My artsy summer

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こんにちは!

この夏は、シンガポールからはじまり、

新潟、ベニス、フィレンツェ、パリなどなど

美術の旅が多かったのは、

家族もいるなか、心底ラッキーな環境だなと思っています。

 

ご存知の方もいらっしゃると思いますが

私の仕事は、美術作品を売買する仕事をしてます。

最初は、上から指示をもらった作品をひたすら出張先で購入する

バイヤーというタイトルでお仕事をしていましたが、

ここ数年で、自分で作品を選ぶ権利も頂き

アートディーラーという名前のもとにお仕事してきました。

 

そんな仕事をしているので、

休日に娯楽として美術館やギャラリーに行く事は

遠慮がちだったのは自分の反省点であり短所なんだけど、

子供のお陰で、美術のありがたみや素晴らしさを

再確認することができました。

 

 

 

 

気付けたきっかけは夫の仕事についていったシンガポール。

私とハイハイ真っ盛りの息子だけの時間が多かったので、

ショッピングするわけにも、コーヒー飲む訳にもいかず。

よしいこう!と思ったのが美術館。

主に足を運んでいたのは、以前お仕事させて頂いた事もある

National Gallery Singapore

ちょうどChildren Festivalの期間中で

子供フレンドリーな展示が多かったのは驚きました。

触れて、聴いて、見るっていう大人には当たり前の行動を

幼児という、産まれて初めてその行動を経験する人物が

どう捉えるかっていうのを見れたのは、もの凄く面白かったです。

働いてる部署が違いますが、

たまーにExhibition担当の同僚から

美術館の新しい展示について意見する機会もあり。

出産するまでは子供への関心がゼロだったので、

子供目線で展示を考えるっていう点では、とても勉強になりました。

1歳になり、色々考える教育のおはなし。

親が決めた教育を子供の個性を無視して押し付ける事はしたくないけど、

フラワーアーティストの夫と、アートディーラーの私達が

一番身軽に、気軽に提供できる経験は

ひとまず美術、芸術、自然なので、まずはそこから触れさせてあげて

でも偏らないように、

身体いっぱい動かして

ラジオの恩恵も受けつつ音楽にも触れてもらい、

海のむこうにいるファミリーのお話をして興味を膨らませてもらい、

英会話スクールやってる婆ちゃん達の教育にも耳を傾けていきたいところです。

 

 

 

新潟は、越後妻有、大地の芸術祭へ行ってきました。

こちらはお仕事なのでほとんど写真がないのですが、

なによりも、会場の越後妻有がなんとも気持ちの良い場所。

Land Artは個人的にも大好きな芸術分野ですが

自然の偉大さと美術作品をMixすることは

どう考えても挑戦的で私には手に負えない感じ。

 

それでも、会場の自然の美しさと

展示のテーマや、自然を尊敬して作品に若干素朴さが出てる所も

日本の芸術祭らしく素晴らしかったです。

 

写真映えする作品が多くて、写真のために、美術作品を鑑賞する人が増えるのは

凄い良いことだと思うのですよ。

ただ、そこが強過ぎて、

作品に対する尊敬というかマナーが微妙だったなーというのは残念なところ。

記念撮影なら私もしますが、

プロカメラマンがくるレベルの撮影を作品とするのであれば、

一般客とは別枠でやってもらわないとなーという気持ち。

 

でも、きっと越後妻里まで足を運ぶというのは

美術が大好きな人が多いと思うので、ほんの一部の方々の行動が

たまたま私の目に残像として残っていただけかなと思います。

 

仕事は関係なく、

美術が大好きなわたしの個人的な感想ですが

美術鑑賞の場に、辞めて下さい!という注意書きがあるだけで

魂こめて作られた作品と展示会場が

もの凄い勢いで冷めてしまう事を

理解してくれる方が増えることを願っています。

 

人が訪れて、意見を言われて、そこではじめて

美術作品が完成するのではないかと思っています。

 

 

そして8月末はVenice Architecture  Biennale.

この会場に仕事として訪れる日がくるとは思いもしませんでした。

建築っていうのは、アートとはやっぱり違って

ニーズを満たしていたり、安全面が重要になって来たり、

そんなバックグラウンドの項目をクリアして

更に建築の美しさを体験出来たのは貴重な経験でした。

 

テーマは”Free Space”

 

今回のビエンナーレ、

圧倒的に一番好きな展示に出逢えました。

本会場では、日本館をはじめ、様々な国がそれぞれの展示会場で作品を発表している中、

Vatican Cityは本会場に展示がありません。

その代わりに、San Giorgio Maggioreというベニスから少し離れた島で行われていた

Vatican Cityによる特別展示、Vatican Chapelsに足を運ぶ時間が出来たので

これは仕事としては含まれていなかったため一人で行ってきました。

建築家たちによってデザインされた

10棟の教会が島の展示会場に建てられています。

日本からも建築家の藤森照信さんが招かれて

素晴らしい理想的なチャペルを見る事ができました。

 

