CULTURE
注目の若手俳優ティモシー・シャラメ最新作『ビューティフル・ボーイ』
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『ビューティフル・ボーイ』
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思わぬ道に足を踏み入れてしまったら、危険な場所から抜け出せなくなったら、どうやって軌道修正すればいいのだろうか──。『ビューティフル・ボーイ』は、8年という長い歳月をかけてドラッグ依存を克服した青年ニック(ティモシー・シャラメ)と、彼を支え続けた父親デヴィッド(スティーヴ・カレル)、家族の物語だ。
ニックは、成績優秀でスポーツ万能、父親・義理の母・幼い弟たちと暮らす、将来を期待された青年だったが、ある日ドラッグに手を出してしまう……。彼にいったい何が起きたのか? この映画は、13回の依存症再発のため7つの治療センターを訪れた8年間の軌跡を、父と息子、それぞれの視点から描いた2冊のベストセラーが原作。父親と特別な絆がありながらも何故ドラッグ中毒に陥ってしまったのか? という原因を探るのではなく、愛する息子を信じ、見守り、家族を取り戻そうとする父親の視点で描かれていく。
スティーヴ・カレルの演技も素晴らしいが、やはり注目したいのは、『君の名前で僕を呼んで』でアカデミー賞にノミネートされたティモシー・シャラメ。自分を見失い、立ち直りたいと思いながらも禁断の誘惑に抗えずに再び墜ちていく、そんな若者の苦悩と葛藤を演じている。その姿は脆く痛々しく、そして美しく映し出されている。
タイトルの“ビューティフル・ボーイ”は、ジョン・レノンとオノ・ヨーコの最後のアルバム「ダブル・ファンタジー」の収録曲から取ったもの。その曲は、当時5歳になる愛息ショーン・レノンに捧げた曲で、この映画のなかでも父が息子を見守る曲、愛の象徴として使われている。
人は強いようで弱く、でも弱いようで強い。墜ちてしまった人間が、どうやって人生をやり直すのか、やり直すために何が必要なのか──愛があれば、信じれば、時間はかかったとしても希望のひかりは見えてくる、そんな温かなメッセージを受け取るだろう。
| 父と息子の絆に胸アツ度 |
★★★★☆ |
| ティモシーの注目度 |
★★★★☆ |
| 音楽&曲も気になる度 |
★★★★☆ |
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監督
フェリックス・ヴァン・ヒュルーニンゲン
脚本
フェリックス・ヴァン・ヒュルーニンゲン
ルーク・デイヴィス
出演
スティーヴ・カレル
ティモシー・シャラメ
配給
ファントム・フィルム
2019年4月12日(金)より、TOHOシネマズ シャンテ他にて全国公開
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