Art in the age of instagram

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こんにちは!

有り難いことに、アートのイメージが根強くなってきたのか、

インスタグラムやラジオを通して、

アートのお話を聞きたいというお声をよく頂戴します。

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一番よくあるのが、おすすめのアーティストは?という質問。

難しいです。私は美術館で働いている時は、

絵画、インスタレーションアート、パフォーマンス、フィルムアート、

ちょこっと建築という様々すぎる部署を転々としていました。

(役職はずっとディーラーでしたが)

常に売買してきたので、何が売れますか?という質問には答えやすいのですが

(ただ、それを伝えるのが仕事なので、声を大きくしては答えられません。ごめんなさい!)

何が好きですか?と言われると、100歩ぐらい仕事脳から離れないといけないのです。

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何が好きかというと近代アートの方が好きです。

◎ クリムトの大ファンです。産まれ変わるならクリムトに描かれる女性になりたいです。

◎ 昨年はゴッホの色に魅了されました。息子のベビーカーのカバーを探し出したゴッホのAlmond Blossomにして、いま一生懸命、Goghの青と空の青の違いを魅せています。

◎ 観るともの凄く落ち着くのがジャコメッティです。昨年の名古屋での展示に行きたくて産後に無理をするところでした。

◎ Hilma af Klintも観ていると優しくなれる、女性としては憧れと尊敬で溢れた方です。

◎ アグネスマーティンもHilmaと似たような感動を覚えます。優しい。色のセラピー。

 

ジャンルを離れると

◎ オラファーエリアソンは言葉にできません。私のアート人生の真ん中にいます。

◎ 水が好きなので、中谷芙二子さんも心が浄化されます。

 

◎ 田中泯さんの身体表現は息が止まりました。

でも、このジャンル、パフォーマンスアートばかりは人ごとではなく

担当していると辛いジャンルでもありました。

私自身が、3歳から踊っていてパフォーマーだから、そこで培って来たものが優先してしまう。

今は素直にその気持ちは消さずにアートを観てみようと思っています。

まだまだありますが、今日はこのぐらいにしときます。

 

またよく頂く質問が

“おすすめアートをインスタで紹介してください”

この質問頂くたびに、上のTED talkを思い出しました。

アートをインスタする行為について語られています。

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アート業界で働きだした2011年ごろはギャラリーの現場にいました。

まだインスタも流行っていない、iphoneカメラもそこまで重要ではなかった頃の

ギャラリーに来る方々というのは、

調べて、観て、体感して、息を吸って、評論する。

帰宅後も、写真ではなく記憶と言葉で振り返ってみて

本当に買いたい方はもう一度戻って来てくれます。

私はそのような鑑賞の仕方が当たり前の現場で育って来たから、

ここ数年、たまに現場にいくと必ずいらっしゃる

写真撮影の為の美術鑑賞者さんたちの行動はとても興味深いです。

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結論を言うと、インスタグラムで映えてるアート作品を観て実際足を運んでくれたことは素晴らしいと思います。

 

美術館というのは、メンバーシップのサポーターさんたちと来館者

そして、各イベントや教育プログラムの参加費用があってこそ運営が始まります。

実際ここ近年、インスタグラムが大きなPRのツールになっているお陰で

来館人数がぐっと伸びている美術館だらけです。

 

 

でも、割と問題なのが、撮影行為を目的とした来館。

美術館は教育の場であり、発表の場でもあります。

そういう行為が行き過ぎてしまった結果、

教養などを持つ来館者さんからの批判的な声や、

作品に損害が起きてしまったニュースもよく聞きます。

同時に、インスタグラムを目的とした作品づくりが行われていたり

インスタで映えるように展示された企画展が行われているのも現状。

そのメリハリをつけるためにも、私達アートに携わる人間が、しっかりしなきゃと思うのです。

撮影OKな日とNGな日を分けるとか。

 

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では、来館者さんにお願いしたい事って何だろう?

一度、同期の若いメンバーでディベートしたことがあります。

仕事で携わった作品は載せない。

それは会社の規約でもあり、筋が通っていたので、みんな一致しました。

でも、インスタにプライベートで鑑賞した作品を載せるのはどうなのか。

意見がどんどん飛び交います。

私の意見ですが、作品は運営側がOKしていれば撮影して、どんどん載せて良いと思います。

ただ、作品というのは、長い年月と思考と経費を費やして、制作されたものです。

インスタ映えの為に、加工の行き過ぎた画像をタイトルつきで載せてしまうと、

その写真が直接画像検索に反映されてしまうリスクが生まれます。

作品と共に写真を撮るときは、

どうかカメラがキャプチャーした色合いと光のまま載せてあげて下さい。

 

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そして、

このTed Talkの引用ですが、

“I took picture. I was there.” → これで終らせないで下さい。

美術館やアート鑑賞の場では、良い影響になる事が沢山あるので、

時間と交通費を費やして、入館料払って、写真撮って、インスタに載せてUpdateしたら終わり!

じゃもったいないです。

それで終らせてしまうぐらいなら、

あの作品は最悪だった!と言っている人の方が理想的です。

観て、写真を撮って、載せてくれたなら、

もう一度その素晴らしい写真を見返して、作品のこと、展示の内容や雰囲気、館内の音とか温度、どんな五感に響いたかとか1分ぐらいで良いです、思い出して下さい。

それで、その投稿をみて興味のある方がいたら

作品のはなしをたくさんシェアしてください。

それが、現代社会の理想的な美術鑑賞なのではと思っています。

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ただ、先に話した現場で観ていた鑑賞者さんのマナーを観ると

やはり、iphone片手に鑑賞をしていなかった方々の方が

所作も綺麗で、作品の一部のようだったなーと

既に時代を懐かしんでしまうのは否めません。

 

 

かなり話がそれてしまいましたが、

そんなこんなで私は好きなアーティストさんをインスタグラムで載せる事は、

上の条件がクリアしたときにたまーに紹介させてもらいます。

それ以外は、このブログをお借りして、文章で紹介したり

ラジオの電波を使ってお話させて下さい。

この個展が素晴らしかった!というものがあったら

もっともっと紹介したいのですが、、更新がんばります。

 

長くなってしまいましたが、最後に宣伝だけ♥︎

 

今週末、親愛なるバリスタの井野麻美ちゃんと、

花とんぼがコラボしてワークショップを行います。

会場は都心からは離れてしまいますが、

オープンしたてのLibrary & Hostel Busoanさん。

いらない本を提供すると、コーヒー無料券が頂けるという

素晴らしいシステムで運営されています。

当日は、ちゃみちゃんの美味しいコーヒーの淹れ方を学び

クリスマスリースをみんなで作ります。

ほっこりするようなコーヒーと花の雑学も予定中。

私も、現場監督予定です。どうぞ遊びにきてください♡

予約はこちらから。

https://www.hanatombo.com/workshops/

 

では!

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