CULTURE

2016.12.27

アップカミングなitピープルに聞くベストソング5 ~Vol.15 YonYon~

2016年も残りわずか。この1年、ナイロニスタはどんな音楽を聴いた？　次世代ミュージックシーンを賑わせるアップカミングなミュージシャンやDJたちに今年もっとも心に響いたベストトラックを５曲選んでもらったよ。

DJ、シンガー、BRIDGE・BaeTokyo のクリエイティブディレクターとして幅広く活躍するYonYonがお届けするのは今注目するべきヒップホップ5選。聴けば思わず体を揺らしたくなるスローテンポなGOODソングをチェック。

1. Girl ft. KAYTRANADA / The Internet

「バンドサウンドで届ける、ジャンルを超えた新しいヒップホップミュージックといった感じ。極上メロウサウンドの上にシド・ザ・キッドのソウルフルでセクシーなボーカルが楽曲とシンクロしていて超気持ち良い。ミニマルでクールな演奏で仕上げられた分、彼女の歌声が一際目立つ構成になっている」

2. Self Control ft. Yung Lean / Frank Ocean

「ギターの弾き語りから始まって 2:10 以降から一気にゴスペルっぽく展開が変わるの。どこか懐かしさを感じるような綺麗なメロディーとコーラスの厚みが心地よい」

3. No Problem / Chance the Rapper ft. 2 Chainz & Lil Wayne

「Hiphop 界隈ではかなり有名なラッパーのLil Wayneと2Chainzがフィーチャーリングしていて、ゴスペルサウンドをバックに歌詞もハッピーな仕上がりとなっている。DJ するときはアンセム曲として使わせていただいています」

4. Little Simz - Doorways + Trust Issues

「つい先日リリースされたばかりの、Stillness in Wonderlandというアルバムの３トラック目。夢ばかり見てるなと言われてる感じで結構攻撃的な歌詞が綴られている。前半と後半のストリー展開の違いがこの曲の魅力。幻想的なサウンドエスケイプや、サイケデリックなジャズテイストがかっこいい」

5. Loving Someone / The 1975

「恋愛感情に限定されず、人を愛することって何だろうって考えさせられる曲。I Like It When You Sleep, for You Are So Beautiful yet So Unaware of It (日本語訳：君が寝てる姿が好きなんだ。なぜなら君はとても美しいのにそれに全く気がついていないから。)というめちゃくちゃタイトルの長いアルバムに収録されている楽曲で、きらびやかなUKロックのイメージから一転して、ファンキーなビートの上にポップながらも現代的なエレクトロニカも取り入れつつ、エフェクトの効いたマシュー・ヒーリーのセクシーボイスがトラックに溶け込んでる感じが新しい」

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YonYon
ヨンヨン

DJ、シンガー、BRIDGE・BaeTokyo のクリエイティブディレクター。2008 年よりソロボーカルとして活動し、2012 年にはギターの石居悠大と共にKOTOBA SELECT(現在は活動休止中)としての活動をはじめる。DJ・プロモーターとしては、2011 年に東京でキャリアをスタート。ソウル生まれ東京育ちのバックグラウンドを活かし、東京を拠点に House musicから Bass music までボーダレスにプレイ。彼女が放つ独特のセンスが評価され、日本のみならず東アジア、アメリカ、ヨーロッパなど国内外でも活動を広げている。

現在はプロモーターとして海外アーティストのブッキング(#bridge_asia)やパーティーオーガナイズ、#BaeTokyo のディレクションなどを手がけている。具体的には、海外のアンダーグラウンドアーティストが韓国や日本の会場で公演するのを手助けするために、東京に拠点を置く橋 "BRIDGE"(ヨーロッパとアメリカをアジアに結ぶ)のプロモーターとして 2015 年にプロジェクトを始動。さらに 2016 年からは、女性の芸術活動の支援を目的とした「Bae」プロジェクト(もともとはアトランタ発)のディレクターとして、ムーブメントのアジア展開を代表の Jayda b.と共に企てる。2017 年には BaeTokyo チームのアジアツアー、USAツアーが予定されている。

彼女の音楽ルーツは幅広く、Future Beats、Hip-hop, UK Bass、House、Technoなど様々なジャンルをセレクションに反映している。彼女のスタイルはクラブの傾向やトレンドに捉われず、その空間に適した音楽を直感的に素早くミックスすることで、彼女なりの芸術表現としての役割を果たすことを目指している。様々なフィールドで多忙な生活を送る中、現在はソロ歌手としての EP リリースに向けて日々奮闘中。