HOME > NONOTAK Interview Vol.04
JP / EN

NONOTAKが向かう場所


日本人の親を持ちながらメディアアートが盛んな国フランスで生まれ育ったNONOTAKの2人。"パリのアーティスト"として知られるが、カタコトな日本語で話す彼らの精神は意外なところにあった。

N: 学生時代は毎年日本に帰っていたわ。でも友達も居なかったから、結局パリで出会ったタカミ達と遊んでいたの。

T: フランスは6月から夏休みだから、1ヶ月くらい日本の学校で勉強してたこともあった。だけど皆知り合っているクラスの中に知らないやつが3週間だけ留学するってなると、「フランスパン」とか変なあだ名で呼ばれるのがオチ(笑)。日本教育について知れるキッカケになったよ。

N: 日本の文化が染み付いているから、日本で活躍するって私たちにとってとても大切なことなの。海外で取材を受ける時も、私たちは日本のメディアアーティストとしてインタビューを受けている。

T: それに日本人のアーティストが一番好きなんだ。

T: やっぱり日本は丁寧さだったり美的センスが独特で、作品を見たら日本人が作ったものだって分かる。

N: 尊敬しているRhizomatiksの真鍋大渡さんは、今回の来日で”Flying Tokyo”というトークイベントに呼んでくれたの。あとデザイナーでもある吉岡徳仁さん、Dumb Typeのメンバーでもある現代音楽家の池田亮司さん、オーディオヴィジュアルアーティストの黒川良一さんとか。

T: 「好きなアーティストは?」って聞かれると日本人の名前しか出てこなくて、フランスでは微妙な反応をされるんだけど(笑)。でも僕たちのインスピレーションって日本の文化からも来ているから、日本のメディアアーティストと活動したい。



"border installation" at Sonar Barcelona 2017

真鍋大渡がディレクションするRhizomatiksの作品映像



Spectrum by Tokujin Yoshioka



RYOJI IKEDA : THE TRANSFINITE



Ryoichi Kurokawa: Parallel Head

N: パリで学んだヨーロッパらしいラフな感覚も混ざっているから、NONOTAKのカラーが生まれるんだと思う。

T: インスタレーションだけではなくて、バンド感覚でパフォーマンスにチャレンジしたり。

N: 今の目標は、日本でもっと活躍すること。また戻ってくるのが楽しみ。









MODEL: TAKAMI, NOEMI(NONOTAK)
PORTRAIT PHOTO: MIKI TAKAHIRA
TRANSLATE: MIU UKAWA
TEXT/EDIT: SAKI YAMADA
FRONT-END: JUN OKUZAWA