自由に触れると心が躍る
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最近見た映画で自分が何故か羨ましくて憎くてだけど敵わない人に対して抱いてる気持ちが、その人に自由を見てるからだと気付かされ、人に対しての見方がすごく変わったきっかけがあった。
私はまた一つのドキュメンタリーを通して、この人の自由を真似したいと思える人に出会った。
その人は
自由に触れると心が躍る
と淡々と語った。
細野さんの音楽は、音楽そのものが自由でボブディランに影響を受けていた頃はっぴいえんどではフォーク、イエローマジックオーケストラ(YMO)では過去になかったコンピュータでの音楽、テクノポップ、君に胸キュンでは王道歌謡曲を、今までにない形で世に生み出してきた。
細野晴臣さんのNO SMOKINGは、私に大人の余裕と自由を教えてくれた気がする。
今日は細野晴臣さんのドキュメンタリー映画『NO SMOKING』をレビューしたいと思います。
映画は細野さんの生い立ちから今までの功績までをつづったドキュメンタリーになっていました。
皆さんははっぴぃえんどというロックバンドを知っていますか?
(↑この写真カッコ良すぎませんか?)
日本語ロックの創立者と言われてる、日本のフォークロックバンドで今考えるととんでもないメンバーが集まっていて、まさに四天王なんですけれども。
そのはっぴいえんどというバンドを作った方が細野晴臣さんでございます。
当時はロックは英語で歌うべきか日本語で歌うべきか忌野清志郎等辺りと論争になっていたみたいで、初めて日本語でロックの完成形として認められたのがはっぴいえんどと言われています。
私は音楽はもちろんなのですが、細野さんとともに日本の音楽史が出来上がっていくようなそんな情景を感じつつ、細野さんの素敵な自由さに心打たれました。
細野さんは、はっぴいえんどを3年、その後ティンパンアレイとしてプロデュースチームを結成する側エキゾチカという西洋から見たアジアにインスピレーションを受けるジャンルを中心にソロで活動し、のちにイエローマジックオーケストラ(YMO)でバンド(と言っていいのでしょうか)を結成し日本の音楽界を次々と塗り替えていきます。
すべてジャンルは同じ人がやってるとは思えないほどの振り幅で、音楽に対する探究心や行動に移していく力がありすぎて2、3年単位で話がコロコロと移り変わっていく話はとても衝撃を受けました。
売れないことで敗北感を得るのは商業主義
でも音楽主義は違う
そこの君君はひょっとしてすごいかもしれない
売れなくてもね
この言葉が作中で流れた時、ああロックだな。て強く感じるとともに音楽主義である細野さんの視野が広くて温かく、常に自分の興味に可能性を感じてるからこそ直感を確信に変えて動いてきた過去の素敵な自由を感じ取りました。
自由
例えば、ここの学校に決まりはなく自由です。と言われたら好き勝手やっていいに直訳すると思います。
知り合いの家で自由にして。と言われたらゴロゴロするし、部屋の探検もしちゃうし、Wi-Fiも繋いじゃうと思います。(嫌な客だな)
じゃあ、ここの職場の決まりは自由です。自由にすることが決まりです。と言われたら私はやっと初めて自由、てなんだ?と考えると思うのです。
自由とは、他からの強制・拘束・支配などを受けないで、自らの意思や本性に従っている[注釈 1]ことをいう。哲学用語。自由な行動により生じた結果は本人が引き受けるべきという社会通念があり、自由と責任は併せて語られる事が多い。
まさに。自由とは責任なのです。
いろんなケースで使う時があるので、その都度意味が変わるのはもちろんなのですがああしなさい、こうしなさい。で動くのではなく自分で考えて動く、動いていい。ということなのです。
だからこそ、細野さんの自由な姿にとてもかっこよく、羨ましく感じたのです。
自分の興味の向くまま、掘り下げ、調べ、作って音楽にする。
それは言語を超えて世界を魅了する細野さんの音楽そのものに、聞いてる人が自由を感じているからなのではないでしょうか
そこに商業主義ではない、音楽主義の音楽に人々は心を打たれているのではないかと感じました。
自由ってとても奥が深くて簡単なものではなくて、だからこそ人それぞれの自由があるから面白い。と思えて誰かの自由に対して興味を持つ。て言葉にするととても不思議な感覚なのですがきっと誰もが経験している妬み混じりの敬いがこの誰かに感じる自由なんだと思います。
自由になれない人だっていて、誰かに指示されないと動けない人や、自分の意思がない人も全然いる中で若くしてこれだけの自由を味方につけて今も変わらぬスタイルで好きを仕事にしている細野さんに自由を見ました。
自由に触れると心が躍る
私はきっとまだ細野さんのいう自由に到達するしてないけれど、自分の興味の向くままに調べることを止めず動いていけたらな、と思いました。
今回はあえて細野さんの音楽の歴史にあまり触れず、ドキュメンタリーを見た感想を書いてみたのですが、音楽を聞くとより細野さんの変わりゆく自由なスタイルに心を打たれると思いますのでぜひ聞いてみて欲しいです🎧
ちなみに個人的おすすめは風街ろまんというアルバムに入ってる「はいからはくち」、「はいから・びゅーちふる」の2曲なのですがコンセプトアルバムのように2曲の繋がりがとても心地よく、既に世界を見据えた作詞力、当時のロックならではの綺麗なハモリにどハマりしてしまいました笑
60〜70年代のロックを聴きなれてる方ならうわ、これか。となってくれると思うので是非聞いて欲しいです!
(風街ろまん非常にいいアルバムです)
また、細野さん自身がフォークロックから影響を受けていることもありボブディランやバッファロースプリングフィールドと言った過去の音楽を掘るのも日本のロックとの関わりを感じ取れると思うので是非興味がある方は聞いてみてください😉
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