Home Comingから考えるブラック&フェミニズム

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地上のすべてを諦めれば空を飛べる

 

トニ・モリスンの言葉から映像は幕を開ける

古代エジプトの王妃、ネフェルティティに扮したような姿の彼女が画面に写り、私はこんなかっこいい女性になりたい。と何度も心から思わされる。

 


 

初めて彼女をみたのは小学3年の頃、先に曲を聴いて後にMVをみて名前と顔と声が一致した。

 

当時ダンスを始めた頃の私はすぐに虜になり、この人みたいに一瞬で目を奪われるような存在感と、全身で気持ちを体現できるようなダンサーになりたいと思った。  

 

高校に入り歌を始めた私はまた、新たな角度から彼女への尊敬心を募らせ、聞く人全員の心に届き、心を動かせるアーティストになりたいと思った。

 

そしてちょうど1年前くらい。

世界で起きてる社会問題やフェミニズムについて勉強していた時、また彼女の存在にぶつかり今、この人みたいに強くて偉大で人の良さに気づける視野の広くて優しさと愛の溢れる人になって少しでも世界を変えれる一員になりたいと思った。

 

年齢や経験と共に変化していく環境や世の中に染まらず、対応しながらも変わらぬ己のスタイルを貫く姿は何度も私の目も心も奪っていった。

 

2018年、アメリカの野外フェスティバル『コーチェラ・フェスティバル』(『The Coachella Valley Music and Arts Festival』)に、世界的に有名な歌姫ビヨンセが登場した。

 

2時間にわたって行われたライブは、ブラックカルチャーを全面に体現したステージ構成となっており海外メディアでは歴史的偉業とまで言われているらしい。

 

今回は、コーチェラで行われたHome Comingで体現されたブラック&フェミニズムについて話していきたいと思う。

 


 

まず、ブラック&フェミニズムというワードを目にしたことはありますか?

 

きっと、単語としては見たり聞いたり中には調べたことがある方もいるのではないでしょうか?

 

すべての女性が女性として同じ抑圧構造のなかにいるのではなく、人種によっても抑圧の程度がそれぞれ異なるという認識にたって、人種差別と性差別の二重の抑圧構造にいる黒人女性が、人種差別を無視するフェミニズムに異議申立てを行うなかで唱えたもの。

 

歴史上避けては通れない黒人奴隷の時代から今もなお変わらず軽んじられ、守られず、放置されてる女性が黒人女性だと言われています。

 

歴史上で学ぶことなど遠い昔のように思うことがたくさんありますが、何十年経った今も変わらぬ現状が続いていることがあること自体決して他人事として捉えられない現象が今もあります。

 

全ての人が平等であるべき。と黒人女性を代表しポップカルチャーを通して一つのステージを体現したのがこの『Home Coming』

 

その為、ステージには黒人のみの、ダンサー、バンドにより構成されています。

 

ステージから溢れるブラックパワーは見る人すべてにブラックカルチャーの魅力を知らしめるほどのパフォーマンス力で圧倒されます。

 


 

私が人種というものに気づいたのはしっかりは覚えていませんが、ビヨンセを初めて見た時と同時期、ダンスがきっかけで初めてかっこいい女性、て居てもいいんだな。と思えたきっかけでした。

 

ダンスを始める前の私は、可愛いといえば女、かっこいいといえば男に当たる言葉という固定概念があり、可愛いという言葉になぜ女の子は可愛くいないといけないのか。という疑問にぶつかっていました。

というより、可愛いと言われることがただ本当に嫌でだったらなるべく言われないようにしよう。と外見から姉ではなく兄のお下がりを着たり、スカートを履くのをやめました。髪もめちゃめちゃショートでした笑

どうせなら男の子みたいになりたい。と思っていました。

 

なので初めてビヨンセを見た時、かっこいい女性っているんだ。かっこいい女性になってもいいんだ。と自分の中で言葉にならない革命が起き、ダンスにのめり込んだいった記憶が鮮明に思い出されます。

 

レオタードやビスチェが映える体の曲線美、ルーツや育った環境からなる黒人にしか出せないノリやバイブス、音の取り方、体の使い方は真似ても絶対真似しきれない体格や感覚の差に何度も悔しく思いました。

 

とにかくかっこよかったのです。

この動きが自然にできるようになりたいと思う対象が私が初めて黒人女性に抱いた印象でした。

 

だからこそ、歳を重ねてより私の価値観と世界との差に気づき、ブラックカルチャーについて調べるようになりました。

 

 

発言や表現などに制限され、本当の意味での自由解放はまだ完全ではない現実を理解した上でビヨンセが魅せたステージは見た人私たちだけではなく、パフォーマーの方々にも大きな影響をもたらしていました。

 

ライブの所々で、コーチェラを通して伝えたいことをビヨンセが話している映像が流れるのですが、パフォーマーに対して

自身に興味を持って欲しい。彼ら自身に意識を向けさせて、自身のルーツや遺産についてもっと知って欲しい。そして外見で見下されてる人たちに、この大きなステージでパフォーマンスをすることで自分の美しさに気づいて誇りに思って欲しい。

と語っています。

 

また、ライブを見た同じ立場の女性達がパフォーマーやビヨンセ自身に自分自身の反映を見るかもしれない。と見越して

 

自分が見る人全ての代弁者になり今まで過小評価され閉じ込められてきたからこそ出せる不完全さの中にある美しさに感謝し、誇りを待って欲しい。

と語り女性の強さや可能性を全面に体現しています。

 

コーチェラの舞台に立つパフォーマーたちは、ダンサー、バンド、観客に関わらずすべての人がそれぞれにプロフェッショナルを持ちながらも、ビヨンセへのリスペクトを持ち合わせている最高のステージでセンスと自信あふれるライブで見ていて思わずスタンディングオべーションしてしまう程の完成度です(涙)

 

また私は、『Home Coming』を通して以前ある方に言われたやること全てに意味を持て。という言葉の意味を改めて考えさせられました。

 

このステージに黒人女性として初のトップライナーとして立つ意味やライブを通して伝えたいこと、その為の説得力のあるパフォーマー揃いや衣装、セットリストなどなど

 

無駄一つないライブ構成には全てに意味があり調べれば調べるほど見てる側も全力でこのライブの意味を受け取りたい気持ちが増していきました。

 

私自身は有名なアーティストではないし、何かを発信したらネットニュースになるような力はないですが、Z世代のブログで書いた時のように意味のあることをする、よりも自分の選択ややることにちゃんと意味を持つことに重点を置いて考えていきたいと改めて思いました。

 

今の時代に、自分の立場でできること、やるべきことを全身で示し、また自分のルーツに誇りを持ち自らで道を開いて、見てる方々に可能性を提示して先陣を切っていくビヨンセは確実に黒人女性に限らず、全世界の女性をも強くさせてくれたと思います。

その中の1人に私がいます。

 

今や全世界に影響を与えるビヨンセは、一生私のミューズであります。

同じようにはなれないですが、私の発信や考えで少しでも誰かが影響を受けて世界のことやカルチャーのことを調べるきっかけになれたら嬉しいし、誰か1人の人生を変えるきっかけに携わることが今の私の目標でありビヨンセに近づく一歩だとも思っています。

 

是非同じ体験をしてほしいです!

 

ネットフリックスやApple Musicにコーチェラ『Home Coming』がフルで上がっているので是非見てみてください。

 

私たちで世界を変えていきませんか?

 

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