midnight moments ☽

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sara moonです。こんばんは◯

 

 

 

 

 

最近、夜どうしても眠れないときは

音楽を聴きながら散歩に出かけるのが定番になってきました。

 

 

 

こちらは先日インスタの通知をみて思い出した

「4年前の今日」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

写真家の石本一人旅さんにお声をかけていただき

大阪のディープなエリアを深夜にふらっと歩き回りながら

撮影してもらった写真。

 

 

 

 

 

石本さんは関東の方だけれど

大阪の隠れた絶景スポットをよく知っているらしい。

 

 

「めちゃくちゃカッコイイお手洗いがあるんですよ!」

 

 

「えっここで撮影するんですか??

(よくわからないけど楽しそう)」

 

 

 

 

 

何の変哲もない、駅の近くにあるコインパーキング

の、端っこに佇むお手洗い。

 

 

 

正直なところ、一度足を踏み入れたことがなければ

なかなか進んで入る勇気の出ないような外観だった。

 

 

 

しかし恐る恐るドアを開けると、そこに在ったのは

一面に広がるgraffiti(落書き)たち

かろうじて床には描かれていないみたい。

 

 

数多の無法者たちがこの狭い一室に訪れて

書き加えていったのだろうか。

 

 

被写体をさせてもらった中でも

これほどインスピレーショナルな作品はなかなか無くて

見る度に新鮮な刺激を与えてくれる思い入れのある一枚。

 

 

 

 

 

 

街を歩いていると、それはそれはたくさんの

魅力的な景色に出会える。

 

 

 

面白い構造の雑居ビル

声に出して読みたくなる看板

 

 

階段を登ってみたり、隙間に入ってみたり。

 

 

そういえば、石本さんはお名前の通り

全国の色々な場所へ「一人旅」に行くのだそうで

各地にお友達がいることを道中話してくださった。

 

 

明け方(そろそろ歩き疲れてきた気もしなくもない

けれどアドレナリンが出つづけているためまだ元気)

 

道頓堀の川沿いを歩いていると

壁に唐突にダイナミックな作品が現れた。

 

 

「あ!これ描いたの友人なんですよ!!」

 

 

 

BAKIBAKIさんというアーティストによる作品だそう。

 

 

和柄の麻の葉模様のようなモチーフの連なり

通称BAKI柄というらしい。

 

 

 

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BAKIBAKI(@bakibaking)がシェアした投稿

(BAKI柄の例)

 

 

 

 

 

 

BAKIBAKIさんの作品自体も、

作品が忽然と街中に現れるのもまた、かっこよすぎる。

 

 

 

しばらく沈黙の中魅入って、また歩き始めた。

 

 

石本さんとの撮影は、本質的には

そんな散歩、言うなれば短い旅のようだった。

 

 

ちなみに、あのキャッチーなレストルーム

現在はもう閉鎖されて入れないらしい。

 

 

 

数々のならず者たちによって生み出された傑作

を収めたこの写真もまた、ひとつの貴重な傑作である。

 

 

 

 

 

 

 石本一人旅

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この一枚をきっかけに2021年のアルバムを眺めていると

懐かしいグラフィックにも再会

 

 

 

 

 

 

 

 

こちらは親友であるアキちゃんの「遊ぼー」という

ゆるい一声で実現した撮影。

 

 

車でフリースクールに通勤していた頃、

毎日見かけるのでずっと気になっていた

駐車場横の換気扇の群れ。

 

 

 

 

「めちゃくちゃカッコイイ換気扇あるんだけど」

「じゃ、そこで」

 

 

 

いつものカフェで勉強を終えた後、

服を着替えて駐車場へ。(そういえば、またしても駐車場)

 

 

 

 

 

「んじゃ、撮るねー」と脱力気味の一声を発し

スマホでパシャパシャ撮り始めるアキ

 

 

「ま、こんなもんちゃう」

 

 

しかし、その時の写真が私はあまり気に入らず

「んーなんか微妙かな…リベンジさせてほしいかも」

 

 

「別にいいけど?」

 

 

 

 

 

 

二度目はもう一人の親友も加わって

さらに賑やかで楽しい撮影になった。

 

 

 

 

 

 

 

 

「え、こんな良くなることってあるん?!笑」

「結構練習したからね笑」

「いやいやそれにしてもやで。すげー笑」

 

 

そんな褒めてもらえるなんて、

リベンジを申し出た甲斐があったというものだ

 

 

 

 

アキちゃんはグラフィックデザイナーなのだが

何かを「作る」ということに対して

ものすごく強いこだわりを持っていて、かなりストイックな人。

 

 

遊びとはいえ、何かを作るとなれば真剣だ。

「別に撮り直さなくていいでしょ」じゃなくて

「そうしたいならどうぞ」「やりたいだけやって」

と尊重してくれるのが彼女の寛大なところでとても助かっている。

 

 

 

彼女の口癖は

「無限に手加えたいところ出てきて仕上がらねんけど笑」

「やべー締切間に合わんかもー笑」

 

この、危機感を持っているのか持っていないのか

よくわからない愚痴を聞くのが実は結構好き

(ただ聞くだけで、危機回避に貢献できているわけでは全くない)

 

 

 

 

「テーマってか、タイトル何にする?」

「換気扇が印象的だから”Ventilator”はどう?」

「おけ」

 

 

 

私自身も納得のいく一枚に

アキちゃんのデザインが加わりようやく完成。

 

お気に入りのベネトンのリトルブラックドレス

裾にふんだんにあしらわれた黒いファーに

akiチャンに授けてもらった黒い翼がめちゃくちゃ合ってる

 

 

 

 

 

 

私たちにとって何かを「作る」とは

つまり遊んでいるにすぎないのだが

遊ぶことに熱意と全力を注いでいるのだ

 

 

今もきっとアキちゃんは楽しげに締切と戦っているはず

 

 

 

(それにしても深夜に駐車場で写真を撮り過ぎ)

 

 

 

 

 

月溪家の食卓 (2021)

 

 

思いつきの深夜道頓堀散歩(2021)

 

 

 

月溪家にて(2025.8)
印象派の絵画?

 

 

 

 

aki

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深い夜は静かで、謙虚で

でもときどき都合よく騒々しくも在ってくれるから好き

 

 

 

 

 

 

それではまたね

 

 

 

 

Good night~

 

 

 

 

 

 

 

 


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