CULTURE
この映画から受け取るものは想像以上に大きい『宝島』
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『宝島』
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その映画がどれほど胸を揺さぶるのかを伝えるとき、感動作、衝撃作、超大作といった言葉が使われます。
真藤順丈による同名小説の映画化となる『宝島』もまさにそういった言葉が並ぶ作品ではあるのですが、どんなにインパクトのある言葉を並べても足りないと感じてしまう。それほど胸に突き刺さるものがあって、さらに映画が投げかけてくる問いかけに、自分はどうなのだろうかと考えさせられる。その思考は今後の人生に大きく影響を与えることになると思うのです。
主演の妻夫木聡、共演の広瀬すず、窪田正孝、永山瑛太、『るろうに剣心』シリーズの大友啓史監督らが『宝島』の世界へ誘います。
物語の舞台は、戦後1952年アメリカ統治下の沖縄。
混沌とした時代の中、米軍基地から物資を奪い住民らに分け与える“戦果アギヤー”と呼ばれる若者たちは、ある夜、大勝負となる基地襲撃を仕掛けます。しかし、戦果アギヤーのリーダーでありコザの英雄であるオンが突如消えてしまう。
それから6年後。オンの親友グスクは刑事に、オンの恋人ヤマコは教師に、オンの弟レイはヤクザになり、それぞれ別の道を歩みながらオンを探す中、彼があの夜、予定にない戦果を手にしていたことがわかり……。
予定にない戦果とは何だったのか? 英雄の失踪から20年後、3人はある事実にたどり着きます。
映画というエンターテインメントではありますが、米軍基地問題、宮森小学校米軍機墜落事故、民衆のデモ、コザ暴動(騒動)など沖縄がアメリカだった史実をベースに、若者たちの青春と人生を映し出していきます。
真藤順丈氏の言葉「あらゆる近現代の物語は“沖縄”に通じている」にもあるように、この映画もまた私たちが生きている“今”とつながっているのです。
この『宝島』は191分。一見、長尺に感じますが、グスクたちの20年の人生を追体験しながら戦後の沖縄の歴史を知り、当時の街並みの再現に驚き、そこで生きる俳優たちの芝居に痺れる、それはもう濃密な191分。
胸を揺さぶるあの風景、あの叫び、あの瞬間から受け取るものは想像以上に大きく、そして受け取ったものをつないでいきたくなる、そういう映画です。
| 物語の熱量度 |
★★★★★
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| 歴史の発見度 |
★★★★★
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| 街並の再現度 |
★★★★★
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原作
真藤順丈『宝島』(講談社文庫)
監督
大友啓史
出演
妻夫木聡
広瀬すず
窪田正孝
永山瑛太
塚本晋也
中村蒼
瀧内公美
栄莉弥
尚玄
ピエール瀧
木幡竜
奥野瑛太
村田秀亮
デリック・ドーバー
配給
東映/ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
2025年9月19日(金)より全国公開
Ⓒ真藤順丈/講談社
Ⓒ2025「宝島」製作委員会
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