映画レビュー♡ゴッホのタッチのまま動く映画!「 #ゴッホ最期の手紙」を見た感想
Posted onゴッホの最期の手紙レビュー
前々から気になっていた映画に行くことができたのですが、レビューブログを書こうと思います。今回紹介するのはゴット最期の手紙。みなさまご存知どオランダの画家、フィンセント・ファン・ゴッホ。独特の厚塗りタッチでいまも世界中の人々を魅了してやみません。彼もまた謎に包まれた伝説があます。弟テオの献身的な援助に依存していた。ゴーギャンとの共同生活が破綻したことで精神を病み、自分の耳を切り落とした。生前はたった1枚の絵しか売れなかった。好色家、狂人、天才、怠け者、探求者……。そして彼自体は37歳に銃により自殺を図り後死亡という説がありますが、銃で撃った位置が不自然な部位だったことから、自殺以外の説があり、彼の生涯は温かみのある絵をみるだけではわからないものです。彼の人生についてな過去にも映画を通じて伝えられてきましたが、今回の映画はちょっと異質。まずは予告動画を見ていただきたいです。
ゴッホタッチのアニメーションストーリー
今回の映画で一際際立った特徴が、ゴッホのタッチでストーリーが進んで行くという点です。その演出方法はとても緻密です。まず実際に俳優が演じる実写映像として撮影され、その後世界各国から集められた絵描きにより、映像が約6,5000枚の油絵と生まれ変わり、それを繋げていくことによって1つの作品(映画)になっています。
ゴッホの絵がゴッホの死を証言して行く
今回の映画のストーリーはゴッホが死んだ後の真相を、映画の主人公であるダグラス・ブース(郵便配達人の息子)を視点にゴッホに絡む様々な登場人物から聞き出して行くという展開になっています。ダグラスが聞き出す登場人物はゴッホが実際に描いている登場人物であり、しかも彼らの登場シーンは基本的に実際にゴッホが書いた絵画の一枚から絵が動き出すように作られており、まるでゴッホの絵が動き出し、彼の死の真相を語り出しているようでした。彼の死の真相は、文章にしていけば至ってシンプルな結末です。しかしながら彼の書いた絵達が、彼をひとつひとつ語っていくことでその真相の奥にある彼の性格や心理が浮き彫りになっていきます。
この映画をみるにあたって、ゴッホの作品の予習が大事かも!
ゴッホの絵が死の真相を語り出していくという部分が今回の映画のキーポイントになるので、みる前にゴッホの基本的な絵を知っておくと、あ、この絵から絵が動いている!というのがわかって面白いと思います。ですので、絵をなんとなく知っていると面白いかもしれません。そんなの面倒だというズボラさんに私からヒント。
医師ガジェの肖像、悲しむ老人、ラ・ムスメ、ピアノの弾くマルグリット・ガシェ、タンギー爺さん、アルマンルーランの肖像、アドリーヌ・ラヴー
この辺をグーグルで検索してみておくと良いです。さらにちょっと時間がある人は場所編として
星月夜、夜のカフェテラス、夜のカフェ、オーヴェルの教会
この辺を見ておくと更に映画が楽しくなるかもしれません。映画を上映している場所は少なめなのですが、なかなか良い作品だったのでよかったら見てみてください^^
映画をみたら絵が見たくなる!
この映画の広報部隊は何ともたくみなもので、映画を見たら絵画も見たい皆様のためにゴッホの展示を東京都美術館で開催しております。しかも私の見た恵比寿の映画館は割引チケットまで付けてくれる戦略ぶり。一番いいコースとしては上野でも映画がやっているのでそれとついでにみてやってというのがいいですね。ちなみに札幌、京都でも絶賛開催中です。
詳細:ゴッホ展 巡り行く日本の夢
場所:東京都美術館 東京都台東区上野公園8ー36 東京都美術館
会期:2017年10月24日ー2018年1月8日
個人的な感想としては
やはり独特なゴッホのタッチなので遠近法の妙な崩し方もあり、ちょっと見にくい感じがします。しかしながらやはり絵が動き、彼の生涯を話していくというユーモアな映画として高評価。今回は彼の死や生涯を絵が証言していくという、死後のストーリーでしたが、逆にゴッホを視点として、彼が生きている時のストーリー、つまり彼の目から見たゴッホ自身の生涯というのも良いと思いました。と、言うのも、彼の真相を語る回想シーン(ゴッホが生きていた時のシーン)は白黒で(具体的な絵の参考はなく想像のシーンだったから。また死因の説が今も曖昧でゴッホそ主軸として作れなかったから)ゴッホが見ているこの世界というのも見て見たかったからです。ゴッホの生涯自体は確かにミステリー性があるのでサスペンスストーリーとしても際立ちこれはこれでよかったと思っています^^
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