CULTURE
この“伝説”は本当に凄すぎる!『エルヴィス』
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『エルヴィス』
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タイトル通り、エルヴィス・プレスリーの映画です。彼がどうやってスーパースターになったのか、若くして謎の死を遂げた背景に何があったのか、伝説に満ちたエルヴィスの実話を描いているのですが、そもそもエルヴィス・プレスリーという名前は知っているけれど、どんな人物なのか、どんな音楽なのか、よく知らない……という人も多いと思います。この映画は、そんなエルヴィス初心者にこそ観て欲しいのです。
映画においても、音楽においても、強烈な才能が出現すると、その才能に影響を受け、また新たな才能が花開きます。エルヴィスの“ロック”は、ビートルズやクイーンをはじめ多くのアーティストに影響を与えてきました。さらにビートルズに影響を受けた世代がいて、そうやって影響は紡がれていく。と考えると、いま活躍しているアーティストも少なからずエルヴィスに影響を受けているということになります。
彼がどれだけ凄いかというと──
・世界で最も売れたソロアーティスト、ギネス認定
・一日で売り上げたレコードの枚数2000万枚、世界記録
・レコードの総売り上げ30億枚
・出演テレビ番組、最高視聴率82%
・ライブ世界中継視聴数15億人
この数字からも、凄すぎることは伝わると思いますが、その背景には、もっと驚く物語があるのです。彼自身の才能はもちろん、彼のスター性に目をつけ、良くも悪くも彼を導いた悪名高いマネージャー、トム・パーカーについても描かれる。想像を超えたスキャンダルを目にすることになります。
実在の人物を描くときに最も注目されるのは、誰が演じるのか、本当にその人物を演じるに相応しい俳優なのか、という点です。今回、エルヴィス・プレスリーを演じるのは、オースティン・バトラー、トム・パーカーを演じるのは、トム・ハンクス。はい、文句なしに素晴らしいです。
そして、監督は『ロミオ+ジュリエット』『ムーラン・ルージュ』『華麗なるギャツビー』のバズ・ラーマン。もう、これぞバズ・ラーマンの世界観!のなかに、ずっしりとエルヴィスの光と闇、栄光、情熱が描かれている。音楽を愛し、音楽に愛されたスーパースターの人生、どう見ても衝撃的です。
| 伝説度 |
★★★★★
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| 熱狂度 |
★★★★★
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| 驚愕度 |
★★★★☆
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監督
バズ・ラーマン
出演
オースティン・バトラー
トム・ハンクス
オリヴィア・デヨング
配給
ワーナー・ブラザース映画
7月1日(金)全国ロードショー
©2022 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved
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