CULTURE
言葉を超えて世界を魅了するアニメーション『Flow』
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『Flow』
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最初から最後まで、目が離せない──。
ラトビア出身のクリエイター、ギンツ・ジルバロディス監督が長編2作目として生み出した『Flow』は、2025年米アカデミー賞・長編アニメーション賞の受賞をはじめ、世界の映画賞をいくつも受賞しています。
物語の舞台は、水で覆われていく世界。一匹の猫は、生き抜くために、自分の居た場所から離れることを決意します。そして、流れて来たボートに乗り、途中で犬やキツネザル、鳥、カピバラと出会い、彼らと行く当てのない旅が始まり……。
この映画にはセリフもナレーションも字幕も一切ありません。物語を引っ張っていくのは映像です。時に俯瞰で、時に動物たちの目線で、私たちはその世界を見る、その世界を感じる。言葉はなくても、相手の気持ちを推し測ったり、自分の気持ちを伝えようとしたりする動物たちから目が離せないのです。
旅の先に何があるのか、彼らがどんな行動をとるのか、水に覆われていく世界はどうなるのか。説明がないからこそ、想像するし、考える。一緒に旅をしているような、そんな感覚も味わいます。
動物たちの行動はとてもリアリティを持っていますが、物語が進んでいくにつれて、彼らの性格や性質が人間社会のそれと重なり、まるで自分たちの社会の縮図のように映る。実に興味深い体験をさせてくれるのです。
また、この映画はラトビアとフランスとベルギーの合作。ラトビアの映画に触れる機会は限られていますから、言葉を超えて世界を魅了しているアニメーション、体験してみてください。
| 動物それぞれの個性が出てる度 |
★★★★★
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| 巨大なあの動物の像は何?度 |
★★★☆☆
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| 監督の1作目『Away』も観よう度 |
★★★★☆
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監督・脚本
ギンツ・ジルバロディス
配給
ファインフィルムズ
2025年3月14日(金)よりTOHOシネマズ日比谷ほかにて全国ロードショー
ⒸDream Well Studio, Sacrebleu Productions & Take Five.
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