CULTURE
宮沢氷魚が伝える真っ直ぐな感情『はざまに生きる、春』
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『はざまに生きる、春』
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好きな人が何を考えているのか知りたい、好きな人が見ている景色を見たい、些細なことでもいい、好きな人とわかり合えているという感覚がほしい──。誰だって、恋をするとそんなふうに思うのではないでしょうか。
宮沢氷魚主演、小西桜子共演の映画『はざまに生きる、春』にも、恋をしたときのさまざまな感情が描かれています。
タイトルの“はざま”は、漢字にすると〈間〉〈迫〉〈狭間〉〈迫間〉と書き、何かと何かのあいだの狭いところ、ある事柄と次の事柄とのあいだの短い時間を指します。空間的にも時間的にも、限られた所に自分という存在がいる、そんなイメージ。
何が言いたいかというと、この物語は、普遍的な恋愛の感情を、登場人物たちの“はざま”を、丁寧に描いているということです。
出版社で雑誌編集者として働く⼩向春(⼩⻄桜⼦)は、仕事も恋も、うまくいかない日々を送っています。そんなある日、⻘い絵しか描かないことで有名な画家・屋内透(宮沢氷⿂)と出会い、彼に惹かれていきます。
周りの顔色をみて生きてきた春とは違い、屋内は思ったことをストレートに伝えてくる。そんな彼の純粋なところに惹かれていくのですが、屋内のその純粋さは発達障害の特性でもあり、春はどう向きあえばいいのか戸惑うことも多くて……。
好きな人のことを理解したいと思っていたはずが、いつの間にか、どうして自分の気持ちをわかってもらえないのかと悩む春。彼女の姿をとおして考えるのは、人それぞれ考え方も生き方も違って、違うからこそわかりたいと思うということ。
そして、自分と相手の“はざま”について考えさせられる。「好き」という感情が「愛する」に変わっていく、そんな“はざま”も描いていて。愛についてじっくり考えてみたくなる映画です。
| 屋内の描く画の素敵度 |
★★★★☆
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| 春の恋の揺れ動き度 |
★★★★☆
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| 屋内に惹かれちゃう度 |
★★★★☆
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監督・脚本
葛里華
出演
宮沢氷魚
小西桜子
細田善彦
平井亜門
葉丸あすか
芦那すみれ
配給
ラビットハウス
5月26日(金)絶賛上映中!
Ⓒ2022「はざまに生きる、春」製作委員会
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