【宇多田ヒカル】first loveと初恋を聴き比べてみた

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先日、とある番組で若手アーティストが選ぶ最強平成ソングベスト30」という企画をやっているのを見ました。

 

私が見たのは、番組のメインの方ではなく深夜に総集編の様なかたちでやっていたものを見たのですが、出演者の向井太一さんがその中の一曲に宇多田ヒカルさんの代表曲「初恋」をあげていて、その楽曲の凄さについて、こう語っていました。(うる覚えでニュアンスですが)

 

 

“デビューシングルで出したfirst love18の頃。

親になってから出した初恋という二曲。

両方とも意味は同じだが、年齢や自分の置かれている立場によって感じる初恋の解釈の違い、言葉選びの美しさに涙した。”

 

 

確かに。

 

 

同じ意味だわ。とここで私はやっと気づいたのですか同じような題名の曲というよりも同じ意味をなす言葉の曲を年数を空けて出していることに何の違和感も感じてこなかった自分にまず落胆したのですが。

 

 

言われてみれば気になってしょうがないし私もこの2曲について考えたい。

 

 

調べたら他の人の解釈も出てきそうだなと思ったので、日本を代表するアーティスト宇多田ヒカルのFirst love初恋の2曲ついて今日は考えていきたいと思います

 

 


 

まず何も考えずに聞き流してみて受けた印象としてfirst loveは聞いていて心地のいいバラードで聴き馴染みがあるせいか、とても素敵な曲であることに変わりはないいのですが、BGM的な要素で難なく聞き流すことができました。

 

 

対して初恋は語り口調で、ポップス感がなく流して聴こうとしてもどうしても言葉が入ってきてしまい、仮に読書をしながら聞こうものならもうどっちの内容も入らないどころか、圧倒的に歌の歌詞が猛烈に入ってきてしまうくらいの説得力が間違いなくありました。

 

 

既にここに10代とそれから19年後に感じる初恋の伝え方に大きな差が生じていると感じました。

 

 

続いて歌詞に注目したいのですが、first love忘れたくない初恋が重きにあり、明日の今頃には〜から終えたばかりであることが分かり、まだ終わった恋を半ば信じられないくらいの気持ちであることを感じます。

 

 

10代の自分にとっては、この人より好きになる人なんて今後絶対にいない!私にはこの人しかいない!くらいの気持ちで10代ながらに当時の全人生を賭けるくらいの大変愛が、終わりなんかない。と思っていた恋が拍子抜けするかのように、ぷつっと終わってしまったことに対して認められない、けどこのままじゃいけない。という気持ちが2番の歌詞から感じられて別れ方にも若さを感じる寂しさと悔しさがあると思いました。

 

 

You are always gonna be my love

 いつか誰かとまた恋に落ちても

 I’ll remember to love

 You taught me how

 You are always gonna be the one

 今はまだ悲しい love song

 新しい歌 歌えるまで

 

対して初恋はちょっと全歌詞を一つずつ分解して話したいくらい一言一言が綺麗すぎて儚すぎてどこを抜粋するべきかも難しいくらいに苦しく、解釈もとても悩んだのですが、私は大人になってからの初恋を若い頃の初恋と重ねて改めて初恋だと実感する気持ちがあるのではないか。と思いました。

 

 

単に初めての恋を初恋というのではなく、自分じゃ引き出せない自分の姿にふと気づいた時、これが私の初恋だったんだな。と改めて気付かされるような気持ちに重きがあるということ。

 

 

また、抱いてる気持ちが恋なのか定かじゃない人、今恋をしてる人、恋を懐かしむ人、どの状況にも当てはまる歌詞であり、つまり始まりとも終わりとも取れる解釈なのではないかと感じました。

 

 

うるさいほどに高鳴る胸が

柄にもなく竦む足が今

静かに頬を伝う涙が

私に知らせる これが初恋と

 

