森山未來×久保田沙耶『もぬけの息吹』を鑑賞しました#神戸北野 #ローズガーデン
Posted onsara moonです。こんばんは◯
先日、久しぶりに神戸は北野に足を運びました。
インターン、待ち合わせ、お仕事のお遣い
長い坂を登っていく途中、色とりどりの景色を思い出した。
今回の目的地は、煉瓦造りの建物にネオンサインがかわいい
安藤忠雄建築『ローズ・ガーデン』
ここで、現代美術家・久保田沙耶さんの個展『北野光遊浴 KITANO Optical Wave Bathing』の一環として行なわれた、パフォーマンス『もぬけの息吹』を鑑賞しました。
空間全体が作品となるインスタレーション作品は、作品と同じ空間で「体験する」という鑑賞スタイルが特徴です。
ローズガーデンの、吹き抜けになっている建物の中庭(写真から少し覗いている内側)が作品の舞台
久保田沙耶さんが、神戸に残存する廃墟の「もぬけ」にメールで語りかけ、「もぬけ」と思しき森山未來さんがそれに呼応するのを私たちは眺めていました。
「もぬけの殻」という言葉があるように、もぬけとはすなわち「空っぽ」のこと
しかしその「空っぽ」の中には誰かが、あるいは何かがそこに存在していた名残があり
歴史があり、空気があり、時間が流れています。
これを貝に例えてみると、
殻の内側には真珠が育ち、取り出せば光り輝いてみえる
考えれば考えるほど、「もぬけ」は本当に「もぬけ」なのか分からなくなってくる
「虹をすりつぶしたような白」
「生と死の境界線」
「境界線の中には何がある?」
「空洞の中には?」
角を取って、取って、また取って
その輝きはどこから来るのか?
筆者ともぬけの、自然発生的な「疑問」に重ねて
宝石が転び、ぶつかりあっているような音の響きと、流れる光のなかで
昨日と今日、明日、つい一秒前と、現在と過去
一心に思いを巡らせた夜でした
わたしたち生き物も、もしかすると「もぬけ」なのかもしれないね
2023年11月18日(土),19日(日)
ローズガーデン(兵庫県神戸市中央区山本通2丁目8−15)
セノグラフィー:xorium
音楽:原摩利彦
ただお好きー
軽やかに好きって言えるのいいね!見習お