何が素晴らしいって、島におりたった瞬間が神聖な雰囲気なんです。

写真でも、文章でも語れないほど、

生と死と自然界の大物が混ざり合ってる感覚。

 

この島自体はとても小さいけど、泳いでもいけるところにある

隣のGiudecca Islandは、美術業界では美術好きの天国みたいな場所で有名なんです。

この感動が中途半端な文章で表現されてしまうのが怖いので

多くはここでは語りませんが、作品をみて幸せを感じました。

IMG_9948

 

同じビエンナーレが主催している

Venice Film Festivalに行って、初めてのLido Islandに感動したり。

フィレンツェ、パリでは

未知のジャンルだったメディアアートやLuxury Artを勉強したり。

(Nylonistaなのに相変わらず写真がなくてすいません)

 

 

 

 

 

ざざっと私のアートな夏を語らせて頂きましたが、

出産後に本格的に仕事復帰して、

1歳の息子がいるなか、ここまで自由に働ける環境にありがとうがとまりません。

 

そして、この夏の出張をもって

美術館から離れて、夫の経営する会社、花とんぼのアートディーラー、、

あ、でももう売買しないからアートマネージャーなのか?

ちょっとそこらへん適当なんだけど。(笑)

 

花とんぼに所属をうつし、

今までの美術館を正式に離れる事にしました!

子育てっていうのももちろん大きな理由ですが

前々から、自分のギャラリーを持って

私の好きな作家さんと共に、作品を展示して広める仕事をしたい

そう思ってたのは恐らくみなさんご存知かな。

 

アートビジネスを学んだ大学院も無事おわり

そのタイミングでやめよ!と思いながらも、

なかなか踏み込めず。それでも続ける事によって、

お金の動きの方が重要になる、アートディーラーよりも

作家さんと共に動ける現場に行きたいという気持ちが膨らんできました。

 

嬉しいことに、美術館から離れたらやってほしい!と言われている

お仕事も増えて来て、妊娠中からじっくり美術館と相談をして

全面的に背中を押してもらい、退社しました!Yeeey!

 

かれこれ7年程お世話になった環境とさようならをするのって

相当勇気のいることでしたが、今はすっきりしています。

 

 

それでもって、夫の会社を選んだのも

もちろん家族だからですが、それ以上に、出逢ったときから

彼の作品に惹かれるものを感じています。

花束とかは正直分からないけど、

私が好きなのは彼のインスタレーションだから

フラワーアートの部門でもっと私も関わりたい欲が増えてきました。

 

そしてありがたいことに

昨年あげた完全DIY結婚式の反響をたくさん頂き、

私達が挙げた小淵沢アートヴィレッジさんとタッグを組んで

花とんぼによるフルプロデュースウエディングが始まりました。

というか、始まっています

花装飾だけではなく、総合的なプロデュースは

初の試みですが、自分たちの経験が

私達の中ですごく濃いものとして今でも残っていて、

会場の方からプロデュースのお声をかけて頂いた時に、

あーあの結婚式があの日で終わりじゃなく、

バトンになって次に渡されるんだという思いで溢れ、

やります!の一言でした。

 

 

夫婦でウエディングプロデュースってもの凄く挑戦的ですが、(喧嘩できなーい!)

私達二人だけのはなしではもうなく、スタッフ全員で、

ご縁がある皆様の人生で一番幸せな日を作り上げる事に責任を抱いております。

 

 

この秋にもうご予約頂いているカップルの方もいて

目紛しい毎日に鼓動がわいわい踊っています。

このブログを通しても、結婚式についてお問い合わせ頂いた方が多かったので

もしご興味逢ったらいつでもこちらからご連絡ください。

 

https://www.hanatombo.com

 

 

 

 

インスタや、ブログでは、美術のお仕事はあまり語れないのは

アートの世界ってかなりConfidentialなことが多く

まだまだ美術業界では小娘の私の発言や、撮影した写真、行った場所を公開することによって

負わなきゃいけない責任みたいなものが複雑でした。

これからはもう少しオープンに美術のお仕事を語れるかな。

 

 

長くなりましたが、10年近くブログを書いていると

仕事も人生もだいぶ変化があるんだなーということに

20代前半の自分の未熟さを思い出しながら笑っちゃいます。

 

 

それでも、アートという仕事を見つけられた事に感謝をして

いつかやっぱり自分が作った展示場所を持ちたいなという夢は抱きながら

これからも宜しくお願いします♡

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