 

first love自分主体の恋で明日の今頃には私はきっと泣いているいつか誰かとまた恋に落ちてもから自分目線で真正面から自分を見ているとしたら初恋相手主体の恋で”柄にもなく竦む足”、”狂おしく高鳴る胸”、はあなたを思うからこそ、自分だとは思えない自分に起きる現象であなたに気付かされる、あなたに出会わずにいたら、など自分を傍観し自分じゃ見えない自分に気づく一歩も二歩も下がったところから自分を見ているような視野の広さに圧倒的な差を感じざるを得ませんでした。

 

 

繰り返す様な1サビ2サビとラスサビにかけて、足、胸、涙といった体の動きが確信に変わっていく様な表現が曲のテンションと共に胸の奥底をついてくるような説得力で、曲全体を通して苦しさや切なさ、温かさを感じました。

 

 

まるで全く違う話をしているかの様に思えてきてしまうのですが、元を辿ればfirst love初恋同じ意味だと言うことを再び思うと正直無限に解釈できるな。と感じました。

 

 

音楽および歌は国語のテストみたいに、作者の考えを読み取ることが正解の全てではなくて、その時々の自分に当てはめたり、はたまた誰かに曲を重ねたりその度一喜一憂して音楽にメンタルケアを委ねてる方も多いことはもちろんのこと、娯楽の一つであるので感じ方はそれぞれで楽しむものなのですが、作者側が考える制作の意図も必ずあってこの2曲を考えたあとに調べてみたらアルバムに対してのインタビュー記事を見つけたのでこちらも少し紹介したいです!

 

 

初恋が収録されてるアルバムについて細かく語っているのですが、全ての回答がとても素敵で初恋という曲を読み解くのにとても大事な内容だと感じたので少し引用させて頂きます。

 

 

すべてはいずれ終わるという考えに繋がっていて。諸行無常という分かり易い仏教の言葉があるけれど、それを理解して受け入れることというのは、そんなに簡単なことじゃないよねっていう。今回はそういう思いが詰まったアルバムでもあります。

 

「初恋」という曲も、恋の始まりとも終わりともとれるように書いています。初恋というのは、それを自覚した瞬間から、それ以前の自分の終わりでもあるので。

 

終わりがあるから頑張れたり、終わりがあるからこなせたり、どうせ終わるなら〜と言った何気ない言葉を1人の人生に置き換えて考えた時、全ての出来事や行動による決断がよりプラスにぐっと動き出す気がするし、説得力も増す気がするし、それを初恋というテーマに表現された一曲の世界観がまた違った聴き方ができて、切なさや儚さの中に確信が見える楽曲の綺麗さに頭が上がりません、、、。

 

 

上記引用で使わせていただいたインタビュー記事がとてもとても良すぎる内容でしたので、隠し持っておきたいし、ものにして宇多田ヒカル脳になってやろうかとも思いましたが、そんなずるいことは許されませんので気になる方は是非初恋のアルバムをフルで通したあと、ぜひ読んでみてください!↓

 

https://realsound.jp/2018/06/post-211910_3.html

 

 

そして!

このfirst love初恋の2曲にインスパイアされたオリジナルドラマがなんと6月からNetflixにて配信が決まっているらしいのです!!!

 

さすがに私も大変驚きました!!笑

 

こちらも詳しい情報URL貼っておくので、気になる方は是非チェックしてみてください↓

 

https://amp.natalie.mu/music/news/407157

 

 

一曲に一日や数年分の喜怒哀楽が重なり、アルバムとして聞いた時1人の人生の話を聞いているようなそんな気持ちになれるアルバム。

 

 

それは決して他人事として聞き流せないほどの言葉の数々が降り落ちてくる感覚に自分の人生を振り返れるそんな時間を過ごせると思うので、大変有名で大作のアルバムですが、是非改めてすべてはいずれ終わることを考えながら聞いてみてほしいです!

 

 

そして、皆様のアルバムを聞いてみて思った感想や、自分の思うfirst loveと初恋の違いも是非聞きたいので、考えてみてください♪

 

 

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