CULTURE
その生き様はあまりにも過激だった『マックイーン:モードの反逆児』
『マックイーン:モードの反逆児』
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イギリスの天才的ファッションデザイナー、アレキサンダー・マックイーン。労働者階級出身でコネのない青年は、どうやってトップデザイナーになったのか──。ドキュメンタリー『マックイーン:モードの反逆児』は、恋をするように服を作り、デザインに生きた、リー・アレキサンダー・マックイーンの40年の人生を映し出す。
失業保険を資金に23歳でファッションデザイナーとしてデビュー。27歳の時にジバンシィのクリエイティブディレクターに就任。その4年後、トム・フォードに誘われてグッチ・グループの傘下に入りジバンシィを離れる。1996年、97年、2001年、03年にブリティッシュ・デザイナー・オブ・ザイヤーを受賞。ファッション界の反逆児と呼ばれながらも、デビッド・ボウイやビョーク、レディー・ガガ、キャサリン妃にまで愛されたデザイナー。そんな輝かしい成功と活躍の背景にはどんな苦悩があったのか……。
映画では、マックイーンがどのような家庭に生まれ、どのように技術を身につけ、どのようにトップデザイナーになったのか、貴重な生前のインタビュー映像と、彼と生きてきた人々の証言によって、様々な事実が描かれる。映画のなかでマックイーンはこう言っている。
「日曜のランチをした感じでショーから帰ってほしくない。最悪の気分か、浮かれた気分で、会場を出てほしい。どっちでもいい。何も感じなきゃ僕の仕事は失敗」
その言葉どおり、彼が創り出す服はどれも奇抜で美しく、年10回以上開催していたファッションショーはセンセーショナルなものばかり。並外れた創造力にただただ驚かされる。だからこそ思う、もっと彼の才能を見たかったと──。
「普通が好きじゃない。安全策を取っていたら前になんか進めない」と駈け抜けるように生き急ぎ、40歳で自ら幕を下ろしたアレキサンダー・マックイーン。その人生は、想像以上に過激で、ドラマチックで、エモーショナルで、ファッションとは何か、生きるとは何なのかを突き付けてくる。刺激に満ちたドキュメンタリーだ。
反逆児度 |
★★★★☆ |
心の闇度 |
★★★★☆ |
努力家度 |
★★★★☆ |
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監督・脚本
ピーター・エテッドギー
監督・製作
イアン・ボノート
製作
ニック・タウシグ
ポール・ヴァン・カーター
アンディ・ライダー
配給
キノフィルムズ
2019年4月5日(金)よりTOHO シネマズ日比谷他 全国にて公開中
© 2018 A SALON GALAHAD PRODUCTION. ALL RIGHTS RESERVED.
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