CULTURE
人生に大切なことを教えてくれる『不思議の国の数学者』
『不思議の国の数学者』
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人生には、色々な出会いがあります。生涯の友と呼べるような友人との出会いもあれば、運命の人だと思えるようなパートナーとの出会いもある。そのなかで、友情とも愛情とも違う──学びや仕事を通して互いを高め合っていくような、そんな自分の生き方そのものに大きく影響を与える出会いもある。
今回ピックアップした韓国映画『不思議の国の数学者』は、観る人の人生にもきっと何かしらの影響を与えるような出会いが描かれています。
主人公は、天才数学者ハクソンと数学が苦手なジウ。ハクソンは学問と思想の自由を求めて脱北した天才数学者ですが、素性を隠して名門私立高校の夜間警備員として働いています。ある日、とあるトラブルをきっかけに、ハクソンは数学の苦手なジウに数学を教えることに……。
数学・天才・名門校というキーワードは、数学と縁遠い生活を送っている人にとって、そこに面白さはあるの?という疑問が浮かぶかもしれません。けれど、登場する数式がちんぷんかんぷんでも大丈夫。むしろ、ハクソンのような先生に出会っていたら、学ぶことを楽しめたのかもしれないなぁと、羨ましく思う人も多いはずです。
「正解を出すより答えを導く過程が大切だ」これは、ハクソンのセリフ。数式だけでなく、人生にも置き換えられる言葉です。
ハクソンを演じたチェ・ミンシクも「人生の根本に問いかける映画だ。正しい生き方、価値のある人生に対する問いがシナリオに込められている」と語っているように、人生において迷ったとき、躓いたとき、ヒントが欲しいとき、この映画で描かれていることが背中を押してくれると思うのです。
現代は、検索ボックスに知りたいことを入力すれば、大抵のことは知ることができますが、自分で発見したり、答えを導き出したりする、その過程は決して無駄ではなく、その過程こそが大切で──。
『不思議の国の数学者』は、この映画と出会えてよかったと思える、とても“いい”映画です。
何かを学びたくなる度 |
★★★★☆
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爽快感ある感動を味わえる度 |
★★★★☆
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この映画と出会ってよかった度 |
★★★★☆
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監督
パク・ドンフン
脚本
イ・ヨンジェ
出演
チェ・ミンシク
キム・ドンフィ
パク・ビョンウン
パク・ヘジュン
チョ・ユンソ
配給
クロックワークス
4月28日 (金)
シネマート新宿ほか全国ロードショー
Ⓒ 2022 SHOWBOX AND JOYRABBIT INC. ALL RIGHTS RESERVED.
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