CULTURE

2017.09.01

Shower of love 2人のNYLONブロガーが詩とドローイングで綴る、４つのシリアルストーリー＊4

たった一行の文章で人生が変わったことはある？　たった一つのイラストで、心を突き動かされるような感動を覚えたことは？

観る人によっては、全く意味をなさないかもしれない。でも別の人にとっては、人生の拠り所になる可能性がある。だからこそ詩やイラストは芸術であり価値がある。そんな無限の可能性を秘めた2人のNYLONブロガーが、pass the batonでコラボレイト。14歳から詩を書き始め、昨年処女作『流るる星の夜に』を出版した詩人滝あかり。日本、ヨーロッパの芸術や音楽にインスパイアされた独特のタッチで注目を集めるイラストレーターミウ。彼女たちが、“Shower of love”をテーマに４つのストーリーを綴ります。

いらないもの
全て焼き尽くした大地に
キラキラと太陽の光が
降り注ぎ

ふたりは
別々の場所で
それぞれの種をまく

ふかふかの土を被せて
優しい気持ちで水をあげ

新しい芽は
ぐんぐんと伸びていく

同じくらいの速さで
新しく生まれる
私たちの気持ち

焼け焦げるような胸の痛みも
すっかり浅くなった呼吸も

だんだんと
和らぎ
蘇ってくる

全て流され
全て焼かれ
傷つけ合い
何も無くなった大地で

私たちはもっと優しくなれる
愛の雨、降り注げ
愛の雨だよ

澄み切った
秋の空気が
漂い始めた月夜に

生まれ変わった私は
大きな愛を夢見て
もう一度だけ願う

「今度こそ一緒に死ねる人がいい」

( どちらか一方が悲しまないように？)

「都合の良い話ね」

( 大丈夫、愛は死なない )

Love is continued.