CULTURE
真実を突き止めろ『新米記者トロッ子 私がやらねば誰がやる!』
『新米記者トロッ子 私がやらねば誰がやる!』
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ものすごく憧れている存在がいたら、その人に近づきたいと思うのは当然の心理。でも、近づいてしまったことで、憧れの存在を取り巻くさまざまな闇を知ってしまったら、どうする?
『新米記者トロッ子 私がやらねば誰がやる!』の主人公・所結衣(藤吉夏鈴)は、憧れの作家・緑町このはを追いかけて名門・私立櫻葉学園高校に入学しますが、“このは”はいないし、文芸部への入部は叶わないし、落ち込みます。
ですが、文芸部長の西園寺茉莉も“このは”を探していて、彼女を見つけ出せば入部を許可するという条件を提示され、学園非公認の新聞部に潜入することに!新米記者“トロッ子”として新聞部の部長・杉原かさね(髙石あかり)と共に行動するうちに、新聞部の記者活動にのめり込んでいきます。
青春映画にもいろいろありますが、この映画は、高校の部活動を通じて社会を描いている。映画の中の学校で起きている問題──教師間のセクハラや違法賭博、元教え子との密会、そして学校全体に関わる大悪事など、どれも現実の社会で起きている問題と重なることばかり。まさに社会の縮図。もちろん、スクープ追いかける新聞部を通して報道の在り方も問いかけます。
普段生活しているなかで、善悪とは?正義とは?と問われても、なかなか大きな問いかけで答えにたどり着けないけれど、学校という誰もが通る場所が舞台となることで、自分に直結して考えることができる。そこに“このは”は誰なのか?というミステリー的要素も加わるので、しっかりエンターテインメントでもある。
小さな世界で大きな世界を描き、社会派映画が苦手な人も楽しめる、何ならこの映画をきっかけに社会派映画というジャンルに興味を持っちゃうかもしれない、とっても興味深い映画なのです。
青春度 |
★★★★☆
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痛快度 |
★★★★☆
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奮闘度 |
★★★★☆
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監督
小林啓一
脚本
大野大輔
出演
藤吉夏鈴(櫻坂46)
髙石あかり
久間田琳加
中井友望
綱啓永
外原寧々
ゆうたろう
筧美和子
石倉三郎
髙嶋政宏
配給
東映ビデオ
SPOTTED PRODUCTIONS
8月9日(金)テアトル新宿・グランドシネマサンシャイン 池袋ほかにて公開
Ⓒ2024「新米記者トロッ子 私がやらねば誰がやる!」製作委員会
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