CULTURE
このロマンチックな世界観が愛おしい!『マーメイド・イン・パリ』
『マーメイド・イン・パリ』
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人魚姫とは、ご存知アンデルセンの童話に出てくるヒロインです。人間の王子に恋をした人魚は、美しい声と引き換えに人間の姿となって王子の前に現れますが、彼の愛は得られず、人魚にも戻れず、海の泡となる……悲しい恋の物語として語り継がれています。そして、どんな結果になろうとも自分の気持ちを貫く純粋な人魚の愛をモチーフに、映画やドラマもたくさん作られてきました。
たとえば、おすすめの人魚ものでいうと、トム・ハンクス主演のアメリカ映画『スプラッシュ』、2つの時代が交差する運命の愛を描いた韓国ドラマ『青い海の伝説』、ホラー的要素を加えた異色のポーランド映画『ゆれる人魚』あたりでしょうか。今回ピックアップした『マーメイド・イン・パリ』も人魚姫がモチーフですが、この映画が素敵なのは、リアルに描くことが難しい人魚というアイコンを現実のパリの街にとけ込ませていること。
それはマチアス・マルジウ監督という新しい才能によるところも大きくて。フランスのティム・バートンと呼ばれていることからもわかるように、ティム・バートンやミシェル・ゴンドリー、『アメリ』のジャン=ピエール・ジュネなどに通じる、お洒落感といいますか、ファンタジックさといいますか、簡単に言えば「なんてカワイイの!」という世界観が広がっている。
もちろんそのなかに、人魚姫をモチーフにした物語──失恋の経験から恋する心を捨ててしまった優しい男・ガスパール(ニコラ・デュヴォシェル)と、歌声で男性を魅了して命を奪う力を持った人魚・ルラ(マリリン・リマ)の恋がしっかりと描かれています。ほどよいおとぎ話が心地よくて、マリリン・リマの可愛さが半端ないのでぜひ!
マリリン・リマの可愛さ度 |
★★★★★
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おとぎ話としての新鮮さ度 |
★★★☆☆
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バスルームがお洒落です度 |
★★★★☆
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監督
マチアス・マルジウ
出演
ニコラ・デュボシェル
マリリン・リマ
ロマーヌ・ボーランジェ
ロッシ・デ・パルマ
チェッキー・カリョ
アレクシス・ミシャリク
ロドルフ・ポリー
配給
ハピネット
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