CULTURE

2015.04.24

『ラスト5イヤーズ』

恋して歌って、アナ・ケンドリック主演のラブストーリー

監督・脚本・製作
リチャード・ラグラヴェネーズ
原作・音楽
ジェイソン・ロバート・ブラウン
制作総指揮
スコット・ルーディン
出演
アナ・ケンドリック
ジェレミー・ジョーダン
配給
ブロードメディア・スタジオ

www.last5years.jp/

4月25日（土）
YEBISU GARDEN CINEMA、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国順次公開

©THE LAST FIVE YEARS THE MOTION PICTURE LLC

ファッションアイコンとして、また歌唱力のある女優として注目を浴びているアナ・ケンドリック。『イントゥ・ザ・ウッズ』や『ピッチ・パーフェクト』（日本では5/29に公開予定）などで彼女の歌と演技力は実証済みですが、ブロードウェイ出身の彼女はとにかく歌が上手い、ほんとに上手い！　そんな彼女の最新作は同じくブロードウェイ出身のジェレミー・ジョーダンとダブル主演を果たしたミュージカル・ラブストーリー『ラスト5イヤーズ』です。

ミュージカル映画なので、キャラクターたちの心情はもちろん歌で表現。ただ、この映画がユニークなのは、キャシー（アナ・ケンドリック）とジェイミー（ジェレミー・ジョーダン）の5年間──キャシーの心情は別れから出会いに向けて遡り、ジェイミーの心情は出会いから別れるまでの時間を進んでいく、異なる時間軸で男女のすれ違う想いを描いていること。キャシー目線で2人の5年間が終わりを告げるシーン（歌）から物語が始まり、その後に続くのはジェイミー目線の2人の出会いのシーン、という具合です。

恋のはじまりってこうだよね、喧嘩して仲直りするのって難しいよね、別れってつらくて苦しいよね……という、どの恋人にも当てはまる出会いから別れを共感必至の14曲で紡いでいきます。2人に別れが訪れる前提でストーリーは進んでいきますが、その別れにはちゃんと理由があって希望もある。そして、恋愛と夢のはざまでゆれ動くキャシーからは自分らしく生きるヒントをもらえるはずです。

観終わった後の切ないけれど清々しい度	★★★★☆
アナ・ケンドリックの歌が素晴らしい度	★★★★★
ミュージカルが苦手な人にもオススメ度	★★☆☆☆