて1月から3月にかけて行われたパリコレ。

 

私は今までアートや音楽、ファッションを通して表現すること、体現すること、想像することなどをよくブログにしてきたのですが、情報があふれる社会の中で毎度発表されるコレクションの意図を調べた時、ファッション界の動きの速さに感動しました。

 

まさに創造であり、文脈への変化や当たり前を覆し続ける考え、再解釈で古き良きものを守りながら常に時代にあった解釈を落とし込んでいく姿勢に世界で戦う厳しさを感じました。

 

 

今回は、雑誌、ネット記事、YouTubeからパリコレレポを見ていく中で印象に残ったシーンを私なりの解釈で伝えていきたいと思います!!!

 

 

まずコレクションを見ていて目に入ってきたのは吹雪の中をウクライナ国旗カラーを纏ったモデルたちがウォーキングするBALENCIAGAのコレクション。ウクライナ侵攻のニュースを受け様々なブランドが支援や平和への思いを表現していました。

 

 

いま、世界の中で起きていることに対して私たちにできることは何かを適切なタイミングで考え早いうちに、発信できるうちに形にしている姿はやはりインポートブランドならではの世界とのつながりを自ら広げていく行動力を強く感じました。

 

 

それはブランドだけでなく来場者へも支援の輪が広がり、ウクライナ国旗カラーに身を包む来場者も多く見られ、ショーの待ち時間には寄付や支援物資の提供方法を共有しあっていたらしく、世界で起きてることを他人事と捉えず大きなメディアが集まる場所で果敢に支援の姿を見せる方々に感銘を受けたし、その輪が日を追うごとに増えていったらしくパリ現地からのパワーをとても感じました。

 

 

ファッションが持つ世界への影響力に責任を持ち行動する来場者や、モデルは出演料を全額寄付するなど、傍観ではなく行動全てを自ら発信に変換していく動きは今回のコレクションで一番印象的でした。

 

 

 

続いて気になったのはフェミニティーの解放です。

 

何度もブログでは扱っている題材ですがもちろん今季コレクションも目を背けず、女性への自由なファッションへの呼びかけが目を引きました。また、国際女性デーが近かったのもあり、それに伴った服の創造性やモデルの起用もとても素敵でした。

 

 

STELLA McCARTNEYは、ステラデザインのパンツスーツを身に纏ったミニーマウスの登場で女性へのエンパワメントを表現したり、新星ブランドESTER MANASはボディーポジディブを牽引するブランドの一つで幅広いサイズ感に合わせたモデルの起用からTiffanyなどからも支持を得ています。

 

 

露出度の高さで表すセクシーより、隠すことで浮き出る妖艶さ、男性性のコントラストで際立つ官能性などに解釈を広げてフェミニティの文脈に変化を感じるコレクションも多く目立ちました。

 

 

 

そして、今回から新たな試みとして始まったのが仮想空間を利用したコレクションです。

 

 

メタバースファッションウィークと題して開催されたコレクションはネット空間ならではの工夫も多くあり今後更なる期待が話題となってきました。

 

 

メタバースとは、コンピュータ、ネットワークの中に構造された3次元の仮想空間やサービスのことで、バーチャル空間の一種です。まさにリアルサマーウォーズであり、リアル竜とそばかすの姫で細田守作品の世界観が更に現実的になってきているということです😳

 

https://www.instagram.com/tv/CbddF4mlFd8/?igshid=YmMyMTA2M2Y=

↑こちらのアカウントからメタバースファッションウィークの様子が見られます!

 

ETRODolce&Gabbanaなど計50ブランドが参加し、コレクションで見たアイテムはNFT(仮想通貨)などでの購入が可能で新しい形のショッピングの提案も提示しています💸

 

 

 

まさか私自身が、メタバースやNFTについて調べる時が来るとは思ってなかったのですが、コロナ禍を経て国境を越えるのが難しくなっている中でどうしたら一生続けられるファッションビジネスができるのか、を考え早くも行動に移しているファッション界が仮想空間を利用してきたことで今後ファッション以外のショッピングや商業も移行してくることが予想できるし、今はまだ最新感のある形も当たり前に感じる日はすぐにくるようにも思いました。

 

 

まだまだ改善が必要な世界であったり、話題性の低さから来場が少なかったこともあり、これからに期待が寄せられるメタバースについては今後も置いてかれぬよう私も調べていきたいと思いました!

 

 

他にも、印象的だったコレクションは多く、会場の世界観からパリコレの日のために建物自体を作り内装は女性の肖像画で埋め尽くされたギャラリーのような空間で行われたDIORや、CHANELはアイコンであるツイードの再解釈を通してカッティングやシルエットに拘り肩の力が抜けてより誰もが挑戦しやすいデイリーユースなワードロープの提案や、アートとファッションの境目をどんどん消していくLoeweやマスキュリンとフェミニンの融合で変わらぬコンセプトの再構築を見せたsacaiなどそれぞれのブランドが五感を唸らす最大の表現力で今回のパリコレもかなり魅了されました。圧巻です。

 

 

改めて社会とのつながりを感じたファンションは、今後の変化に目が離せないし、トレンドの先や、それよりも大事なことを感じさせてくれるようなコレクションで、再解釈再構築など改めて考え直す作業を重ね見覚えのあるものの新らしさが常に回る流行を作っていて調べれば調べるほどブランドの良さが刺さる内容でした。

 

 

残すべきものと、進化していくものがわかりやすいファッションはコレクションをしっかり見るだけでもかなり感化されるので気になった方は是非今季のパリコレ調べてみてください!!

 

 

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