CULTURE
シアーシャ・ローナンが誘う再生の旅『おくびょう鳥が歌うほうへ』
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『おくびょう鳥が歌うほうへ』
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なぜ、こうなってしまったのか。どうしたら、自分を取り戻せるのか……。ロンドンの大学で生物学を学んでいたのに、気づけば自分を見失い、お酒に逃げる日々——。
『おくびょう鳥が歌うほうへ』は、シアーシャ・ローナンが演じる主人公ロナが、アルコールに依存していた過去と向き合いながら、スコットランド・オークニー諸島で再生していく物語です。
そもそもこの映画の原作は、エイミー・リプトロットによる回想録『THE OUTRUN』。著者自身の〈再生の旅〉をつづったノンフィクションということもあり、主人公の揺れ動く感情が生々しく、時に痛々しく、そして力強く描かれていて、映画ではシアーシャ・ローナンがロナとして体現。彼女の存在感や演技力がずば抜けていることは周知のことですが、これまで以上に魅了されます。
海を眺めているロナの姿からひしひしと心情が伝わってくる、ふとした瞬間に衝動にかられ苦しむ姿にこちらまで胸が締めつけられる、ロナの感情が絶えず流れ込んでくる。この映画を観る人が依存症とかけ離れた生活をしていたとしても、ロナを通して、その苦しみを乗り越えることがどれほど大変なのかを疑似体験します。
故郷のオークニー諸島に戻り、野鳥保護団体に勤務するロナ。仕事は、稀少種であるウズラクイナの鳴き声を聴き取ること。
鳥の声を聴くために耳を澄ますことは、自分自身の心の声と向き合う時間でもあり、冷たい海や荒れ狂う風といった厳しい自然に耐えることは、アルコールという誘惑に向き合うことでもある。大きな事件は起きないけれど、置かれた環境(=自然)が美しいほど、厳しいほど、ロナの内側の感情が鮮明に浮かび上がり、そこに観客自身もとけ込んでいく。ロナの旅を一緒に味わうことができるのです。
| ウズラクイナの鳴き声がかわいい度 |
★★★★☆
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| ロナの髪の色の変化にも意味がある度 |
★★★★★
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| ノラ・フィングシャイト監督注目度 |
★★★★☆
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原作
エイミー・リプトロット
『THE OUTRUN』
監督
ノラ・フィングシャイト
脚本
ノラ・フィングシャイト
エイミー・リプトロット
出演
シアーシャ・ローナン
パーパ・エッシードゥ
サスキア・リーヴス
スティーヴン・ディレイン
配給
東映ビデオ
2026年1月9日(金)より新宿ピカデリーほか全国順次公開中
Ⓒ2024 The Outrun Film Ltd., WeydemannBros. Film GmbH, British Broadcasting Corporation and StudioCanal Film GmbH. All Rights Reserved.
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