CULTURE
ウィル・スミスが23歳の自分自身と戦う!?『ジェミニマン』
『ジェミニマン』
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ウィル・スミス。説明不要の大スター、20年以上ずっと大スター、代表作は数知れず……そんな大スターにとっての壁となるのは、これまでにない役、これまでとは違う作品と出会うこと。いくらウィル・スミスだからって「えっ、彼がそんな役を?」というような新しい驚きを目にするのは、なかなか難しいでしょ……と思っていましたが、驚かせてもらいました!『ジェミニマン』で。
何がスゴいかって、この映画に登場するのは〈現在のウィル・スミス〉と〈23歳のウィル・スミス〉、史上最強のスナイパーのウィルと23歳のクローンのウィル、どっちもウィルなんです。
主人公の伝説的スナイパー・ヘンリーは、政府に依頼されたミッションを遂行中に何者かに襲撃されます。相手はヘンリーのあらゆる動きを把握し、しかも神出鬼没。一体何者なのか? それは秘密裏に創られた“若い自分自身”のクローン! ヘンリーは若い自分と戦うことになり……。
なぜ自分のクローンが創られたのか? なぜ彼と戦わなければならないのか? 謎を解き明かしていくストーリーの面白さはもちろん、バイフー(Bike-Fu)と言われるバイクチェイスシーンの迫力もスゴくって、もう2時間ずっと興奮しっぱなし!
監督は、『ブロークバック・マウンテン』と『ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日』で、2度のアカデミー賞(監督賞)に輝くアン・リー。この『ジェミニマン』で監督が惹かれたコンセプトは、若さvs経験。「若い自分と格闘する、自分とどう向きあうかという問題ですね。人生をやり直せるとしたら、どうするか? 未来から助言を聞きたいか、それとも自分なりの人生を選ぶか。それをド迫力アクションで映画として届けている。内面の葛藤をアクション満載のドラマとして見せています」と語っています。
そして誰もが抱く興味は、現在のウィル対若いウィルを一体どうやって撮影したのかということ。ウィル本人が言うには「僕の演技を(ベースに)使っているけれど、若い僕は僕じゃない、あれは100%デジタル、完全にCGだ、そこが凄い」。俳優を若く見せているのではなく、若いウィル・スミスを1から作っている、新しい映像体験に驚きます。また(若いウィルを作るために)若いウィルを演じる現在のウィルの演技が上手すぎるため、監督からは「そんなに上手くやらないで」と言われることもあったそう。
『ジェミニマン』、ぜひ映画館で観てほしい、体験してほしい近未来アクションエンターテイメントです。
究極の対決度 |
★★★★★
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映像体験度 |
★★★★★
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バイフー度 |
★★★★★
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監督
アン・リー
製作
ジェリー・ブラッカイマー
出演
ウィル・スミス
メアリー・エリザベス・ウィンステッド
クライブ・オーウェン
ベネディクト・ウォン
配給
東和ピクチャーズ
10月25日(金)全国ロードショー!
©2019 PARAMOUNT PICTURES. ALL RIGHTS RESERVED.
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