純喫茶 アメリカン
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お昼過ぎ、雨の道頓堀(御堂筋ではなくて)。
友人の折りたたみ傘に入れてもらいながら、屋根のある商店街へと急ぐ。
ご飯なに食べよっか、とアーケードを歩きはじめると、レトロな喫茶店の看板が目に入った。
『純喫茶 アメリカン』
少々混んでいたけれど、おそらく当時からある煌びやかな店内の装飾や、どれも美味しそうで選べないメニューに目移りしているうちに、あっという間に順番がきた。
悩みに悩んだ末、わたしはオムライスセット、彼女はビーフカツカレーセットを注文。
タイムスリップしたかのような、非日常的な雰囲気に包まれているからなのか、今日は一段とお話が捗る。
「自分は女性で、好きな人が男性だったんだけど、別にその人が異性だから好きになったわけじゃないと思う。素敵だなと思った人が、偶然にも男性だっただけな気がしてる」
「わかる、わたしもそう」
「だよね?」
教育について話をしているときと変わらぬテンションで「わかる」と返してくれる、ありがたい存在。
そんな彼女には、今、デートを重ねている女性がいるそうだ。
長年の友だちが幸せであってくれることが心から嬉しいし、正直、ほんの少しだけさみしい。
わたしと会うことが都合悪かったら、いつでも遠慮なく言ってねと伝えた。
性別、年齢、肩書き、成績、収入…
その人の表面に浮かんでいる、ありとあらゆる記号。
他には一体なんだろう。
フォロワー数?再生数?
そして見えないところにある、
失くしたものの数、出会った人やものの数
喜びの数。悲しみの数。
これまで歩んできた人生の歩数。
結局のところ数字は、あくまでただの数字だ。
それらは、その人の一部であっても
全てではないし、本質ではない。
彼女はとても物知りで、道中にこんな話をしてくれた。
「大阪市中央区には上町A・上町B…とアルファベットがついてるけど、あれは複数の区が統合する時に1丁目2丁目という差がつくのがイヤやったから、代わりにABCになってんねん」
ちなみに、街区表示にアルファベットが使われているのは日本で上町だけなのだとか。おもしろい。
やっぱり数字も記号も、人によってはかなり大切なことなのだ。
縁起の良い数字とか、避けられがちな数字とかもあるよね。
リューイーソーが成立する牌、しない牌
ピンフがつくorつかない
現在ラス目で、3着目との差がいくらとか…(めっちゃ大事)
追加で注文したレモンスカッシュ、底にはさくらんぼがきれいに沈められていた。
焼きチーズケーキも半分こしたから、お会計は二人で¥5,030。
🎼 純喫茶 アメリカン ♫(レシートがこんな感じで楽しげだった)
大阪市中央区道頓堀1-7-4
営業時間:10:00-22:00 定休日 12/31(月に3回ほど木曜日)
※大阪メトロ御堂筋線・四つ橋線・千日前線「なんば駅」から徒歩5分
※店内の撮影は、手元のみなど他のお客さんが写らないように注意が必要です。
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